2025/09/10 ブログ
子どもの歯磨き方法解説!始め方・年齢別ポイント・嫌がる時の対策も徹底解説
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

「子どもの歯磨きがきちんとできているのか不安」という保護者の方は多いのではないでしょうか。実は、子どもの歯磨きをおろそかにすると、虫歯や歯周病のリスクが高まり、将来の健康な歯並びや噛む力にも影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、子どもの歯磨きの重要性や歯磨きの仕方、歯磨きを嫌がるときの対処法などについて解説します。お子さまのお口の健康を守りたいとお考えの保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
子どもの歯磨きの重要性

子どもの歯磨きは、健やかな口腔環境を保つために欠かせない基本的な習慣です。
乳歯は永久歯に比べてエナメル質や象牙質が薄いです。そのため、しっかりと歯磨きをして、虫歯の原因となるプラークを除去しないと虫歯になるリスクが高まるだけでなく、急激に進行する可能性もあります。
乳歯の健康が損なわれると、永久歯の生え方や歯並びにも影響を及ぼす可能性があるため、乳歯の段階から丁寧なケアが必要です。早い段階から歯磨きの習慣を身につけることで、将来的な口腔トラブルのリスクを減らすことができます。
子どもの歯磨きを始めるタイミング

乳歯が生え始める生後6か月頃から、歯磨きをすることが推奨されています。
歯が生える前からガーゼで口の中をそっと拭いたり、仕上げ磨きの姿勢に慣れさせたりすることで、スムーズに歯磨き習慣を身につけやすくなります。
最初の歯が見えたら、ガーゼや専用の歯ブラシでやさしくケアを始め、歯の本数が増えるにつれて歯ブラシを使った磨き方へ移行していきましょう。
歯ブラシは子どもの口の大きさや年齢に合ったものを選び、毛先がやわらかいタイプを選ぶと歯ぐきを傷つけにくいです。
フッ素入りの歯磨き粉を使用することが望ましいですが、使用量や種類については歯科医師や歯科衛生士に相談すると安心です。
年齢別・子どもの歯磨き方法とポイント

子どもの歯磨きをするときのポイントは年齢ごとに異なります。
0〜3歳ごろ
この時期は乳歯が生え始めるため、歯ブラシに慣れることが最初のステップです。
歯が生える前は、ガーゼや綿棒で歯ぐきをやさしく拭いて清潔に保ち、歯が見えてきたら柔らかい歯ブラシやガーゼで汚れを落としましょう。無理に力を入れず、遊び感覚で楽しく行う工夫も効果的です。
また、甘い飲み物やおやつの頻度にも気を配り、虫歯予防を意識することが大切です。
4〜6歳ごろ
この年齢になると自分で歯ブラシを持ち、磨く練習を始めますが、まだ十分に細かい動きは難しいため、保護者の方が仕上げ磨きを行いましょう。子どもが自分で磨く際は、鏡を使って歯ブラシの動きを確認しながら行うことで、正しい磨き方を身につけやすくなります。
仕上げ磨きでは奥歯や歯と歯の間など、磨き残しやすい部分を丁寧にケアすることが大切です。
7歳以降
7歳以降は徐々に自分で歯磨きができるようになりますが、まだ磨き残しが出やすい時期です。
定期的に保護者の方が磨き方や磨き残しが多い部分をチェックし、必要に応じてアドバイスを行いましょう。歯磨きの習慣が定着するよう、声かけや一緒に磨く時間を設けるのも効果的です。歯科医院での定期的なチェックも、健康な歯を保つために役立ちます。
仕上げ磨きの正しいやり方とコツ

仕上げ磨きを行う際は、子どもを仰向けに寝かせて保護者の方の膝の上に頭を乗せる膝枕の姿勢が一般的です。これによって、お子さんの口の中が見やすくなり、細かい部分まで丁寧に磨くことができます。
子どもが大きくなった場合は、立ったままうしろから支える方法もありますが、無理のない姿勢を選ぶことが大切です。
また、仕上げ磨きをする際は、仕上げ磨き用の小さめの歯ブラシを使い、1本ずつ丁寧に磨きましょう。歯と歯ぐきの境目や奥歯の溝、歯の間など、磨き残しやすい部分を意識して優しくブラッシングすることが大切です。
力を入れすぎると歯ぐきを傷つける可能性があるため、毛先が広がらない程度の軽い力で歯ブラシを動かしてください。
子どもが歯磨きを嫌がるときの対策

