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2025/02/19 ブログ

インプラント周囲炎とは?症状や放置するリスク、予防方法などを解説

こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

インプラント周囲炎のイメージ

「インプラント周囲炎はどのような状態のこと?」という疑問をおもちの患者さまもいるでしょう。インプラントは失った歯を補うための優れた治療法ですが、ケアを怠るとインプラント周囲炎を引き起こすリスクがあります。

これはインプラント周辺の組織に炎症が起こり、最悪の場合にはインプラントが抜け落ちる可能性もある病気です。はじめのうちは症状が少ないため、放置すると問題を悪化させる可能性があります。

本記事では、インプラント周囲炎の原因や症状、放置するリスクについて詳しく解説します。予防方法や治療法についても解説しますので、インプラントを長持ちさせるために、ぜひご一読ください。

インプラント周囲炎とは

インプラント周囲炎のイメージ

インプラント周囲炎とは、インプラント周辺の歯肉や骨などの組織が炎症を引き起こす状態です。

インプラントを支える歯周組織が炎症を起こすと固定力が低下し、将来的にはインプラント自体の機能にも悪影響が及ぶ恐れがあります。そのため、インプラントの周辺組織に違和感があるときは、放置せずに歯科医院で相談することが大切なのです。

インプラント周囲炎の症状

インプラント周囲炎で歯茎が赤く腫れているイメージ

インプラント周囲炎の主な症状は、以下のとおりです。

歯ぐきが腫れる・赤くなる

インプラント周囲炎になると、インプラント周辺の歯ぐきに炎症が生じて腫れたり赤くなったりします。歯ぐきに触れると痛みや違和感が生じることもあるでしょう。早期に対処しないと症状がさらに悪化する恐れがあります。

歯ぐきから出血する

ブラッシングをしたときや軽い刺激を加えたときに、歯ぐきから出血するケースもあります。炎症によって歯ぐきの組織が弱くなると、通常のブラッシングでも容易に出血しやすくなるのです。

歯ぐきから出血したことで、インプラント周囲炎になっていることに気づくケースもあるでしょう。

慢性的に出血している場合は、インプラント周囲炎が進行している可能性があるため、早急に治療したほうがよいケースもあります。口内環境の悪化を防ぐためにも、適切なケアが欠かせません。

インプラントがぐらつく

インプラント周囲炎が進行するとインプラントを固定している骨や歯ぐきが徐々に破壊され、インプラント自体が不安定になってきます。その結果、食べ物を噛んだときや触れたときにインプラントがぐらつくことがあるのです。

ぐらつきは骨の吸収が進行していることを示す重要なサインであり、早期に治療が行われない場合はインプラントの脱落につながるリスクが高まります。

口臭が強くなる

インプラント周囲炎になると、特有のにおいが発生することがあります。インプラント周囲炎が進行すると歯茎が腫れて、出血したり膿が出たりすることがあります。これによって口臭が発生することがあるのです。

インプラント治療後に口臭が気になるようになった場合は、インプラント周囲炎が疑われますので、歯科医院で相談するとよいでしょう。

インプラント周囲炎の原因

インプラント周囲炎の原因となる喫煙のイメージ

インプラント周囲炎は日常の口腔ケアが十分に行われなかったり、定期的に歯科医院でのチェックが不足していたりすることが原因で起こります。食べかすなどの汚れがインプラントの周囲に蓄積されると細菌が繁殖して炎症を引き起こすのです。

また、噛み合わせのバランスが崩れるとインプラントや周囲の組織に負担がかかります。これによって、インプラント周囲炎を進行させることがあるのです。

さらに、喫煙もインプラント周囲炎を引き起こす原因のひとつです。喫煙をすると歯茎の血流が悪くなります。これによって、免疫力が低下すると、細菌感染を起こしやすくなるのです。

インプラント周囲炎を放置するリスク

インプラント周囲炎を放置するリスクのイメージ

インプラント周囲炎を治療せずに放置すると、さまざまなリスクがあります。インプラント周囲炎を放置するリスクは、以下のとおりです。

インプラントが抜け落ちる

インプラント周囲炎を治療せずに放置するとインプラントを支えている歯槽骨が徐々に破壊されます。これにより、インプラントがぐらつく、あるいは最悪の場合には抜け落ちることがあるのです。

