2025/02/26 ブログ
入れ歯の費用はどれくらい?保険適用と自費に分けて解説!
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

入れ歯は、失った歯の本数や入れ歯の種類によって費用がかわります。また、保険・自費も選択できるため「一体いくらかかるの?」「費用の目安が知りたい」と費用が気になる方も多いでしょう。
この記事では、入れ歯の種類ごとの費用やメリット・デメリットについて解説します。
目次
保険が適用される入れ歯の費用

保険適用の入れ歯の費用は、歯の本数によって左右されます。どこの歯科医院でも費用は同じで、3割負担の場合、部分入れ歯で約5,000円~1万円、総入れ歯で約1万円~1万5,000円が一般的です。
ただし、入れ歯に使用できる素材は、床(歯茎に触れる部分)はプラスチック、クラスプ(金具)は金属と限られています。
また、保険診療の目的は、見た目や機能の最低限の回復です。そのため、人によっては金具が目立つのが気になったり、入れ歯が外れやすかったりすることがあります。
保険の入れ歯でも、なんでも噛める、ぴったり合っているという方もいますが、使い心地や見た目を追及したい場合は、自費の入れ歯を検討したほうがいいかもしれません。
自費の入れ歯の費用

自費の入れ歯の費用は、10~150万円と大きく幅があります。自費診療は歯科医院が独自に費用を設定できるためです。
ここでは、自費の入れ歯の種類ごとの費用について解説します。
金属床義歯
金属床義歯の費用は、約10~50万円です。耐久性・生体親和性の高い、チタンやコバルトクロム合金を使用することが多いです。
歯茎に触れる部分に上記の金属を使用することで、保険のものよりも薄くて丈夫な入れ歯を作成できます。これにより、入れ歯の異物感や違和感が出にくくなるのがメリットです。
また、食べ物の温度を感じられるため、食事を楽しみやすくなるでしょう。
ただし、金属アレルギーの方は使用できません。
シリコン入れ歯
シリコン入れ歯の費用は、約10~50万円です。歯茎に触れる部分に、弾力性に富んだシリコンを使用した入れ歯です。入れ歯のフィット感やクッション性が高まるため、硬いものもしっかり噛めるようになります。
ただし、素材的に汚れが付きやすいため、日々のケアは欠かせません。また、やわらかい素材ゆえ、他の入れ歯よりも耐久性は劣ります。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは、費用は約8~30万円です。クラスプと呼ばれる金属の代わりに、耐久性の高い樹脂を使用して歯茎を挟み込んで支える部分入れ歯です。
金属を使用しないため、見た目がよいのがメリットです。さらに、フィット感が高く、保険の入れ歯よりも咀嚼機能が高いといえます。
ただし、金属を使用した入れ歯よりも耐久性は劣るため、修理や作り替えが必要になることがあります。また、修理が必要になった際、特殊な素材を使用していることで時間がかかることがあるので注意が必要です。
マグネット入れ歯
残っている歯根と入れ歯にマグネットを取り付け、磁力によって支える入れ歯のことです。磁力を使用するため、他の入れ歯よりも安定性が高いのが特徴です。
マグネット入れ歯の費用は、入れ歯の種類や残っている歯の本数、必要なマグネットの個数によって費用が異なります。通常の入れ歯の費用に追加して、磁石の装着に3~5万円ほどかかるのが一般的です。
お口の状態によって費用が異なりますので、詳しく知りたい場合は歯科医師にご相談ください。
インプラントオーバーデンチャー
インプラントオーバーデンチャーの費用は、約50~150万円です。入れ歯とインプラントを併用した入れ歯で、埋入したインプラントにより入れ歯を支えます。安定性が高く、格段に使い心地がよいのがメリットです。
ただし、外科手術が必要になるため、健康状態によっては治療できないことがあります。また、インプラントを併用するため費用が高額になる傾向にあります。
保険が適用される入れ歯のメリット・デメリット

