2025/03/26 ブログ
子どもの歯を守る!虫歯を予防する方法を詳しく解説!
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

子どもの歯は、大人の歯よりも柔らかく、虫歯になりやすいことをご存じでしょうか。乳歯は永久歯よりもエナメル質や象牙質が薄く、虫歯が進行しやすいため予防することが非常に重要です。
しかし「どのように予防すればいいのか」「食事や歯磨きのポイントは?」と疑問に思う保護者の方も多いでしょう。
今回は、子どもの虫歯ができる原因や、虫歯の予防法について詳しく解説します。
目次
子どもは虫歯になりやすい?

子どもは大人と比べて虫歯になりやすいといわれています。その理由には、乳歯の構造、口腔内環境、生活習慣の影響が挙げられます。
以下に、それぞれの具体的な理由について解説します。
乳歯の構造
乳歯は永久歯に比べてエナメル質や象牙質が薄く、柔らかいという特徴があります。そのため、虫歯の進行が早く、一度発生すると短期間で深刻な状態になることがあります。
また、乳歯の表面は溝が多く、食べかすやプラーク(歯垢)がたまりやすいため、虫歯菌の温床になりやすいといえます。
唾液の分泌量が少ない
子どもは唾液の分泌量が大人に比べて少ないことがあり、口の中が乾燥しやすいです。唾液には、食べかすを洗い流したり、歯の表面を保護したりする働きがあるため、分泌量が少ないと虫歯のリスクが高まります。
また、成長とともに口腔内の環境が変化するため、特に乳歯から永久歯への生え変わりの時期は、虫歯になりやすいといわれています。
生活習慣と食事の影響
子どもは甘いお菓子やジュースを好む傾向があり、糖分を多く摂取することが多いです。糖分は虫歯菌のエサとなり、酸を生成して歯を溶かします。特に、ダラダラ食べる習慣があると、口の中が常に酸性に傾き、歯の再石灰化が追いつかず虫歯が進行しやすくなります。
歯磨きの習慣とケアの難しさ
子どもはまだ自分で完璧に歯を磨くことができません。仕上げ磨きをしないと、磨き残しが多くなり虫歯菌が繁殖しやすくなります。特に、奥歯や歯と歯の間などは汚れが残りやすい部分のため、保護者による仕上げ磨きが必要です。
また、小さな子どもは歯磨きを嫌がることも少なくありません。歯磨きの必要性を話しても、十分に理解できないこともあるでしょう。適切にケアができないことも、虫歯リスクを高める要因となります。
乳歯の虫歯を放置するリスク

乳歯はいつか永久歯へ生え替わるため、虫歯になっても問題ないと考える方もいます。
しかし、乳歯の虫歯を放置するとさまざまなリスクが生じます。永久歯に悪影響を及ぼすこともあるので、いつか抜ける歯であっても治療しなければなりません。
以下に、乳歯の虫歯を放置するリスクについて解説します。
虫歯が進行して痛みが発生する
乳歯はエナメル質が薄く、酸への抵抗力が弱いため、虫歯が急速に進行しやすい特徴があります。その結果、神経まで達することで強い痛みを引き起こします。痛みが強いと、食事や睡眠に支障をきたす可能性もあるでしょう。
永久歯への影響
乳歯の根の先に膿が溜まると、その下に控えている永久歯に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、膿を避けるように永久歯が生えてくることで、歯並びの乱れが生じる可能性があります。
また、膿の影響で永久歯のエナメル質の形成不全が起こり、変色や欠けが見られるターナー歯と呼ばれる状態になることもあります。健康な永久歯が生えるためには、乳歯が健康的である必要があるのです。
噛み合わせや咀嚼機能への影響
乳歯の虫歯を放置すると、隣接する歯にも感染が広がり複数の歯が虫歯になるリスクが高まります。噛み合わせが崩れ、咀嚼機能が低下する可能性も否めません。
口腔内全体への影響
虫歯を放置すると、口腔内の虫歯菌が増殖し、健康な歯にも感染が広がるリスクがあります。最悪の場合、口腔内全体が虫歯に侵されることも考えられます。また、虫歯の進行により、口臭が発生することもあります。
子どもの虫歯を予防する方法