インプラントの撤去が必要になる場合もあります。撤去後は失われた骨が再生するまで時間を要するため、すぐに再治療を受けられるわけではありません。患者さまにとっては精神的・経済的な負担が大きくなるため、放置せずに治療を受けることが大切なのです。

口内全体の健康状態が悪化する

インプラント周囲炎を放置すると周辺の組織に悪影響を及ぼし、口内全体の健康状態を損ねる可能性があります。早期に適切な治療を受けることで深刻な事態を回避できます。これにより、インプラントの長期的な安定性を保つことができるでしょう。

インプラント周囲炎の治療方法

インプラント周囲炎を治す為にプラーク除去をする男性

インプラント周囲炎を改善するためには、どうしたらいいのか疑問をおもちの方もいるでしょう。具体的な治療方法は、以下のとおりです。

非外科的治療

非外科的治療ではまず専用の器具を用いてプラークや歯石を除去します。これによって、インプラント周囲炎の進行を抑えることができるのです。

また、ブラッシング指導も行います。ブラッシング指導では、歯科衛生士が患者さん一人ひとりのお口の状態に合った歯磨きの仕方を指導します。これによって、セルフケアの質が向上すると、インプラント周囲炎の進行を抑えることができるでしょう。

歯科医院から抗生物質が処方される場合もあります。抗生物質を服用する際は、歯科医師の指示に従いましょう。

外科的治療

インプラント周囲炎が進行し、非外科的治療では改善がみられない場合には、歯ぐきを切開して炎症によって形成された組織を取り除く処置が行われます。同時にインプラントの表面を徹底的に清掃し、細菌の付着を防ぎます。

さらに、周囲の骨の吸収が著しいケースでは、骨の再生を促す治療を行う場合もあるでしょう。

インプラント周囲炎の予防方法

インプラント周囲炎を予防するデンタルケア製品の画像

インプラント周囲炎を予防する方法は、以下のとおりです。

定期的に歯科検診を受ける

インプラント周囲炎を予防するためには、歯科医院で定期的にインプラントを含む口内全体の状態をチェックしてもらうことが欠かせません。

検診ではインプラント周辺に溜まった歯石と歯垢の有無を確認し、早期にトラブルの兆候を発見できます。また、インプラント以外の天然歯の健康状態もチェックしてもらえるため、全体的な口腔衛生の維持につながるのです。

セルフケアを丁寧に行う

インプラント周囲炎を予防するためには、自宅でしっかりとセルフケアを行うことも重要です。特に、インプラント周辺は汚れが溜まりやすいです。歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやタフトブラシも使用して、細かい部分に付着した汚れもしっかりと落としましょう。

生活習慣を見直す

口内の健康は生活習慣とも深く関係しています。喫煙は歯周組織の血流を悪化させ、インプラント周囲の炎症を誘発する原因となるため、なるべく控えることが望ましいです。

また、ストレスが溜まると、免疫力が低下します。これによって、口内環境を悪化させるリスクがあります。さらに、歯ぎしりや食いしばりといったクセがある場合は、専用のマウスピースを装着するなどしてインプラント周囲への過度な負担を避ける工夫も必要です。

まとめ

インプラントの適切なメンテナンスで快適な男女

インプラント周囲炎とは、インプラントを支える歯肉や骨などの歯周組織に炎症が生じる状態です。歯ぐきが腫れたり、出血したりすることがあります。治療をせずに放置すると、インプラントがぐらつきはじめ、最悪の場合には抜け落ちる可能性もあるのです。

インプラント周囲炎の原因は日々の口腔ケア不足や生活習慣、噛み合わせの乱れなどです。インプラントを長く使い続けるためにも、定期的に歯科検診を受け、自宅でしっかりとセルフケアを行いましょう。

インプラント治療を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちらWEB予約LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

医院名 色川歯科医院
所在地 〒983-0023
宮城県仙台市宮城野区福田町1-10-37
TEL/FAX 022-259-4145
最寄り駅 JR仙石線「福田町」駅より徒歩4分
駐車場 8台
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