2025/12/03 ブログ
ブラッシング指導を受けるメリットと処置の流れ!自宅でのケアのコツも
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

「毎日歯を磨いているのに、虫歯になった!どうして?」と思っている方も多いのではないでしょうか。歯磨きは口内の健康を維持するうえで欠かせない習慣ですが、自己流のまま続けていても十分な効果は期待できません。
虫歯や歯周病を予防するためには、正しい方法で歯を磨くことが大切です。そこで重要になるのが、ブラッシング指導です。
この記事では、歯科医院で行われるブラッシング指導の内容やメリット、実際の流れ、そして自宅でのケアで意識すべきポイントまで、詳しく解説していきます。
目次
ブラッシング指導とは

ブラッシング指導とは、歯科医師や歯科衛生士が患者さまに対して歯の磨き方などを指導することです。主な目的は、虫歯や歯周病のリスクを軽減するために、自分の歯や歯ぐきの状態に合った正しいブラッシングの仕方を習得することです。
自己流の歯磨きでは、どうしても磨き残しが生じやすく、特に歯と歯の間や奥歯の裏側などは汚れが蓄積しやすいです。蓄積した汚れは虫歯や歯周病の原因となり、気付かないうちに進行することもあります。
ブラッシング指導では、歯科衛生士が染め出し液を使ってプラークを可視化することで、磨けていない部分を確認できます。その後、歯磨きがより効果的になるよう、具体的にアドバイスしていきます。
また、歯の形状や噛み合わせ、歯並びに応じて磨き方や使うべき歯ブラシの種類を提案してもらうことも可能です。定期的にブラッシング指導を受ければ、歯の健康に意識を向けるようになる方が多いです。
ブラッシング指導を受けるメリット

多くの人が日常的に行っている歯磨きですが、正しい方法で磨けている人は意外と少ないといわれています。歯科医院でブラッシング指導を受けることで自宅でのセルフケアの質が高まり、結果的に口腔内の健康状態を維持しやすくなります。
ここでは、ブラッシング指導を受けることで得られる具体的なメリットについて、詳しく解説します。
自分の口に合った磨き方を学べる
患者さまの口腔内の状態は一人ひとり異なり、歯並びや歯の本数、歯ぐきの健康状態、虫歯や歯周病の有無などによって適切なケア方法は異なります。また、加齢の影響などで歯並び・噛み合わせが変化していくこともあるので、ずっと同じ磨き方をしていると磨き残しが生じるようになるかもしれません。
ブラッシング指導を定期的に受ければ、今の患者さまの口内の状態にあった磨き方を指導してもらえます。
自分に合った道具を紹介してもらえる
歯ブラシや歯間ブラシは非常に多く販売されていますが、どれを選べばよいかわからないという方も多いでしょう。ブラッシング指導を受けると、それぞれの口の状態に合った歯ブラシの選び方や使い方、磨き方のコツを教えてもらえます。
特に、デンタルフロスや歯間ブラシといった補助グッズにはさまざまな種類、サイズがあります。患者さまの口内にあったもの、使い方を指導してもらえば、より効果的に口腔内を清掃できるようになります。
生活習慣に関するアドバイスが受けられる
ブラッシング指導では、歯磨きのテクニックだけではなく、食生活や生活習慣についてのアドバイスも受けられます。例えば、間食の取り方や飲み物の選び方、ストレス管理など、日常生活全般に関わる要素が挙げられます。
甘い飲み物を頻繁に摂取したり間食が多かったりすると、口腔内が酸性の状態に傾きやすく、虫歯のリスクが高まります。また、噛む回数が少ないと、唾液の分泌が促されません。唾液には自浄作用や抗菌作用がありますが、これらが十分に働かなくなると虫歯になる可能性があります。
虫歯や歯周病は、生活習慣病の1つとも言われています。生活習慣に関する指導を受けることで、口腔内の健康を維持しやすくなるでしょう。
歯科治療の効果を高められる
虫歯や歯周病などの原因の多くは、口内の清掃が不十分なことです。磨き残しが多く汚れが残ったままだと、細菌が繁殖して口内トラブルを引き起こします。
この場合、歯科治療を受けたとしても、治療前と同じ方法で歯磨きをしていては、再び虫歯や歯周病になるリスクが高いでしょう。ブラッシング指導によって正しい清掃方法を身につけておくことで、治療の成果を長期的に維持しやすくなります。再治療のリスクを減らすことは、通院回数や費用の負担の軽減にもつながります。
歯科医院で行うブラッシング指導の流れ