子どもの虫歯予防は、将来の口腔健康を守るために極めて重要です。以下に、効果的な予防方法を詳しく解説します。
正しい歯磨き習慣の確立
子ども自身が歯磨きを行うことは大切ですが、特に幼児期は手先の器用さが未発達であり、磨き残しが生じやすいです。そのため、保護者が仕上げ磨きを行うことが推奨されます。
仕上げ磨きは5歳までは必須であり、9歳頃まで続けることが望ましいとされています。乳歯と永久歯が混在する時期であり、特に6歳臼歯と呼ばれる大人の歯が生える重要なタイミングだからです。
歯磨きの際には、歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に当て、小刻みに動かすことで効果的に汚れを除去できます。また、歯磨き後にはフッ素入りのうがい薬を使用することで、虫歯予防の効果が高まります。
フッ素の活用
フッ素は、歯の再石灰化を促進し歯質を強化する効果があります。家庭でのケアとして、フッ素配合の歯磨き粉やジェル、うがい薬を使用することが効果的です。また、歯科医院での定期的なフッ素塗布も虫歯予防に有効です。
フッ素の濃度は、年齢に応じた適切なものを選ぶことが重要です。過剰摂取を防ぐためにも、使用量を守り、歯科医師の指導のもとで適切に活用しましょう。
シーラントの利用
奥歯の噛み合わせ部分には深い溝があります。溝には食べカスが溜まりやすく、奥歯はブラッシングしにくいので虫歯のリスクが高いといえるでしょう。
シーラントは、これらの溝を歯科用プラスチックで埋める処置で、虫歯予防に効果的です。特に、フッ素徐放性のシーラントを使用することで、さらに高い予防効果が期待できます。
シーラントの効果を長持ちさせるためには、定期的な歯科検診で状態を確認し、必要に応じて再処置を受けることが重要です。
食生活の見直し
間食の回数や内容は、虫歯のリスクに直結します。だらだらと長時間食べ続けることは避け、決まった時間におやつを与えるよう心掛けましょう。
特に、3歳以下の子どもには、糖分の少ないおやつを選ぶことが推奨されます。具体的には、おにぎりや野菜などの栄養価の高い食品を選ぶと良いでしょう。また、食後には水やお茶を飲むことで、口腔内の酸性度を下げる効果が期待できます。
定期的な歯科検診の受診
定期的に歯科検診を受けることで、虫歯の早期発見・早期治療が可能となります。また、専門的なクリーニングやフッ素塗布、シーラント処置など、歯科医院での予防措置を受けることができます。
お子さまに限りませんが、歯ブラシでのブラッシングだけでは口内の汚れの60%程度、フロスや歯間ブラシを使用しても80〜90%程度しか落とすことができません。家庭でのケアだけでは、汚れを完全に除去して虫歯のリスクをなくすことは難しいのです。
そのため、歯科医院で定期的にクリーニングを受けることが非常に重要です。歯科検診の頻度は、基本的には3~6ヶ月に一度が推奨されます。
口呼吸の改善
口呼吸は口腔内を乾燥させ、虫歯や歯周病のリスクを高めます。あいうべ体操などの口腔筋トレーニングを取り入れ、鼻呼吸への改善を図ることが推奨されます。これにより、口腔内の健康を維持し、全身の健康にも良い影響を与えます。
また、就寝時に口が開いてしまう場合は、医師の指導のもとでマウステープを使用することも有効です。
まとめ

子どもの歯は大人の歯よりも虫歯になりやすいため、早い段階から適切な予防を行うことが大切です。乳歯はエナメル質が薄く虫歯の進行が早いため、放置すると永久歯の生え方や顎の成長に影響を与える可能性があります。
虫歯予防には、正しい歯磨き習慣を身につけることが重要です。保護者が仕上げ磨きを行い、フッ素配合の歯磨き粉を使用することで、虫歯になりにくい環境を作ることができます。
また、糖分の摂取を控え、規則正しい食生活を心がけることも効果的です。さらに、定期的な歯科検診を受け、フッ素塗布やシーラント処置を活用することで、虫歯のリスクを大幅に減らせます。
子どもの歯の健康を守るためには、保護者の積極的な関わりが不可欠です。毎日のケアを丁寧に行い、将来にわたって健康な歯を維持できるようにサポートしていきましょう。
お子さまの歯を虫歯から守りたいとお考えの方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、WEB予約・LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。