2025/06/11 ブログ
歯のブリッジにはどんな種類がある?それぞれの特徴と選ぶときのポイント
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

ブリッジ治療は、虫歯や歯周病などで歯を失ったときの代表的な治療方法です。自然な見た目と、しっかりと噛む機能を回復できることから、多くの方に選ばれています。
「ブリッジってどのような種類があるの?」「どのように選べばよいの?」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。
この記事では、歯のブリッジの種類と特徴、選ぶときのポイントについて解説します。自分に合った歯のブリッジを選ぶために、ぜひ参考にしてください。
目次
歯のブリッジ治療とは

歯のブリッジ治療とは、虫歯や外傷などで歯を失った際に、その両隣の歯を支えとして人工歯を固定する治療法です。失った歯の本数が1~2本、多くても3本で、両隣の歯が土台としてしっかりしている場合に適応されます。
入れ歯のように取り外しはできませんが、接着剤によって固定されるため、食べ物を噛むときの違和感が少ないのが特徴です。残っている歯に合わせて人工歯を作製するため、自然な見た目を実現できます。
注意点は、支えとなる両隣の歯を削る必要があり、健康な歯に負担をかける点です。土台となる歯に問題がある場合はブリッジ治療ができないこともあります。また、失った歯が多い場合もブリッジの適応とはなりません。
保険が適用される歯のブリッジの種類

ブリッジにはいくつかの種類があり、機能性や審美性、保険の適用などが異なります。保険が適用される歯のブリッジの種類は、以下のとおりです。
銀歯
銀歯は、金や銀、パラジウムなどを混ぜ合わせた金銀パラジウム合金でできた素材です。金属であるため強度が高く、奥歯のブリッジにも使用可能です。
ただし、名前のとおり銀色をしているため口を開けると外から見えやすいです。審美性を重視する方には適していないでしょう。3割負担の場合、1万円程度で治療できます。
硬質レジン前装冠
硬質レジン前装冠は、金属の表面に、歯科用プラスチック(レジン)を貼り付けた素材です。表面が白いプラスチックでできているため、口を開けたときに目立つ前歯部分にも使用されます。
ただし、自費診療で使用されるセラミックに比べると、透明感が低く審美性には劣ります。劣化しやすいため、食事によってすり減ったり、コーヒーやワインなど色の濃い飲み物で着色したりすることも多いです。
費用の相場は、3割負担で1〜3万円程度です。
自費診療の歯のブリッジの種類

自費診療では、高品質で審美性に優れた素材を選択できます。ここでは、自費診療で選べるブリッジの素材について解説します。
オールセラミック
オールセラミックは、すべてセラミックで作られている素材です。透明感があり、天然歯に近い見た目を再現できます。前歯などの見た目が重視される部位のブリッジに使用されることが多いです。
ただし、非常に強い力がかかる奥歯には、割れるリスクがあるため向いていません。費用は1本あたり8万〜15万円程度であることが多いです。
ジルコニア
ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど硬く丈夫な素材です。強い力がかかる奥歯のブリッジにもよく使用されます。強度がありながら、金属を使用していないため金属アレルギーの心配もありません。
デメリットは、オールセラミックほど透明感は高くない点です。また、硬く強度が高いため、噛み合う歯を傷つける恐れがあります。
ジルコニアの費用は、8万〜15万円程度が相場です。
メタルボンド
メタルボンドは、金属のフレームにセラミックを焼き付けて作られた素材です。金属を使用しているため強度が高く、歯ぎしりや食いしばりのある方にも対応可能です。外側はセラミックでできているため、強度を保ちながら白い歯を実現できます。
ただし、金属を使用しているため、金属アレルギーを発症するリスクがある点はデメリットです。費用は1本あたり8万〜12万円程度かかります。
ゴールド
名前のとおり、金(ゴールド)を使用したブリッジもあります。ブリッジに金を使用するメリットは、強度が高いもののやわらかいため、噛み合う歯を傷つけにくい点です。銀歯とは異なり、酸化しにくい特徴もあります。
ただし、口を開けたときに外から見えやすい点や、銀歯よりも費用が高くなる点はデメリットでしょう。費用相場は1本あたり8万〜13万円程度が相場です。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジン(歯科用プラスチック)を組み合わせた素材です。適度な硬さと柔軟性があるため、完全なセラミックに比べて衝撃を吸収しやすく、他の歯に負担を与えにくいです。
費用は1本あたり4万〜8万円程度と、他のセラミックよりも安く治療できます。審美性はオールセラミックに劣りますが、費用を抑えながら自然な白さを再現できる点が魅力です。
歯のブリッジを選ぶときのポイント

