2025/07/09 ブログ
口臭の原因はインプラントかも?その原因と対策!
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

ふとした瞬間に自分の口臭が気になることはありませんか。インプラント治療を受けた後に「なんとなく臭いが気になる」と感じる方は少なくありません。
インプラントは見た目や機能性に優れた治療法ですが、メンテナンスを怠ると口腔内の環境が悪化し、口臭の原因になることもあるのです。
この記事では、インプラントが口臭と関係する主な原因や、自分で口臭を確認する方法、インプラント治療後の口臭対策について詳しく解説します。
目次
インプラント治療後に口臭が発生する原因

インプラント治療は、天然歯に近い見た目と機能を取り戻せる方法として多くの患者さまに選ばれています。
しかし、治療後の口臭に悩むケースも珍しくありません。単なる口内の不快感ではなく、インプラント周囲のトラブルが背景に潜んでいることがあるため注意が必要です。
ここでは、インプラント治療後に口臭が発生する原因を確認しましょう。
インプラント周囲炎を発症している
もっとも代表的な原因のひとつが、インプラント周囲炎です。インプラントの周囲に炎症が起こる状態で、歯周病と似た症状を示します。
インプラントは人工物のため、天然歯のように免疫機能を持たず、細菌の侵入に弱い傾向があります。ケアが不十分だと歯垢や歯石が付着して歯ぐきが炎症を起こし、膿がたまると強い口臭の原因となるのです。
細菌が増殖している
インプラントは虫歯にはなりませんが、だからといってケアを怠ってよいわけではありません。インプラントの周囲にある歯ぐきや粘膜には、天然歯と同じように虫歯や歯周病のリスクがあります。
特に、補綴物(人工の歯)と歯ぐきの境目はブラッシングが難しく、清掃が行き届かない部分に汚れが残りやすいです。
噛み合わせや被せ物の不具合
インプラントの上に被せる人工歯の装着が不適切だった場合、すき間に食べかすが詰まりやすくなります。そこに細菌が繁殖すると悪臭を放つガスが発生し、これが慢性的な口臭の一因になることがあります。
また、噛み合わせのズレがあると、口内に不自然な圧力がかかって炎症が起きやすくなることもあります。
唾液の減少で口内が乾燥している
インプラント治療後に限りませんが、口腔内が乾燥していると細菌の増殖を抑える唾液の働きが低下します。高齢の方や薬の副作用によって唾液量が減少している場合、口内の自浄作用が弱くなり、結果として口臭が強くなる傾向があります。
インプラントの清掃がうまくできていても、唾液が不足していると悪臭の原因となり得るのです。
自分で口臭を確認する方法

口臭は自分では気づきにくいものの、周囲に不快感を与えることもあるため、日常的にチェックしておくと安心です。ここでは、自宅で簡単にできる口臭の確認方法をご紹介します。
コップを使う
もっとも手軽なのが、コップを使った方法です。清潔なコップに息を吹き込み、すぐに手で蓋をしてにおいを閉じ込めます。数秒後ににおいを確認して、嫌なにおいが感じられれば、口臭が発生している可能性があります。
舌の状態を観察する
鏡で舌をチェックするのも有効な方法です。舌の表面に白い苔のようなもの(舌苔)が広がっている場合、それが口臭の原因となっていることがあります。舌苔は細菌や食べかすが蓄積したもので、放置すると不快なにおいを発生させるため、日常的な舌の清掃が大切です。
デンタルフロスで確認する
デンタルフロスや歯間ブラシを使ったあとに、その器具のにおいを確認することで、歯と歯の間にたまった汚れや炎症の有無がわかります。強いにおいがする場合、歯周病や清掃不良が原因となっていることがあるため注意が必要です。
スプーンで唾液をチェックする
清潔なスプーンで舌の奥を軽くこすり、その唾液をしばらく空気に触れさせてからにおいを確認する方法もあります。無臭であれば問題はありませんが、強いにおいがする場合は、唾液の質や分泌量、口腔内の清潔さが関係している可能性があります。
家族や友人に確認してもらう
信頼できる人に確認してもらう方法もあります。自分では気づきにくいにおいでも、他人であれば敏感に感じ取れることがあります。
専用機器の活用
最近では、口臭測定器などの専用機器も市販されており、呼気中のガス成分を測定して数値で表示してくれるものもあります。数値で確認できるため客観的な判断材料となりますが、あくまで参考として捉えましょう。
インプラント治療後の口臭対策

インプラント治療を受けた後、しっかりとしたケアを行わないと口臭の原因になることがあります。
しかし、日常生活の中で少し意識を変えるだけでも、口臭を効果的に予防することが可能です。ここでは、インプラント治療後に取り入れたい具体的な口臭対策について解説します。
正しいセルフケアを継続する
口臭の予防において最も基本となるのは、毎日のセルフケアです。インプラントは人工歯であるため虫歯にはなりませんが、周囲の歯肉や天然歯にはプラークが付着します。これが細菌の温床となり、口臭を引き起こす原因になります。
インプラントには、天然歯と違って歯根膜がないため炎症に弱く、インプラント周囲炎を起こしやすいです。そのため、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスを活用してインプラントの周囲まで丁寧に清掃することが重要です。
歯科医師の指導に従って、専用のブラシや洗口液を併用するのもよいでしょう。
インプラント専用の清掃器具を使う
セルフケアの質を高めるためには、補助清掃器具を使うことも効果的です。たとえば、毛先の柔らかい歯ブラシや、細かい部分に入り込みやすいタフトブラシは、インプラント周辺の汚れを効率的に取り除けます。
定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける
セルフケアに加えて、歯科医院での定期的なメンテナンスも欠かせません。インプラント治療を受けた方は、インプラント周囲炎を早期に発見し、適切に処置することが重要です。
定期検診では、専用の器具を使ってインプラント周囲のプラークや歯石を除去してもらえるだけでなく、歯肉の状態や噛み合わせのチェックも行われます。口臭のリスクが高まりやすい部位が明確になることで、自宅でのケアにも反映しやすくなるでしょう。
また、インプラント治療後も長期的に安定した状態を保つためには、3ヶ月から6ヶ月ごとの通院が必要です。
生活習慣の見直しも重要
口臭はお口の中だけの問題ではありません。生活習慣が乱れていたり、ストレスや栄養不足が続いていたりすると、唾液の分泌量が減少し、細菌が繁殖しやすい環境になります。
唾液には口内を洗い流す働きがあるため、乾燥を防ぐことは口臭予防に直結します。こまめな水分補給や、ガムを噛んで唾液の分泌を促すといった習慣も取り入れてみましょう。
また、睡眠不足や偏った食生活も体全体の免疫機能を低下させるため、バランスの取れた生活を心がけることが大切です。
まとめ

インプラント治療は見た目や機能面で多くのメリットがある一方で、口臭という予期せぬ悩みに直面することもあります。特に、インプラント周囲炎やセルフケア不足は、口臭の大きな原因となるため注意が必要です。
日頃の丁寧な歯磨きやデンタルフロスの活用、定期的な歯科医院でのメンテナンスは、口臭予防だけでなくインプラントの長期的な安定にもつながります。
もし「最近口臭が気になる」と感じたら、自己判断せず早めに歯科医師に相談することが大切です。快適な毎日を送るためにも、インプラント後のケアを見直し、健やかな口腔環境を保っていきましょう。
インプラント治療を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、WEB予約・LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。