2024/03/31 ブログ
マウスピース矯正の費用は?治療プロセスごとに詳しく解説!
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

目立ちにくいマウスピース矯正で歯並びを治したいと思っても「費用はいくら?」「追加で費用がかかることもある?」と費用面について不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、マウスピース矯正にかかるプロセスごとの費用について詳しく解説します。マウスピース矯正の費用を安くする5つの方法についてもご紹介しますので、マウスピース矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正とは、患者さん一人ひとりの歯並びに合わせて作成したマウスピースを使用し、歯並びを整える矯正治療のことです。使用するマウスピースは透明なため、ワイヤー矯正のように口元が目立たず、周りの方に気付かれずに歯並びを整えられるのがメリットです。
また、マウスピースはご自身で簡単に取り外すことができます。そのため、食事や歯磨きも普段通りでき、人前に立つ際にも取り外せるため、治療中の負担が少ないのも魅力の一つです。
ただし、ご自身でマウスピースの管理をしなければ、治療がうまくすすまないことがあります。1日20~22時間マウスピースを装着する・交換時期を守るなど、マウスピースの自己管理の徹底が必要です。
また、お口の状態によってはマウスピース矯正では治療できないことがあるため、マウスピース矯正を検討している方は、まずは歯科医院で相談しましょう。
マウスピース矯正の費用は?

お口の状態や歯科医院によって費用は異なりますが、マウスピース矯正の費用は部分矯正で約10万~50万円、全体矯正で約60万~100万円が目安です。
ただし、治療計画のための精密検査や治療中の診察費用、保定装置の費用など、治療前・治療中・治療後と治療のプロセスごとにも費用が発生します。
ここでは、マウスピース矯正にかかる費用をプロセスごとに解説します。
治療前
マウスピース矯正を検討している場合、まずカウンセリングや精密検査で患者さんのお口の状態を把握し、治療計画を立てる必要があります。
ここでは、マウスピース矯正を始める際にかかる費用について解説します。
カウンセリング費用(無料~5,000円)
マウスピース矯正を始める前には、まず歯科医院でカウンセリングを受けます。カウンセリングでは、歯並びについてのお悩みやお口の状態確認、マウスピース矯正の治療適応かなどを診察します。
歯科医院によっては無料相談を行っているところもあるので、気軽に利用してみましょう。
精密検査・診断(約3万円~6万円)
精密検査・診断にかかる費用の目安は、約3万円~6万円です。
精密検査ではレントゲンやCT撮影、光学スキャナー、口腔内写真、型取りなどを行い、検査結果をもとに治療計画を立てます。精密検査をもとに治療計画を立てることで、ここではじめて治療にかかる期間や費用、マウスピースの枚数などが具体的に把握できます。
歯科医師と患者さんの理想とする歯並びや治療に対するご希望が共有できていなければトラブルに発展するかもしれません。そのため、歯科医師とよくコミュニケーションをとり、治療計画に納得した上で治療を開始するようにしましょう。
治療中
マウスピース矯正中はマウスピースの作成と定期的な診察に費用がかかります。
マウスピース矯正中にかかる費用について、それぞれ詳しく解説します。
マウスピースの費用(約10万円~100万円)
マウスピース矯正の治療開始が決まれば、歯型を取ってマウスピースを作成します。
マウスピースにかかる費用は部分矯正で約10万円~50万円、全体矯正で約60万円~100万円です。マウスピース矯正にかかる費用は、マウスピースを何枚使用するかで左右されるため、部分矯正よりも全体矯正の方が高くなります。
マウスピース矯正の初日は、マウスピースの装着方法やお手入れ方法、注意事項などの説明を受けます。マウスピース矯正を成功に導くためには、マウスピースの管理が欠かせません。そのため、歯科医師の指示に従い、治療をすすめるようにしましょう。
診察費用(無料~1万円)
マウスピース矯正の治療中は、約1~2か月に1回は定期的な診察が必要です。診察では、マウスピースの調整が必要か・歯がスムーズに動いているか・虫歯や歯周病になっていないかなどを確認します。
定期的な診察にかかる費用は歯科医院によって異なり、マウスピースの費用に含まれていて無料のところもありますが、一般的には1回あたり5,000円~1万円程度です。
マウスピース矯正中に虫歯や歯周病になって治療が必要になった場合、その分治療期間が延びるだけでなく余計な費用がかかるため、マウスピース矯正中のお口のケアは丁寧に行いましょう。
また、マウスピースの管理ができておらず治療計画の修正が必要になると、マウスピースの作り直しが必要になり、その分費用がかかることがあります。
マウスピース矯正の費用は、マウスピースの管理ができているかどうかで左右されるため、歯科医師の指示を守ることが大切です。
治療後
歯を動かす矯正期間が終わったからといって、治療が終わるわけではありません。マウスピース矯正後は、歯の後戻りを防ぐ保定期間に入ります。
ここでは、保定期間中にかかる費用について解説します。
保定装置(約2万円~6万円)
保定装置の種類によって異なりますが、保定装置の費用は約2万円~6万円が一般的です。
マウスピース矯正直後の歯は不安定であるため、保定装置を使用しなければ元の歯並びに戻ってしまうことがあります。そのため、マウスピース矯正中と同じく、歯科医師の指示通り保定装置を装着することが大切です。
診察費用(無料~5,000円)
保定期間中の診察については歯科医院によって費用が異なり、保定装置の費用に含まれているところもあれば、その都度約3,000円~5,000円程度かかるところもあります。
保定期間中の診察では、後戻りが起こっていないか・噛み合わせに問題がないか・虫歯や歯周病になっていないかなどを確認します。保定にかかる期間は、マウスピース矯正で歯並びを整えるのにかかった期間と同じくらい必要です。
マウスピース矯正直後は後戻りするリスクが高いため、約1~2か月に1回程度の診察が必要ですが、歯並びが安定してくれば3か月・半年と間隔を空けていきます。
また、マウスピース矯正直後はリテーナーを1日のほとんどの時間装着する必要がありますが、最終的には就寝時のみと短くなるのが一般的です。
マウスピース矯正は保険が適用される?

