ブログ

2025/05/28 ブログ

子どもの虫歯ができたらどうする?治療法を解説!

こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

虫歯ができたらどうするのか考える子ども

「子どもの虫歯が見つかったけれど、何歳頃から治療できるの?」「どんな治療をするの?」といった悩みがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。子どもの歯に穴が開いていたり、変色したりしていると「すぐに虫歯治療をしなくては」と焦る方もいるはずです。

子どもの虫歯は大人の虫歯とは異なり、歯の構造や成長過程の影響により進行が早く、見た目では気が付きにくいという特徴があります。そのため、虫歯の進行状況により治療方法も異なります。

本記事では、子どもの虫歯の特徴や治療する方法、治療の開始時期、虫歯を予防するために必要なことなどをわかりやすく解説します。

子どもの虫歯の特徴

子どもの虫歯の特徴イメージ

子どもの虫歯には、大人の虫歯とは異なる特徴があります。まずは、子どもの虫歯の特徴について詳しく見ていきましょう。

進行が早い

子どもの虫歯の大きな特徴のひとつが、進行の早さです。子どもの歯(乳歯)は、歯の外側を覆う硬いエナメル質や象牙質の厚みが永久歯に比べて薄く、柔らかいです。そのため、一度虫歯になると進行が早い傾向があります。

表面上は小さな穴に見えても、実際は神経に近い部分まで虫歯が進んでいることも珍しくありません。特に、奥歯の溝や歯と歯の隙間など、汚れが溜まりやすい場所から虫歯が始まることが多いです。

虫歯予防のためには、毎日の歯磨きを丁寧に行うだけでなく、歯科医院で定期的にメンテナンスを受ける必要があります。早期発見・早期治療を心がけるようにしましょう。

年齢で虫歯になりやすい箇所が変わる

子どもは年齢で虫歯になりやすい箇所が異なります。例えば、3歳までの子どもは、上の前歯が虫歯になりやすい傾向があります。特に、歯と歯の間や歯の付け根に虫歯が発症しやすいです。

一方、3歳以上で奥歯が生えてくると、奥歯の溝が虫歯になりやすいです。

特に、自分で歯磨きをするようになると、奥まで歯ブラシが届かず磨き残しが増えたり、磨く箇所が偏ります。そのため、奥歯の溝の部分が虫歯になる子どもが増える傾向にあります。

歯の表面が白く濁る

虫歯の初期段階では、歯が透明感を失い、艶のない白色に変化します。大人よりも虫歯に気づきにくく進行も早いため、歯の変色や艶の消失などの初期症状を見逃さないことが重要です。

この状態に気づいたら早急に歯科医院を受診し、適切なケアを行うことで虫歯の進行を防げるでしょう。

発見しにくい

初期の虫歯は目立ちにくく、保護者がチェックしても気づけないケースが少なくありません。特に、奥歯の歯と歯の隙間にできた虫歯は、自宅でのセルフケアでは見逃しやすいです。

子どもが食事の際に噛む側を変えるなどの変化があったら、虫歯のサインかもしれません。普段のお手入れの際に、お子さまの口の中の様子を保護者がしっかり観察することが予防の第一歩です。

放置すると永久歯に影響を及ぼす

「いずれ生え変わるから」と乳歯の虫歯を放置すると、口腔内の虫歯菌の数が増加し、生えたての永久歯が虫歯菌にさらされて虫歯のリスクが高くなります。また、虫歯により早期に乳歯を失うと、永久歯が空いたスペースに移動したり倒れたりすることがあります。

このため、永久歯が生えるスペースが不足して歯並びが乱れる可能性があるのです。

子どもの虫歯を治療する方法

虫歯を治療するため歯科医院で診察してもらう子ども

以下では、虫歯の進行状況ごとの治療法についてわかりやすくまとめています。それぞれ見ていきましょう。

C0の場合

C0は、虫歯になりかけている状態なので歯を削る処置は行いません。放置すると虫歯が進行する可能性があるため、ブラッシング指導やフッ素塗布をして経過を観察します。

C1の場合

エナメル質が溶け、黒っぽい色が付いたり、小さな穴が開いたりします。神経には達していないため、虫歯部分のみを慎重に削り取りレジンで埋めます。エナメル質を削っても痛みはほとんどないため、歯を削る時に麻酔は使用しません。

C2の場合

虫歯が象牙質に達すると、冷たいものを口にした時に痛みを感じやすくなります。象牙質は神経に近く、治療の際も痛みを感じる恐れがあるため麻酔をして治療を行います。歯を削った後は、歯科用プラスチックのレジンで補って治療は終了です。

