2025/02/05 ブログ
セラミックの歯の色は自然?着色・変色する?気になるときの対処法とは
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

天然歯に近い自然な色合いと透明感を再現できる点は、セラミックの歯の大きな魅力です。「セラミックの歯は変色しない」と思っている方もいますが、食習慣やケアの仕方などによっては、美しい色合いが損なわれることがあるのをご存じでしょうか。
どのような場合に変色しやすいのかを知っておけば、変色を防いで長くセラミックの綺麗な色合いを維持できるかもしれません。
今回は、セラミックの歯の色について詳しく解説します。着色・変色する可能性や、色が気になるときの対処法などもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
セラミックの歯の色の特徴

ここでは、セラミックの歯の色の特徴を確認しましょう。
自然な見た目
セラミックの歯には透明感があり、自然な見た目を実現できます。
天然歯は、半透明のエナメル質とその下にある象牙質の色が組み合わさり、単純な白さとは異なる見た目をしています。セラミックは天然歯の特徴を再現することができ、まるで本物の歯のような自然な仕上がりになります。
特に、審美的な要素が重視される前歯の治療において、透明感は重要な要素です。前歯にセラミックを使用すれば、他の天然歯と並んだときに違和感が生じることはほとんどないでしょう。
色合いを細かく調整できる
セラミックの歯は、天然歯と自然に調和するという特徴を持っています。先ほど述べたセラミックの色合いの特徴に加え、セラミックの色が細かく調整可能であることも、天然歯とよく調和する理由のひとつです。
歯科技工士は、患者さまの歯の色や透明感、光沢に合わせてセラミックを細かく調整するので、まるで天然歯のように自然に仕上がります。
変色しにくい
他の歯科素材と比べて変色しにくいことも、セラミックの特徴の一つに挙げられます。
セラミックは表面が非常に滑らかで、汚れや着色物質が付着しにくい特徴があります。例えば、コーヒー、紅茶、赤ワインなど、着色しやすい飲食物の影響も受けにくいとされています。
定期的にメンテナンスを行いながら使用すれば、長期間にわたって自然な白さを維持できるでしょう。
セラミックの歯の色を自然に仕上げるポイント

ここからは、セラミックの歯の色を自然に仕上げるポイントを確認しましょう。
天然歯の色に合わせる
歯の色には個人差があり、純粋な白色から黄みがかった色まで、様々な色合いがあります。セラミックの色を選ぶ際には、周りの天然歯の色に合わせて調整するのが基本です。
また、歯の色は単一ではなく、歯の根元は少し濃い色で先端に向かって徐々に透明感が増すのが一般的です。自然な色の変化も再現することで、セラミックの歯の色を自然に仕上げられます。
患者さま一人ひとりの歯の特徴をとらえてセラミック治療を行えば、天然歯と区別が付きにくい自然な仕上がりを実現できるでしょう。
ホワイトニングは先に行う
えセラミックの歯を装着する際に、他の歯の色が気になる方もいるでしょう。天然歯の色が気になる場合は、必要に応じてホワイトニング治療を組み合わせるのが有効です。
基本的には、ホワイトニングはセラミック治療の前に行いましょう。ホワイトニングでどれだけ歯が白くなるかには個人差があり、人工物はホワイトニングを行っても漂白できません。
そのため、セラミックの歯を装着してからホワイトニングを行うと、色調に差が出る可能性があります。ホワイトニングを検討している方は、事前に歯科医師に相談しましょう。
セラミックの種類にこだわる
セラミックにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。例えば、セラミックとプラスチックを混ぜ合わせたハイブリッドセラミックは、セラミックだけの素材よりも費用を抑えられます。
しかし、プラスチックを使用しているため透明感を再現しにくく、長期間使用すると変色することがあります。そのため、より高い審美性を求める場合は、オールセラミックやe-maxなどの耐久性が高く変色が起こりにくい素材を選びましょう。
品質の高いセラミックは費用が高い傾向にありますが、その分美しい歯を長く保つことができます。
セラミックの歯は着色・変色する?

