2023/05/17 ブログ
歯の色は何色?
白くて透明な歯は生き生きとした印象
ここ最近はホワイトニングなどで歯を白くする人が増え、皆さんの歯への関心も大きくなっています。
天然歯の色
歯の色は人それぞれ、その人が持つ固有の歯の色があります。
もともと歯は3層構造(エナメル質・象牙質・歯髄)になっており、それぞれの層の厚みや硬さ・色調などに個人差があり、それらの割合などから個人の歯の色が決まっています。
人種によっても歯の色に特徴がありますが、日本人である私たちは一般に黄色味がかった白色が特徴と言われています。
歯の色は乳歯と永久歯にも色の違いがあり、同一人物でも永久歯に比べ乳歯のほうが白く透明感が強いという特徴があります。
被せ物の色
さて、歯科医院で補綴物の型取りをする際、歯の色を相談して決めた経験がある方も多いのではないでしょうか。これが「シェードテイキング」という処置です。
被せものが極端に白ければ仕上がりが不自然になりその歯だけが浮いて見えてしまいます。
そのため被せる歯の周囲の歯の色調を計測しそれに一番近い色で自然な白い被せものを作るのです。
歯の色を決めるうえで最もよく使われているのがVITA SHADEと言われる基準のガイドです。
VITA SHADE
大きく4グループに分かれています。
・typeA;赤茶色ベース(日本人に最も多い色調)
・typeB;赤黄色ベース
・typeC;灰色ベース
・typeD;赤灰色ベース
このtypeは更に4段階に分かれており、なかでも日本人に多いtypeAは他より1色多く色調が細分化されており、数の少ないtypeDは1色少なく配色され、より再現性を高めたガイドになっています。
近年はホワイトニング専用の区分も追加され計20種類の白色に分かれていて、その人に合った歯の色を決めていきます。
そして被せものを決める際、被せる材質によっても透明度や白さの再現性が異なります。
オールセラミックは高価なものにはなりますが最も白さや透明度が高く審美性に優れている一方、レジンと呼ばれる強化プラスティックは安価ですが透明度が低くプラスティックのため耐久年数が短い材料といえます。
ホワイトニング
近年急増しているホワイトニングで注意したいのは、ホワイトニング効果を得られるのは天然歯部分のみであるということです。ですので、詰め物をしている部分や被せものをしている歯に対しての効果はありません。
被せものをする予定がある場合、更にホワイトニングを検討している方は先にホワイトニングをすることをお勧めします。
白くなった天然歯に合わせた白さの被せ物を作ることで、より白くバランスの取れた口腔内になります。
ご気軽にスタッフに相談してみてくださいね。