マウスピース矯正は他の矯正治療と同じく、保険が適用されません。歯科医院ごとに費用が異なる自費診療になるため、費用が高額になるのです。
ただし、マウスピース矯正であっても、厚生労働大臣が定める疾患が原因の咬合異常や永久歯萌出不全の咬合異常が認められた症例、顎変形症で手術が必要と認められた症例などの場合、保険が適用されることがあります。
保険適用と認められれば、安い費用で治療が受けられるかもしれません。マウスピース矯正が保険適用の対象になるかどうかは、歯科医師の判断が必要です。ご自身の歯並びが保険適用の対象になるかどうか知りたい場合は歯科医院を受診して確認しましょう。
マウスピース矯正の費用を安くする方法はある?

上述のとおり、マウスピース矯正は基本的には自費診療になります。費用は約10万円~100万円と高額なため、できるだけ費用を抑えたいと思うのは当然ではないでしょうか。
そこでここでは、マウスピース矯正の費用を安くする5つの方法をご紹介します。
マウスピースの装着時間を守る
マウスピース矯正はマウスピースの枚数によって費用が左右されるため、治療期間が延びるとその分費用もかかります。そのため、できるだけ計画通りに治療がすすむよう、マウスピースの管理を徹底しましょう。
マウスピースの装着時間が20時間以下の日が続く場合や、マウスピースの着脱回数が多い場合には、治療期間が延びる可能性があります。
マウスピース矯正の治療期間が延びると、治療中の診察回数が増えるだけでなく、治療計画の修正が必要になり、マウスピースの追加が必要になることもあるのです。
治療期間が延びるほどマウスピース矯正の費用が余分にかかるため、マウスピースの装着時間は守りましょう。
お口のケアを徹底する
マウスピース矯正中に虫歯や歯周病になるとその都度治療が必要になるため、余分に費用がかかります。虫歯や歯周病の治療は軽度であれば1回あたり約1,000円~3,000円ですが、重症化すると5,000円~1万円ほどかかる場合もあります。
虫歯や歯周病は悪化すればするほど治療回数がかかり、その分費用もかかるため、マウスピース矯正中はできるだけ磨き残しをなくしましょう。
特に、大きな虫歯治療の場合、歯の形が変わることでマウスピースの作り直しが必要になることがあります。マウスピースの作り直しは治療期間も費用も余計にかかるため、毎日の歯磨きによるセルフケアと歯科医院でのクリーニングを欠かさないことが大切です。
モニターの検討
歯科医院のモニターとは、歯科医院のHPや媒体の掲載、学会発表などのために、マウスピース矯正の治療経過や写真、感想などを提供するかわりに、お得な費用で受けられる制度のことです。
モニターとしてマウスピース矯正を受けることで、定価よりも格安で治療を受けられます。できるだけマウスピース矯正にかかる費用を抑えたい方は利用するのもよいでしょう。
医療費控除を受ける
医療費控除とは、1年間にかかった医療費が10万円を超える場合に受けられる所得控除の制度のことです。医療費控除を受けることで、治療にかかった費用の一部が還付金として返還されるため、マウスピース矯正の費用負担を抑えることができるでしょう。
ただし、マウスピース矯正で医療費控除の対象になるのは、咬合異常などで治療が必要と判断された場合に限られています。そのため、見た目の改善でマウスピース矯正をしている場合は、医療費控除の対象になりません。
ご自身の歯並びが医療費控除の対象となるかどうかは、歯科医師の判断が必要です。医療費控除を受けたい場合は、歯科医師に確認しましょう。
部分矯正の検討
部分矯正は全体矯正よりも治療範囲が限られるため、部分矯正を選ぶことで費用が抑えられます。マウスピース矯正は使用するマウスピースの枚数によって費用が左右されるため、前歯から奥歯までの歯並び・噛み合わせを整える全体矯正は費用が高くなるのです。
そのため、一部分だけの歯並びが気になる場合には、部分矯正を検討するとよいでしょう。
ただし、部分的な歯並びだけが気になっている場合でも、全体的に歯並びを整えなければならないケースもあります。また、部分矯正では全体的な噛み合わせは整えられないため、噛み合わせを治す必要があるケースは適応できません。
ご自身の歯並びが部分矯正と全体矯正のどちらが適しているかは、歯科医師の判断が必要です。ご自身に合ったマウスピース矯正の治療法について知りたい方は、まずは当院までお気軽にご相談ください。
まとめ

マウスピース矯正の費用は、約10万円~100万円が目安です。
しかし、治療計画のための精密検査の費用や診察費用、保定装置の費用など、治療前・治療中・治療後と治療のプロセスごとにも費用が発生します。
また、マウスピース矯正中に虫歯や歯周病になったり、治療計画通りに歯が動かなかったりすると、追加で費用がかかることがあります。マウスピース矯正中にかかる費用を抑えるためには、マウスピースの管理とお口のケアを徹底することが欠かせません。
当院では、お口の状態に合わせた最適なマウスピース矯正の治療法についてご提案させていただきます。
マウスピース矯正を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。