ここでは、自分に合ったブリッジを選ぶときのポイントについて解説します。
審美性
歯のブリッジは、素材によって見た目が大きく異なります。目立ちやすい前歯には、審美性の高い素材が望ましいでしょう。保険適用で前歯のブリッジを作製する場合、金属に歯科用プラスチックを貼り付けた硬質レジン前装冠の使用が一般的です。
自費診療の場合は透明度の高いオールセラミックを使用できます。周りの歯に合わせた白さに調節できるため、自然な見た目を実現できるでしょう。
ハイブリッドセラミックであれば費用を抑えられますが、オールセラミックのような透明感や色調は再現できません。また、レジンが含まれているため、コーヒーやワインなどの飲み物やタバコなどで変色しやすいです。
費用
ブリッジは、保険適用と自費診療で選べる素材や費用が大きく異なります。費用を抑えたい場合は、保険が適用されるブリッジを選びましょう。強度が必要な奥歯には銀歯、目立ちやすい前歯には硬質レジン前装冠が使用されることが一般的です。
自費診療を選択する場合は高額になりますが、オールセラミックやジルコニアなど、審美性や耐久性に優れたブリッジを選択できます。見た目や耐久性、費用とのバランスを考慮したうえで選択しましょう。
強度
食べ物を噛むときに強い力がかかる奥歯は、強度が必要です。保険適用の場合は銀歯が使用されますが、口を開けたときに目立ちやすいというデメリットがあります。
自費診療の場合は、強度が高く白い見た目を持つジルコニアが選べます。金属を使用していないため、金属アレルギーの方も安心して使用できるでしょう。
金属アレルギーのリスク
保険適用で使用される銀歯や硬質レジン前装冠、自費診療のメタルボンドには金属が使われています。金属アレルギーを持っている方は、金属を使用しているブリッジを選択できません。
金属アレルギーのない方でも、唾液によって金属イオンが溶け出し、数年後にアレルギー症状を引き起こす恐れがあります。そのため、アレルギーのリスクを避けるために、金属を使用していない素材を選ぶ方もいます。
自費診療のジルコニアやオールセラミックであれば、金属を使用していないため、アレルギー症状を引き起こす心配がありません。
メンテナンス性
ブリッジを選ぶうえで、メンテナンスのしやすさも重要なポイントです。
保険適用で使用される銀歯や硬質レジン前装冠は表面に細かい傷がつきやすく、プラーク(歯垢)がつきやすいです。自費診療で使われるジルコニアやオールセラミックは、表面がツルツルとしており汚れがつきにくいため、清掃しやすい特徴があります。
ブリッジの種類にかかわらず、周囲には汚れが溜まりやすいため、丁寧に磨くことが大切です。歯間ブラシやデンタルフロスも活用しながら、きれいに保ちましょう。長持ちさせるために歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることも大切です。
まとめ

歯のブリッジの保険診療では、金属や歯科用プラスチックを使用した素材が使用されます。費用を抑えて見た目や噛む機能を回復できる一方で、審美性や耐久性は高くありません。
自費診療では、より自然な見た目を再現できるジルコニアやオールセラミックが使用できます。前歯や奥歯など使用する部位によっても適切な素材は異なるため、歯科医師に相談しながらご自身に合ったブリッジを選びましょう。
歯のブリッジを検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、WEB予約・LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。