2025/03/19 ブログ
後悔する前に知っておきたい!マウスピース矯正で失敗した例を解説!
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

マウスピース矯正は、装置が目立ちにくく自由に取り外しができるため、人と会話する機会の多い学生や社会人の方からも多く選ばれています。
一方で「思ったような結果が得られなかった」と感じる方がいらっしゃるのも事実です。せっかくお金をかけるからには、失敗は避けたいと感じる方も少なくないでしょう。
今回は、マウスピース矯正での失敗例や、失敗を防ぐためのポイントなどについて解説します。
目次
マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは、透明のマウスピース型の装置を装着して歯並びを整える方法のことです。歯の表面に直接装置を固定するワイヤー矯正とは異なり、装置が目立ちにくく、自由に取り外せます。
そのため、ワイヤー矯正のように食べ物が制限されたり、歯磨きのしにくさによって負担を感じたりする心配がありません。
マウスピースの装着方法
マウスピース矯正では、治療計画に基づいてマウスピースが作製されます。マウスピースは治療開始時にまとめて渡す歯科医院が多いので、歯科医師の指示通りに患者さまが新しいものに交換しながら矯正を進めていきます。
治療の効果を得るためには、1日に20~22時間以上装置をつける必要があります。装置を着け忘れたり装着を怠ったりすれば、治療が計画通りに進まず、思うような効果が得られなくなるため注意が必要です。
マウスピース矯正には、装置を自由に取り外しができるというメリットがありますが、それだけに自己管理が非常に重要な方法でもあります。
マウスピース矯正で失敗した例

マウスピース矯正を検討するにあたり、失敗例について知りたい方は多いのではないでしょうか。ここからは、マウスピース矯正の失敗例をいくつかご紹介します。
理想の歯並びにならなかった
マウスピース矯正では、治療開始前に治療計画が立てられ、実際に歯がどのように動くのかをシミュレーションで確認することができます。
しかし、歯や顎の骨の状態によっては計画通りに歯が動かないケースもあります。また、マウスピースの装着不足が原因で、計画通りの位置に歯が動かないというケースも考えられるでしょう。
そのような場合に「思っていた仕上がりと違う」「お金をかけたのに失敗した」と感じる方もいるかもしれません。
噛み合わせが悪くなった
マウスピース矯正の失敗例のひとつとして「歯並びはきれいになったけれど、噛み合わせが悪くなった」と感じるケースもあります。マウスピースの装着時間が不足しており、治療計画にずれが生じることが原因として考えられます。
また、歯並びの見た目を重視した治療計画が立てられたことや、適切な調整が行われなかったことによって、噛み合わせに問題が生じるケースもあります。
虫歯や歯周病になった
マウスピース矯正では、装置を取り外して歯磨きをすることが可能です。そのため、従来のワイヤー矯正よりも虫歯や歯周病のリスクが低いといえます。
しかし、清掃が不十分であれば口腔トラブルが発生するリスクがあります。不衛生な状態でマウスピースを装着していると、虫歯や歯周病が引き起こされることがあるのです。
通常、唾液による自浄作用が働いており、食べカスを洗い流したり細菌の繁殖を抑えたりしています。マウスピース矯正中は長時間マウスピースによって歯や歯ぐきが覆われるので、唾液による自浄作用がうまく働かず、虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。
歯ぐきが下がった
マウスピース矯正によって歯ぐきが下がり、見た目に影響を及ぼすことがあります。この原因は、矯正治療によって歯に過度な負荷がかかることです。
また、歯ぐきが下がることで、歯と歯の間にブラックトライアングルと呼ばれるすき間が生じるケースもあります。
歯並びが元に戻った
矯正治療後に一度きれいに整えた歯並びが元に戻る、後戻りという現象が発生することがあります。後戻りはマウスピース矯正に限らず、矯正治療全般で起こりうる現象です。
後戻りを防ぐために、矯正期間終了後には保定期間が設けられており、保定期間中にはリテーナーと呼ばれる保定装置を装着する必要があります。
しかし、リテーナーを適切に装着していなかった場合には、歯並びが乱れて「マウスピース矯正に失敗した」と感じることも考えられるでしょう。
治療期間が長引いた
マウスピース矯正の失敗例のひとつとして、治療期間が長引くケースもあります。治療期間が長引く原因としては、マウスピースの装着時間の不足やマウスピースの破損や紛失などが挙げられます。
例えば、マウスピースの装着時間が不足すると、治療計画通りに歯が動かず、期間が延びることがあります。また、破損したマウスピースを装着していた場合にも、歯に適切な力がかからず、治療期間が延びることが考えられるでしょう。
そのほか、マウスピースの破損や紛失によって装置の作り直しが必要になった場合や、虫歯や歯周病で矯正治療を中断しなければならない場合も考えられます。
マウスピース矯正の失敗を防ぐためのポイント

