2025/04/02 ブログ
インプラントも天然歯のように虫歯になる?注意すべき口腔内トラブルも
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

インプラント治療には高い費用がかかりますので、取り付けた人工歯が虫歯になっては困りますよね。では、インプラントは虫歯になるのでしょうか。日々のケアや定期的なメンテナンスを怠れば、何らかのトラブルが生じることは考えられるでしょう。
そこで今回は、インプラント治療後に注意すべき口腔内トラブルや予防法などについて解説します。
目次
インプラントも天然歯のように虫歯になる?

インプラント治療を検討している方のなかには「人工歯でも虫歯になるの?」と疑問を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、まずインプラントの特徴と虫歯のメカニズムについて解説します。
インプラントとは
インプラントとは失った歯を補う治療法のひとつで、人工歯根を埋入し、その上に人工の歯を取り付けます。一般的に、人工歯根には生体適合性の高いチタン、人工歯には天然の歯に近い見た目が得られるオールセラミックやジルコニアなどが用いられます。
失った歯を補う治療法として、インプラントのほかに入れ歯やブリッジがあります。これらは隣り合う歯にバネを引っかけたり隣り合う歯を削って土台を作ったりする必要があります。
しかし、インプラントは顎の骨に直接独立した人工歯根を埋め込むため、周囲の歯に負担をかけることなく、より自然な噛み心地や見た目が得られるという特徴があります。
また、インプラントは入れ歯やブリッジに比べて寿命が長く、しっかりとメンテナンスを続けることで10〜15年以上も良い状態を保つことが可能です。
虫歯のメカニズム
虫歯とは、食べ物や飲み物に含まれる糖分が栄養源となって原因菌が増殖し、産生された酸によって歯が溶かされる現象のことです。
歯は表面から順に、エナメル質・象牙質・歯髄でできています。歯髄とは、歯の神経や血管などが存在する部位のことで、虫歯が深くまで進行して歯髄まで達すると激しい痛みを伴います。
しかし、インプラントは人工物でできているため、天然の歯のように酸によって溶かされることがありません。つまり、虫歯のメカニズムから考えて、インプラントが虫歯になることは起こりえないのです。
ただし、口腔内の衛生状態や骨の状態などによっては、周囲にトラブルが生じることは考えられるでしょう。
インプラント治療後に注意すべき口腔内のトラブル

インプラントが虫歯になることはありませんが、周囲にトラブルが生じることは考えられます。以下では、注意すべき口腔内トラブルについて解説します。
インプラント周囲炎
インプラント治療を受けたあとに注意すべき口腔内トラブルの代表的なものとして、インプラント周囲炎が挙げられます。人工歯根や被せ物が虫歯になることはありませんが、周囲の歯肉や組織が細菌感染によって炎症を起こすことがあるのです。
わかりやすくいうと、歯周病のような状態です。このような状態は、毎日の歯磨きや定期的なメンテナンスが不十分だった場合に引き起こされます。初期の段階では、周囲の歯肉から出血がみられますが、痛みはほとんどありません。悪化すると、腫れたり膿が出たりします。
そのまま進行すると、歯ぐきが下がって人工歯根が露出したり歯を支える骨が破壊されて歯が抜け落ちたりするケースもあるでしょう。
周囲の歯の虫歯
インプラントが虫歯になることはありませんが、周囲の歯が虫歯になることは十分に考えられます。すべての歯をインプラントにした場合は虫歯になる心配はありませんが、部分的に補った場合には周囲の天然歯が虫歯になる可能性はあるでしょう。
「人工歯だから大丈夫」と思ってブラッシングを怠ると、健康な歯を失うことにもなりかねませんので注意が必要です。
インプラントの破損・脱落
インプラント治療では、顎の骨に直接穴を開けて人工歯根を埋入し、顎の骨が人工歯根と結合したことを確認してから被せ物を装着します。
しかし、人工歯根と骨との結合が不十分な状態で治療が進められた場合、治療後に人工歯が破損したり脱落したりするおそれがあります。
歯ぐきの腫れや出血
人工歯根を埋入する際には、一度歯ぐきを切開してから人工歯根を埋入し、再度歯ぐきを縫い合わせます。この際、生体反応として一時的に腫れや出血が生じることがあります。通常の場合、数日程度で自然に治まります。
しかし、患部が感染症を起こして、腫れや出血が続いたり悪化したりするケースもあります。最悪の場合、インプラント治療が失敗したり全身に影響が及んだりする可能性も考えられますので、早期に対処することが重要です。
インプラント治療後の口腔内のトラブルを防ぐ方法