C3の場合

虫歯が歯髄にまで達している状態です。歯髄に虫歯が到達すると、激しい痛みや腫れが生じます。日常生活に支障をきたす場合もあるため、この状態まで進行したら、根管治療を行うケースが多いです。

根管治療は、歯の内部を無菌化し、その後薬剤を詰めて被せ物を装着する治療です。初期の虫歯に比べると通院の回数も治療時間も増えるため、お子さまの負担も大きくなります。

C4の場合

C4は虫歯が進行して歯の大部分が失われ、歯根のみが残っている状態のことです。この状態では歯を残すことが難しく、抜歯する以外の選択肢はありません。抜歯後は、将来の歯並びに影響しないように、永久歯が生えるスペースを確保する治療が行われる場合があります。

虫歯の治療は何歳から受けられる?

虫歯の治療を受けられる適齢期の子ども

子どもの虫歯治療は、一般的に3歳頃から始めるケースが多いです。虫歯の治療を行う場合、大前提として口を開けてある程度じっとしていなければなりません。そのため、3歳未満の子どもには難しいとされています。

4~5歳頃になると、歯科医師の説明を理解できるようになるため、治療がスムーズに進むでしょう。

ただし、これはあくまでも目安です。実際の治療開始のタイミングは、お子さまによって個人差があります。

子どもの虫歯を予防するためには

子どもの虫歯を予防するため歯磨きを習慣化する親子

以下では、子どもの虫歯を予防するためのポイントをまとめています。それぞれ見ていきましょう。

歯磨きの習慣をつける

まず、食後と寝る前の丁寧な歯磨きの習慣をつけるようにしましょう。最初はしっかりと歯を磨くよりも、歯を磨く習慣を身につけることを目標にしましょう。乳歯が生え始めた頃から、歯磨きシートやガーゼなどを口の中に入れて、歯を触れられる感覚に徐々に慣らしていきます。

その後、自分で歯ブラシを持って、鏡を見ながら少しずつ磨く練習をはじめます。歯磨きをする習慣が身についたら、食べたらすぐに磨くように促してあげてください。口の中を清潔に保ちやすく、虫歯予防にも効果的です。

仕上げ磨きを行う

子どもが自分できれいに磨けるようになるまでには時間がかかります。大人による仕上げ磨きが、虫歯予防の最大のポイントといってよいでしょう。

歯と歯の間だけでなく、奥歯が生えると奥歯の溝に虫歯ができやすくなります。子ども自身の歯磨きだけでは磨き残しが増えるため、保護者による仕上げ磨きが欠かせません。

仕上げ磨きは年齢が低い時だけでなく、永久歯が生え揃うまで続けることが理想的です。お互いリラックスしてふれあいの時間になるように工夫できると、ストレスなくスムーズに進められるでしょう。

食生活を見直す

虫歯予防には、食生活の見直しも欠かせません。甘い飲食物を頻繁に摂ると、口の中に糖分が長く残ってしまい、虫歯菌が活発に働きます。間食の回数やおやつの時間を決めて適量を守ることが大切です。

食後はなるべく早く歯を磨き、口の中に食べカスが残り続けないようにしましょう。就寝前には必ず歯を磨き、水などを飲むようにして虫歯菌が増えにくい環境を作るようにしてください。

定期検診を受ける

定期的に歯科医院で検診を受けることも重要です。プロによるチェックを受けることで、虫歯の早期発見と早期治療はもちろん、フッ素塗布などの虫歯を予防する処置も受けられます。

フッ素は歯質を強化し、虫歯菌の活動を抑える効果があり、継続的に活用することで予防効果も高まります。フッ素が配合された子ども用の歯磨き粉も販売されているため、家庭でのセルフケアに取り入れやすいです。

まとめ

虫歯を予防し笑顔になる親子

子どもの虫歯は、進行が早く本人が自覚しにくいため、早期発見と適切な治療が重要です。虫歯治療は、開始時期や治療方法が進行状態により異なり、初期段階であれば経過観察やフッ素塗布で対応できます。

ただし、進行すると詰め物や抜歯などの処置が必要になるため、虫歯が疑われる場合はできるだけ早く治療を受けましょう。特に、子どもが小さなうちは自宅での歯磨きを丁寧に行い、定期検診を受けることで虫歯を予防してください。

子どもの虫歯治療を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちらWEB予約LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

医院名 色川歯科医院
所在地 〒983-0023
宮城県仙台市宮城野区福田町1-10-37
TEL/FAX 022-259-4145
最寄り駅 JR仙石線「福田町」駅より徒歩4分
駐車場 8台
teech

仙台市宮城野区で歯科・歯医者をお探しなら、色川歯科医院までお越し下さい。© 色川歯科医院