マウスピース矯正の失敗を防ぐためには、どのような点に注意したらよいのでしょうか。以下では、失敗を防ぐためのポイントについて解説します。
マウスピースの装着時間や交換時期を守る
マウスピース矯正の失敗を防ぐためには、装置の装着時間や交換時期を守ることが大切です。マウスピース矯正では、1日20~22時間装置を装着する必要があり、不足すれば治療計画通りに歯を動かすことができません。
また、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら少しずつ歯を動かしていきますので、医師に指示された交換時期を守ることも重要です。
口腔ケアを丁寧に行う
矯正期間中に虫歯や歯周病になった場合、矯正治療を一時的に中断して虫歯や歯周病の治療を優先する必要があります。先にも述べた通り、マウスピースを装着していると唾液による自浄作用が働きにくくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
食後には丁寧に口腔ケアを行ってから、マウスピースを装着することが大切です。また、マウスピースも専用の洗浄剤や柔らかいブラシで丁寧に洗浄することを心がけましょう。
リテーナーを適切に装着する
きれいに整えた歯並びが後戻りするのを防ぐためには、リテーナーを適切に装着する必要があります。保定期間中は、医師の指示に従って適切にリテーナーを装着しましょう。
なお、保定期間は、矯正期間と同程度設けられていることが一般的です。例えば、矯正期間が1年の場合には保定期間も1年となり、治療完了まではトータルで2年かかることになります。
保定期間の長さは患者さまの状態や歯科医師の方針によって異なるので、確認しておきましょう。
違和感がある場合には早めに相談する
マウスピース矯正の失敗を防ぐために、違和感がある場合には早めに相談することも心がけましょう。
例えば、マウスピースの装着中に痛みや違和感を覚える場合には、マウスピースに変形や破損が生じている可能性もあります。そのまま装着し続けていても適切な力がかからず、治療計画にずれが生じることも考えられます。
早めに対処することで失敗を防げる可能性が高くなりますので、小さな違和感でも早めに相談しましょう。
医師の指示どおりに定期的に受診する
マウスピース矯正では、治療開始時に矯正期間中に使用する全てのマウスピースをまとめて渡されることが一般的です。
ただし、歯科医師に指示された通りに歯科医院で定期的にチェックを受ける必要があります。定期受診では、治療計画通りに歯が動いているか、装置に変形や破損がないか、虫歯や歯周病を起こしていないかなどを確認します。
問題の早期発見にもつながりますので、必ず歯科医師の指示通りに受診するようにしましょう。
まとめ

マウスピース矯正は、目立ちにくく普段通りに食事や口腔ケアができるなど、メリットが多い治療法です。
しかし、理想通りの仕上がりにならなかったり歯並びが元に戻ったりすることで「マウスピース矯正に失敗した」と感じる方もいらっしゃいます。多くの場合、マウスピース矯正について正しく理解し、自己管理を徹底することで防げます。
マウスピース矯正を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、WEB予約・LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。