インプラント治療後の口腔内トラブルを防ぐためには、毎日の歯磨きや定期的なメンテナンスが重要です。以下では、治療後のトラブルを防ぐ方法について詳しく解説します。
硬いものや粘着性が高いものは控える
手術直後は、インプラントが顎の骨にしっかりと定着していないため、刺激を避けて定着するのを待つ必要があります。そのため、患部で硬い食べ物や粘着性の高い食べ物を噛むことは避けましょう。
喫煙・飲酒・激しい運動は控える
インプラントの手術後、喫煙や飲酒、激しい運動をすると骨の結合や傷口の治りの妨げとなる可能性があるため控えることが大切です。特に、術後3ヵ月程度はトラブルが生じやすいため、歯科医師の指示に従いましょう。
毎日しっかりと歯磨きをする
インプラントの良い状態を維持していくためには、毎日しっかりと歯磨きをすることが重要です。以下では、歯ブラシの選び方や磨き方のポイントなどについて解説します。
歯ブラシの選び方
普段の歯磨きに使用する歯ブラシを使うと患部が傷ついたり強い痛みが出たりすることがあります。そのため、術後2週間程度は、専用の歯ブラシを使用することが推奨されます。
歯磨きの方法
歯磨きの方法は、基本的に天然歯の場合と同様です。鉛筆を持つように歯ブラシを持ち、力を入れすぎずに優しく丁寧に磨くことを意識しましょう。術後の歯ぐきはデリケートな状態ですので、強いうがいをしたり舌や指で触れたりすることは避けることが大切です。
ケア用品の活用
術後しばらくして歯ぐきの状態が落ち着いてきたら、歯間ブラシやデンタルフロスを使用するとよいでしょう。歯と歯の間には汚れや歯垢が蓄積しやすいため、デンタルフロスや歯間ブラシで細かい部分まで清掃するとインプラント周囲炎の予防に役立ちます。
また、歯ブラシが行き届きにくい箇所のインプラントであれば、毛の束が1本のタフトブラシを活用するのもよいでしょう。タフトブラシを使用することで、ふだん使用している歯ブラシでは磨ききれない細かい部分に付着した汚れや歯垢を取り除くことが可能です。
定期的にメンテナンスを受ける
インプラントはブリッジや入れ歯に比べて寿命が長いといわれていますが、長持ちさせるためには定期的にメンテナンスを受けることが重要です。毎日丁寧に歯磨きをしていてもすべての汚れを取り除くことは難しいため、歯科医院でクリーニングを受けるのもよいでしょう。
また、顎の骨の状態やインプラントの状態は、歯科医院で診察を受けなければ判断できません。万が一、トラブルが生じていても、早期に対処できるように定期的にチェックを受けるようにしましょう。
まとめ

インプラントは人工の歯ですので、歯の表面が溶かされて虫歯になることはありません。
しかし、口腔内の環境が悪ければ、歯ぐきが細菌感染を起こしてインプラント周囲炎を発症することがあります。炎症が生じても初期の段階では自覚症状がほとんどないため、気づいたときには重症化しているケースも少なくありません。
インプラント周囲炎になると、最悪の場合には人工歯根を支えている骨が破壊され、人工歯が抜け落ちることも考えられるでしょう。また、インプラント自体は虫歯にならなくても、周囲の天然歯が虫歯になることはあります。
そのため、日々の歯磨きや定期的なメンテナンスによって口腔内の環境を良い状態に維持し続けることが重要です。インプラント治療について疑問や不安がある方は、歯科医院でご相談ください。
インプラントを検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
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