2024/03/26 ブログ
インプラントとは?治療の流れやメリット、費用を詳しく解説!
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

歯を失った後の治療方法として、インプラントを検討中の方は多いでしょう。見た目が良く、以前とほとんど変わらず食事を楽しめるので「できればインプラントを入れたい」と思うのではないでしょうか。
しかし「インプラントは本当に安全?」「どれくらい持つ?」「他の治療との違いは?」など、疑問に思うこともあるでしょう。インプラント治療を決定する前に、インプラントについて正しい情報を知っておくことが重要です。
本記事では、インプラント治療と他の治療との違い、治療の流れやメリット・デメリットについて解説します。インプラント治療を検討中の方はぜひ、最後までお読みください。
インプラントとは?

インプラントは、歯を失った後に行う治療法の1つです。金属のネジ(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、それを土台として人工歯を装着して歯を補います。
インプラント体を埋め込むための手術が必要ですが、見た目も機能も天然歯とほとんど変わらないことが特徴です。以前と同じように食事をしたり会話を楽しんだりできるので、インプラントを希望する人が増えています。
入れ歯やブリッジとの違い

インプラント治療を検討する際は、入れ歯やブリッジなど他の治療との違いを理解することも重要です。どのような治療にもメリットとデメリットがありますので、自分の状況にあう方法を決めましょう。
本項目では、施術方法や費用、寿命、審美性、機能性、周囲の歯への影響の観点から、インプラントと入れ歯・ブリッジとの違いを解説します。
入れ歯とインプラントとの違い
入れ歯は、床(しょう)というピンク色の土台の上に並んだ人工歯で歯を補う方法です。クラスプ(金属製のバネ)を隣接する歯にかけて固定する部分入れ歯と、全ての歯を失ったときに使用する総入れ歯の2種類があります。
入れ歯は他の治療方法と異なり、周囲の歯を削ったり、手術をしたりする必要がありません。また、保険適用のものと保険適用外のものがあります。保険適用のものだと、1万5,000円程度で作れます。
しかし、バネが見えて見た目が良くない、噛みにくいなど、デメリットがあります。食べ物の熱さや冷たさを感じにくい、話しにくいなど、機能性や審美性はインプラントに劣ります。また、寿命は5年〜8年です。
ブリッジとインプラントとの違い
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を土台にして人工歯を被せる治療方法です。文字通り橋のような構造をしているため、ブリッジと呼ばれています。
ブリッジは固定式なので、入れ歯と比較すると噛みやすく食事も会話も楽しめます。隣接する歯を削ったり神経を取ったりする必要がありますが、インプラントほど大掛かりな外科手術は必要ありません。
しかし、保険診療で治療する場合、審美性は劣るでしょう。また、複雑な形をしているため、汚れが溜まりやすくケアが大変です。
何より、ブリッジを入れる際に両隣の歯を削らなければなりません。両隣の歯が健康な歯であった場合は、天然歯の寿命を縮めることになるでしょう。ブリッジの寿命は、7年〜8年です。
インプラントのメリット

インプラントには、さまざまメリットがあります
審美性に優れている
インプラントは、審美性に優れています。人工歯の素材によって多少異なりますが、天然歯の色や艶を再現できるためほとんど目立ちません。
「前歯だから見た目を重視したい」「笑ったときに人工歯だと気づかれたくない」と希望している方に選ばれる傾向があります。
機能性が高い
インプラントは、入れ歯やブリッジに比べて機能性が優れています。硬いものや粘着性のあるものなど、なんでも問題なく噛めるので食事を楽しめます。
寿命が長い
インプラントは、義歯やブリッジに比べると寿命が長いです。平均寿命は10年〜15年です。
しっかりとケアして定期検診に通っている場合、20年以上問題なく使えることもあります。長く使用できるのは大きなメリットといえるでしょう。
ケアが難しくない
インプラントのケアは、通常の天然歯とほとんど変わりません。歯ブラシに加え、フロスや歯間ブラシで歯と歯の間や、歯と歯茎の境目も丁寧に磨くだけです。
定期検診に通う必要はありますが、インプラントが安定すると定期検診の頻度も少なくなります。結果的に、通常の定期検診と変わらなくなることが多いです。
インプラントのデメリット