子どもが歯磨きを嫌がる場合、どのように対応すればよいのか解説します。
お子さんの気持ちに寄り添う
子どもが歯磨きを嫌がる背景には、口の中を触られる不快感や、歯ブラシの感触への違和感、過去の痛みの記憶などが関係していることがあります。
まずは子どもの気持ちに寄り添い、無理に押し付けず、短時間から始めてみることが大切です。また、歯磨きの際には優しく声かけをし、子どもが安心できる雰囲気を作ることも有効です。
痛みや違和感が強い場合は、歯ブラシの種類やサイズを見直し、必要に応じて歯科医師に相談しましょう。
キャラクターグッズやアプリを活用する
子どもが興味を持ちやすいキャラクターが描かれた歯ブラシやコップ、歯磨き粉などを取り入れることで、歯磨きの時間を楽しいものに変える工夫も効果的です。
また、歯磨きの時間を知らせてくれるアプリや、音楽・動画を活用することで、子ども自身が歯磨きに前向きになれるきっかけを作ることができます。
親子で楽しく続けるための工夫をする
毎日の歯磨きを親子のコミュニケーションの時間と捉え、一緒に鏡の前で歯を磨いたり、歌を歌いながら行ったりするなど、楽しみながら続ける工夫も大切です。
子どもが自分で磨けたときにはしっかりと褒めてあげることで、達成感を感じやすくなります。無理に完璧を求めず、少しずつ習慣化することを目指しましょう。
子どもの歯磨きをするときの注意点

子どもの歯を強く磨けば汚れがしっかり落ちると思われがちですが、実際には強い力で磨くと歯や歯ぐきを傷つける可能性があります。
特に乳歯や生えたばかりの永久歯はやわらかく、やさしい力で小刻みに動かしながら磨くことが推奨されています。保護者の方が仕上げ磨きをする際も、歯ブラシの毛先が軽く歯に触れる程度の力を意識しましょう。
また、フッ素入り歯磨き粉は、虫歯予防に役立つとされていますが、年齢に応じた適切な量を守ることが大切です。歯磨き後に何度もうがいをすると、フッ素が流れ出て効果が得られなくなるため、軽くすすぐ程度にとどめましょう。
子どもの歯を守るための生活習慣と予防ケア

子どもの歯を健康な状態に保つためには、日々の生活習慣や予防ケアがとても重要です。
食事やおやつは時間を決めて摂る
子どもの虫歯を予防するためには、食事やおやつを摂る時間や回数にも注意が必要です。食事やおやつをだらだらと長時間にわたって摂ると、口の中が酸性に傾く時間が長くなり、虫歯になるリスクが高まります。
おやつは時間を決めて与え、食べ終わったあとには歯磨きをしましょう。歯磨きができない場合には、水やお茶で口の中をすすいでください。
また、糖分が多く含まれた飲食物を摂取すると、虫歯になるリスクが高まります。そのため、糖分を含む甘いおやつや飲み物を控えることも、虫歯を予防するうえでは重要です。
定期的に歯科検診を受ける
虫歯を予防するためには。歯科医院で定期的に検診を受けることも重要です。定期的に歯科医院でチェックを受けていれば、虫歯や歯肉炎などのトラブルが起こっていても早期に発見しやすくなります。特に子どもは自分で症状を訴えにくいため、定期的な受診が大切です。
また、歯科医師や歯科衛生士による専門的なクリーニングを受け、ふだんの歯磨きでは落としきれない汚れを除去することで、虫歯の予防につながります。さらに、歯磨きの仕方のアドバイスを受けることで、日々のケアの質も向上します。
シーラント処置やフッ素塗布を受ける
シーラントとは、奥歯の溝を専用の樹脂で埋める処置です。奥歯の溝は深いため、食べかすなどの汚れが残りやすく、しっかりと歯磨きをしないと虫歯になるリスクが高まります。
シーラント処置で、奥歯の溝を埋めることで、食べかすが残りにくくなるため、虫歯の予防につながります。
また、歯科医院ではフッ素塗布という予防処置も受けられます。フッ素には、歯の質を強くし、虫歯菌の働きを抑制する効果があります。そのため、歯の表面にフッ素を塗布してもらうことで、虫歯の予防につながるのです。
まとめ

子どもの歯磨きは、虫歯を予防し、健康な状態を維持するために欠かせません。歯が生え始める前から少しずつ口の中に触れることに慣れさせ、歯が生え始めたら年齢や発達に合わせたケアをしましょう。
仕上げ磨きや正しい磨き方のコツを知ることで、効率よくケアできます。子どもが歯磨きを嫌がる場合は、遊びや声かけを取り入れると続けやすくなります。
お子さんのお口の健康を守りたいと考えの方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、WEB予約・LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。