2026/01/14 ブログ
歯の被せ物にはどんな種類がある?保険診療と自費診療に分けて解説
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

虫歯や外傷などで歯が大きく欠けた場合、そのままの状態では機能的にも見た目的にも問題が生じることがあります。そうした際に使用されるのが被せ物(クラウン)です。
歯の被せ物には保険が適用されるものと自費で提供されるものがあり、使用される素材や見た目、耐久性、費用面においてそれぞれ異なる特徴があります。
今回は、歯の被せ物を使用する理由や歯の被せ物の種類、選ぶときのポイントについて解説します。
目次
歯の被せ物をする主な理由

被せ物の治療は、単に歯を覆うだけではなく、機能回復や見た目の改善など、多くの目的があります。ここでは、代表的な3つの理由をご紹介します。
歯の強度を補うため
虫歯の治療や神経の除去によって、歯は本来の強さを失うことがあります。特に神経を除去した歯は内部の水分がなくなり、もろくなる傾向があるのです。そのまま使い続けると、強く噛んだときにヒビが入ったり、割れたりするリスクが高まります。
被せ物を装着することで、歯全体を外側からしっかりと覆い、噛む力に耐えられるよう補強できます。このように、被せ物は歯の寿命を延ばすうえで重要な役割を果たしているのです。
噛み合わせの安定を図るため
歯は1本だけで機能しているのではなく、上下の歯が正しく噛み合うことで全体のバランスが保たれています。歯の一部が欠けたり、高さが変わったりすると、噛み合わせが乱れ、ほかの歯や顎に負担がかかる可能性があります。
被せ物によって失われた歯の形や高さを元に近い状態へ戻すことで、噛み合わせの安定を図ることができます。正しい噛み合わせは、食事だけでなく、発音や顔全体のバランスにも影響を与える大切な要素です。
見た目を改善するため
前歯など、目立つ部分の歯にトラブルがあると、口元の印象に大きく影響します。欠けた歯や変色した歯をそのままにしておくと、人前で話すことや笑顔に自信が持てなくなることもあるでしょう。
被せ物を使えば、自然な白さや形を再現することが可能で、見た目の美しさを取り戻すことが可能です。素材によっては光の透け感や色味も調整できるため、自分の歯と見分けがつかないような仕上がりも実現できます。見た目の改善は、心理的な安心感にもつながります。
保険適用の歯の被せ物の種類

健康保険が適用される被せ物には、基本的な機能を満たしながら費用を抑えられるという特徴があります。
ただし、審美性や素材の選択肢には限りがあるため、それぞれの特性を理解しておくことが大切です。
硬質レジン前装冠
硬質レジン前装冠は、金属のフレームの表面に歯科用プラスチック(硬質レジン)を貼り付けた被せ物で、主に前歯に使われます。見た目が白いため、口を開けたときの印象が自然に見えやすく、保険診療のなかでは審美性に優れた選択肢といえます。
ただし、レジンは時間の経過とともに色が変わりやすく、強い力が加わると割れることがある点は理解しておきましょう。
銀歯
銀歯は、正式には金銀パラジウム合金という金属で作られた被せ物です。強度が高く、咀嚼力がかかる奥歯などに使用されます。保険が適用されるため経済的にも負担が少なく、多くの方が選択しています。
ただし、金属の色が目立つため、口を開けた際に見えることがあります。また、金属アレルギーの症状が現れるリスクがある点には注意が必要です。見た目よりも機能性を重視する場合に向いているかもしれません。
自費の歯の被せ物に使用される素材の種類