どの治療法にもいえることですが、インプラントにもデメリットがあります。メリットだけでなく、デメリットも考慮して治療を検討しましょう。
治療できない人がいる
インプラントは外科的手術を伴う治療なので、受けられない方もいます。糖尿病の方や透析治療を受けている方、骨粗鬆症などの全身疾患を持っている方は、手術できない可能性があるでしょう。
全身疾患がある場合は、歯科医師と担当医が密に連絡を取り合い、手術は可能かを判断します。手術をする場合の注意点なども確認するでしょう。
また、妊娠中の方は、インプラント手術は行えません。外科手術や麻酔が、お腹の赤ちゃんや母体に影響を与える可能性があるからです。また、インプラントは治療期間が長いので、落ち着いてから手術を受けたほうが良いでしょう。
外科的手術が必要
上記と重複しますが、インプラントは外科的手術が必要な治療です。問題ないと診断された健康な方であったとしても、手術後の痛みや腫れは避けられません。
また、可能性が低いとはいえ、手術中や手術後に感染症にかかったり、血管や神経を傷つけたりすることもあります。
保険が適用されない
インプラントは、保険が適用されない自由診療です。そのため、インプラント治療の費用は全て自費で払う必要があります。
費用に関しては後述しますが、高額な場合が多いです。経済的な理由でインプラント以外の治療方法を選択する方も少なくありません。
定期検診を受けなければならない
治療後は定期検診を受けなければなりません。定期検診を受けていないと、インプラントに不具合が起きて修理や治療が必要になったとき、保証を受けられないことが多いです。
また、定期検診は、手術をしたクリニックで受ける必要があります。引っ越しの予定がある方は、同じ歯科医院に通い続けるのは難しいでしょう。
インプラント治療の流れ

インプラント治療の流れは、次のとおりです。治療にかかる期間は3か月から1年です。インプラントの手術前に、顎の骨の量を増やす骨造成手術が必要になる場合もあるでしょう。
カウンセリング
インプラント治療を始める前に、カウンセリングを受けます。自分の悩みや不安に思っていることを率直に伝えてください。食いしばりや歯ぎしりがある方や、金属アレルギーがある方、全身疾患のある方も、カウンセリングの際に相談しましょう。
精密検査・治療計画の決定
精密検査をして、顎の骨の状態や神経・血管の位置などを詳しく確認します。インプラント体を埋め込むためには十分な骨の厚みや密度が必要なので、骨の状態を確認することは非常に重要です。
骨の厚みが十分でない場合は、骨造成手術を行います。
1回目のインプラント手術
インプラント体を埋め込むための手術を実施します。歯茎を開き、専用のドリルを使ってインプラントを埋め込むための穴を開け、そこにインプラントを埋め込む作業です。
手術自体は15分ほどですぐに終わりますが、手術前の麻酔の処理や手術後の観察なども含めるともう少し長くかかるでしょう。
手術後2〜3日をピークに痛みと腫れの症状が出ます。多くの場合、痛み止めの薬を飲むと和らぎ、10日ほどで収まります。
2回目のインプラント手術
埋め込んだインプラントが安定したことを確認したら、インプラント体と人工歯をつなげるアバットメントを装着するために、2回目の手術を行います。歯茎を開いて、インプラント体にアバットメントを取り付けます。
手術後約2週間で歯茎の傷が治り、形も安定してきます。
人工歯の型取りと装着
インプラントの2回目の手術が終わり、歯茎が安定したら型取りへとすすみます。同時に、インプラントの上部構造の素材を選ぶでしょう。
インプラント上部構造が完成したら、取り付けて治療は完了です。
メンテナンス
上述したとおり、インプラントの治療後もメンテナンスに通う必要があります。特に、手術後すぐは噛み合わせなどのチェックのために、定期検診は欠かせません。
インプラントの費用

インプラント治療にかかる費用は、平均して1本で30万円〜40万円です。保険適用でないため、自分で支払う必要があります。以前に比べて安くなっているとはいえ、高額な治療であることに変わりありません。
しかし、一度入れると長く良い状態で使用できるため、長期的に考えると安いと考える人もいます。使用目的や最も優先したいことなどを考慮し、歯科医師と相談して決定してください。
まとめ

インプラントを入れることで、歯を失う前と同じように噛めるようになったり、見た目が良くなったりします。入れ歯やブリッジに比べると治療期間と費用がかかりますが、入れた後は良い状態で長く使えるでしょう。
しかし、外科的手術に抵抗がある方がいることも否定できません。インプラントを検討中の方は、カウンセリングで不安な点や悩みを相談し、納得した上で治療を決定してください。
インプラントを検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。