セラミックは他の素材に比べて色の変化が起きにくいものの、場合によっては着色・変色することがあります。ここでは、セラミックの歯が着色・変色する原因をご紹介します。
飲食物による影響
セラミックの歯は、天然歯よりも飲食物による影響を受けにくいとされていますが、影響が全く無いわけではありません。特に、コーヒーやカレー、トマトソースなどの色の濃い飲食物は、セラミックの変色につながりやすいでしょう。
色の濃い飲食物を頻繁に摂取したり口腔ケアを怠ったりすると、セラミックの歯の色が変化しやすいので注意が必要です。
土台の変化
セラミックの歯の変色は、土台の歯の変化によって引き起こされることもあります。例えば、歯の神経を取り除いた後にセラミックを装着した場合、時間の経過とともに天然歯が茶褐色に変色することがあります。
その場合、土台の色が透けてセラミックも変色して見えることがあるでしょう。
喫煙の影響
喫煙は、セラミックの歯の変色の原因になります。タバコに含まれるタールやニコチンは、セラミックの表面に付着して変色を引き起こす可能性があります。
ヤニによる着色汚れは、飲食物による着色汚れよりも取り除きにくいといわれています。セラミックの変色を防ぐためには、禁煙することが望ましいでしょう。
セラミックの表面に傷がつく
セラミックの歯の変色は、物理的な要因によっても引き起こされます。例えば、硬い食べ物を頻繁に噛んだり歯ぎしりをしたりするなど、日常生活の中でセラミックの表面に微細な傷がつくことがあります。
また、硬い歯ブラシや研磨剤入りの歯磨き粉を使用することも、セラミックの表面を傷つける原因になるでしょう。表面の傷に汚れが溜まりやすくなり、タバコのヤニや食品の着色成分により、見た目がくすむことがあります。
セラミックの歯の色が気になるときの対処法

セラミックの歯の色が気になるときの対処法を確認しましょう。
定期的にメンテナンスを受ける
セラミックの歯の表面に付着した汚れや着色は、歯科医院での専門的なクリーニングによって効果的に除去できます。歯科医師や歯科衛生士の技術と専用の器具によって、セルフケアでは落とし切れない汚れをきれいに落とすことが可能なので、定期的に受けると良いでしょう。
定期的なクリーニングは、セラミックの美しさを保つだけでなく、口腔内の健康維持にもつながります。
適切な口腔ケア
日々の口腔ケアは、セラミックの歯の色を保つために重要です。磨き残しが多ければセラミックが変色することがあるため、毎日の歯磨きを丁寧に行って口腔内を清潔に保ちましょう。
強く磨きすぎると、セラミックの表面に傷がついて汚れが溜まりやすくなります。柔らかい毛の歯ブラシを使用して優しく丁寧に磨いてください。
また、飲食後はなるべく早めに口腔ケアを行いましょう。特に、コーヒーやワイン、カレーなどの着色しやすい飲食物を摂取した後、放置しているとセラミックの変色につながりやすいため注意が必要です。
喫煙を控える
タバコの成分は、歯の表面や歯茎に沈着して見た目の美しさを損なうだけでなく、口腔内の健康にも悪影響を及ぼします。禁煙や喫煙の頻度を減らすことは、セラミックの歯を長期間美しい状態で保つために役立ちます。
変色しにくい素材を選ぶ
セラミックの種類によっては、時間の経過とともに変色しやすいものもあります。オールセラミックやジルコニアなどの変色しにくい素材を選ぶことで、長期にわたり自然な色合いを維持できます。
まとめ

セラミックの歯は、他の素材に比べて変色・着色しにくいのが特徴です。
ただし、土台となる天然歯が変色したりセラミックの歯の表面が傷ついたりすると、変色につながります。また、セラミックの種類によって変色のしやすさは異なるので、歯科医師に相談して変色しにくい素材を選択するとよいでしょう。
セラミックの歯を装着した後は、ご自身でのケアの徹底と定期的なクリーニングを受けることで、美しい見た目を保てるでしょう。
セラミック治療を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、WEB予約・LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。