ブラッシング指導は、ただ歯磨きの仕方をアドバイスしてもらって終わりではありません。自宅でのケアの質を高めるために、いくつかのステップを踏んで進められます。
ここでは、ブラッシング指導の基本的な流れを紹介します。
口腔内の状態を確認する
指導を始める前に、まずは歯科医師や歯科衛生士が患者さまの口腔内の状態を確認します。虫歯や歯周病がないか、磨き残しがあるかなどをチェックして、患者さまに合った方法を提案できるようにします。
染め出しを行う
目に見える部分を確認したら、次は見えない汚れを染め出して確認します。染め出しとは、染め出し液を使用して汚れを可視化し、磨き残しが多い場所を確認するものです。患者さまも確認できるため、自分の磨き方の癖を把握することができます。
正しいケア方法を説明する
磨き残しの状態に合わせて、患者さまに合った正しいケア方法について細かく説明します。歯ブラシの持ち方や動かし方、磨く順序、1回のブラッシングにかけるべき時間、効果的な補助グッズの活用法などについて具体的に指導します。
正しい磨き方を覚えるために、その場で歯を磨いてもらうこともあります。わからないことや不安なことがある場合は、質問して解消しておきましょう。
フッ素を塗布する
ブラッシング指導後、フッ素を塗布することがあります。フッ素はエナメル質を強化し、虫歯の原因となる酸への抵抗力を高める効果があります。歯科医院でフッ素を塗布することで、虫歯になるリスクを軽減できます。
自宅でブラッシングをするときのコツ

ブラッシング指導において最も大切なのは、歯科医師から教わったテクニックを自宅でしっかりと実践することです。指導を受けても、自宅でのケアが正しく行われていないと口腔疾患のリスクを下げられないでしょう。
ここでは、日常のブラッシングをより効果的に行うためのコツを、具体的に紹介します。
歯ブラシの持ち方と動かし方に注意する
歯磨きにおいては、歯ブラシの持ち方と動かし方が非常に重要です。力を入れすぎて歯ぐきを傷つけないよう、歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握るようにしましょう。強く握りしめると、力が入りすぎて歯肉にダメージを与えることがあります。
また、磨く時は歯と歯ぐきの境目に斜め45度の角度で毛先を入れることを意識してください。1本ずつ丁寧に磨くように、小刻みに歯ブラシを動かすと、汚れをしっかり除去できます。
磨く時間と頻度を意識する
歯磨きは時間をかけて丁寧に行うことが大切です。短時間で済ませると、プラーク(歯垢)が落としきれず、虫歯や歯周病のリスクが高まります。1回のブラッシングに最低でも3分、可能であれば5分ほどかけて磨くことを意識しましょう。
また、毎食後と寝る前のブラッシングを習慣化することが望ましいです。就寝中は唾液の分泌が減少するため、夜のブラッシングは特に重要です。就寝前の口腔ケアでは、歯垢を残さないように丁寧にブラッシングするようにしましょう。
歯ブラシの交換時期を意識する
歯ブラシは、使い方だけではなく、交換するタイミングも重要です。使い慣れた歯ブラシをずっと使い続けている方も多いですが、毛先が広がっていたり弾力を失っていたりすると、効果的な清掃が難しくなります。
1~2か月を目途に、歯ブラシの毛先が開いてきたら交換するようにしましょう。
歯間ブラシやデンタルフロスを活用する
歯ブラシだけでは、歯垢を完全に取り除くのは難しいです。特に、歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくく、歯垢が残りやすいです。デンタルフロスや歯間ブラシを使用することで、歯ブラシが届きにくい場所にたまった歯垢もしっかり除去できます。
自分の歯と歯の間の大きさに合ったものを選び、毎日のケアに取り入れましょう。
まとめ

セルフでどれだけ丁寧に歯磨きをしていても、間違った方法では歯垢をしっかり落とせていない可能性があります。歯科医院でブラッシング指導を受けることで、自分の口腔内の状態に合った正しい磨き方を身につけられます。
指導の通りに実践できれば、虫歯や歯周病のリスクを減らし、これまで気づかなかった磨き残しにも対処できるようになるでしょう。効果を持続させるためにも、定期的にチェックを受けることが大切です。
お口の健康を自分で守れるように、歯科医院でブラッシング指導を受けてみましょう。
ブラッシング指導を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、WEB予約・LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。