保険の入れ歯のメリット・デメリットについて解説します。
メリット
保険が適用される入れ歯のメリットは、以下のとおりです。
- 費用が安価
- 治療期間が短い
- 修理がしやすい
保険の入れ歯は、1~3割負担で治療ができるため、費用が抑えられるのがメリットです。特に、部分入れ歯の費用は5,000円~1万円程度であるため、負担を軽減しながら治療を受けられます。
また、治療内容や回数が決まっているため、部分入れ歯では約2週間~1ヵ月、総入れ歯でも約1ヵ月と、治療期間が短いことも特徴です。入れ歯の調整や修理がしやすく、割れたり欠けたりした場合でもすぐに対応できることが多いです。
デメリット
入れ歯のデメリットは、以下のとおりです。
- フィットしにくい
- 痛みが出ることがある
- 耐久性が低い
- 金具が目立つ
保険の入れ歯は、使用できる素材や治療内容・回数に限りがあります。そのため、なかなかお口の中に合わず、入れ歯の装着に不満やストレスが出やすいのがデメリットです。
お口の状態によっては、硬いものが噛みづらかったり、痛みが出たりすることがあるでしょう。また、部分入れ歯の場合、金具のかかる位置によっては金属が目立ち、見た目が悪くなることがあります。
さらに、プラスチックや金属の耐久性が低いため、保険の入れ歯は寿命が短いといわれています。2〜3年で劣化することが多く、寿命は4〜5年とされているため定期的に作り直しが必要です。
自費の入れ歯のメリット・デメリット

自費の入れ歯のメリット・デメリットも確認しましょう。
メリット
メリットは、以下のとおりです。
- 見た目がよい
- 耐久性が高い
- 違和感・痛みが出にくい
- 硬いものもしっかり噛める
自費治療の場合、入れ歯の素材や材料、治療の内容・回数に制限がありません。そのため、患者様のお口の状態に合わせた、オーダーメイドの入れ歯を作成できます。
例えば、金具を使用しないノンクラスプデンチャーは、透明感の高いピンク色の樹脂の部分で入れ歯を支えます。そのため、近くで見ても入れ歯とは気づかれないほど、見た目がよいのが特徴です。
また、耐久性の高い金属床義歯やマグネット入れ歯などを選択すれば、違和感や異物感が出にくくなります。入れ歯の安定感がよければ、硬いものもしっかり噛めるようになるため、患者様のQOLを高める効果があるでしょう。
デメリット
デメリットは、以下のとおりです。
- 費用が高い
- 治療期間が長い
- 修理が難しい場合がある
自費の入れ歯は10割負担となるため、保険の入れ歯よりも費用が高くなるのがデメリットです。また、精密な入れ歯を作成するには型取りの回数や工程が多くなるため、保険の入れ歯よりも治療期間が長くかかります。
保険の入れ歯は約2週間~1ヵ月で完成するのに対し、自費の入れ歯の治療期間は約2~3ヵ月です。その分、患者様のお口の状態に合わせた入れ歯を作成できるため、満足度の高い治療が受けられるのは大きなメリットといえます。
ただし、特殊な素材を使用するため、即日で修理できないことがあるので注意が必要です。入れ歯の種類によっては技工所での修理が必要になるため、数日~1週間程ほどかかることもあるでしょう。
入れ歯以外で治療する場合にかかる費用

歯を失った際の治療法には、ブリッジやインプラントもあります。ご自身にあった治療を選ぶためにも、入れ歯以外の治療法の特徴・費用も知っておくとよいでしょう。
ブリッジ
ブリッジの費用は、保険適用(3割負担)で約1~3万円、自費で約30~60万円です。ブリッジとは、失った歯の両隣の歯を削り、連結した被せ物により歯を補う方法です。入れ歯のように取り外しするものではないため、自分の歯のような噛み心地を再現できます。
ただし、1本の歯を失った場合、2本の歯で3本分にかかる負担を受けるため、両隣の歯に負担がかかりやすいといえます。さらに、歯を削る必要もあるため、残っている歯の寿命を縮める可能性があるのがデメリットです。
インプラント
インプラントは保険が適用されないため費用が高い傾向にあり、1本あたり約30~40万円するのが一般的です。インプラント治療とは、失った歯の部分にインプラントを埋め込み、その上に被せ物を取り付ける治療法です。
入れ歯やブリッジとは違い、周りの歯に負担をかけることなく、しっかり噛めるようになります。また、自分の歯のような見た目も再現できるため、審美的にも機能的にも優れた治療法です。
ただし、1本あたりの費用が高くなるため、歯を失った本数が多い場合、費用が高額になります。また、インプラントと骨の結合を待つ期間が必要になるため治療期間が長く、約6ヵ月~1年かかることを知っておきましょう。
さらに、外科手術が必要になるため、体の状態によっては治療できないことがあります。
まとめ

入れ歯の費用は、保険適用(3割負担)で約5,000円~1万5,000円、自費の場合は約10~150万円です。どの入れ歯を選ぶかは、患者様のお口の状態やご希望によって異なります。
治療にかかる期間や費用を抑えたい方は保険の入れ歯、見た目や使い心地を追求したい方は自費の入れ歯を選択するとよいかもしれません。
入れ歯治療を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、WEB予約・LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。