自費診療では、素材の種類や仕上がりの美しさ、耐久性にこだわって選ぶことが可能です。機能面に加えて、見た目の自然さや美しさを重視した治療が可能となるため、希望や目的に合わせた柔軟な選択ができます。
それぞれの素材の特性をよく理解し、自分の希望に合ったものを選択しましょう。
オールセラミック
オールセラミックは、金属を一切使用せず、全体がセラミックでできた素材です。透明感や自然な白さに優れており、まわりの歯と調和しやすいため、前歯など目立つ部分の治療によく使われます。金属アレルギーの症状が現れたり、歯ぐきが変色したりするリスクもないのが特長です。
見た目の美しさを重視する方には向いているかもしれませんが、強い衝撃が加わると欠ける可能性があるため、使用部位については歯科医師との相談が必要です。
ジルコニア
ジルコニアは、人工ダイヤモンドと呼ばれるほど非常に硬くて丈夫な素材です。奥歯など強い力がかかる部分にも使用可能で、高い耐久性を持ちながら、見た目も白く自然に仕上がります。
また、金属を含まないため、歯ぐきが黒ずむ心配がなく、金属アレルギーのある方でも安心して使用できます。機能性と審美性のバランスを重視する方に向いている素材といえるでしょう。
メタルボンド
メタルボンドは、内側に金属のフレームを使用し、その上からセラミックを焼き付けた構造の被せ物です。強度に優れており、奥歯など噛む力が強い部位でも安心して使える素材です。
ただし、外から見ると白く自然な仕上がりになりますが、内部に金属を使用しているため、オールセラミックよりもやや透明感は劣ります。また、金属を使用しているため、金属アレルギーの症状が現れる可能性がある点も理解しておく必要があります。
e-max
e-maxは、ガラス系のセラミック素材で、透明感と自然な色合いに優れているのが大きな特長です。
特に前歯など、審美性を重視する部位に選ばれることが多く、周囲の歯と調和しやすい美しい仕上がりが期待できます。また、適度な硬さを持っているため、周囲の歯に過度な負担をかけにくい点もメリットです。
ただし、ジルコニアほどの強度はないため、使用部位は慎重に選ぶ必要があります。
歯の被せ物を選ぶときに大切なこと

上述のとおり、歯の被せ物にはさまざまな種類があり、それぞれに異なる特徴があります。自分にとって最適な選択をするためには、複数の視点から検討することが重要です。
費用
治療にかかる費用は、多くの人が気になる大切なポイントです。保険診療では、安価に被せ物を作ることができますが、素材や見た目に制限があります。
一方、自費診療では審美性や耐久性に優れた素材を選べますが、その分費用は高くなる傾向があります。どの程度の見た目や機能を求めるかによって選択肢が変わるため、予算とのバランスを考えながら、無理のない範囲で納得できる素材を選ぶことが大切です。
見た目
前歯のような目立つ部分では、見た目の美しさが重要になります。素材によって色味や光の透け方が異なり、仕上がりの自然さに差が出ます。オールセラミックは透明感が高く、周囲の歯とよくなじむため、自然な仕上がりを目指したい方に選ばれています。
対して、保険診療の素材は機能的には問題がなくても、見た目に違和感を覚える場合があります。どこまで自然な見た目を求めるかが選択の基準となります。
耐久性
被せ物は毎日の食事や会話のなかで、継続的に力が加わる部位です。そのため、どれだけ長く安定して使えるかという耐久性も、選ぶうえで大切な要素です。ジルコニアやメタルボンドなどの硬くて丈夫な素材は、奥歯のように強い力が加わる場所に使用されています。
一方で、オールセラミックは審美性に優れる反面、強い衝撃に対しては注意が必要です。自分の噛み方の癖や歯ぎしりの有無などもふまえて、素材の耐久性との相性を見極めることが重要です。
まとめ

歯の被せ物には、保険が適用されるものから自費で選べる高機能な素材まで、さまざまな種類があります。
それぞれに特徴が異なるため、見た目・耐久性・費用といった要素を総合的に考えることが大切です。また、噛み合わせや口腔内の状態、ライフスタイルも判断材料となります。
納得のいく選択をするためには、素材の特徴を理解したうえで、歯科医師とよく相談することが欠かせません。自分に合った被せ物を選ぶことで、長く快適に使うことができるでしょう。
審美歯科での治療を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、WEB予約・LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。






