2024/11/06 ブログ
歯のセラミックが欠けた！原因や対処法、欠けないためにできること
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。
一見丈夫に見えて生涯使えそうなセラミックではありますが、ある日突然、セラミックの歯が欠けることがあります。セラミックの歯が欠けたらどうすれば良いのか、対処法を知りたいという方も少なくありません。
本記事では、歯のセラミックが欠ける原因と対処法について解説します。また、欠けないためにはどうすれば良いのかについても併せて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
セラミックの歯の特徴
セラミックで作られた歯の特徴は、次の通りです。
審美性が高い
セラミックの歯の大きな特徴は、なんといっても審美性が高い点です。セラミックの歯は陶材と同様の素材で作られています。白く透明感があるため、天然の歯のような見た目を再現できるのです。
金属アレルギーでも使える
銀歯の場合、長期間使用するうちに唾液によって金属イオンが溶け出して金属アレルギーの症状が現れることがあります。
一方でセラミックの歯にはいくつか種類があり、なかには金属を使用していないものもあります。金属を使用していないセラミックの歯を選択すれば、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。
虫歯になりにくい
虫歯になりにくいのもセラミックの歯の特徴です。銀歯は、温度変化によって膨張・収縮します。これによって銀歯と天然の歯との間にすき間ができ、そこから虫歯菌が侵入すると虫歯になるリスクが高まります。
一方でセラミックは温度変化によって変形することはありません。セラミックの歯と天然の歯との間にすき間ができることがないため、虫歯になりにくいのです。
また、セラミックはつるつるとした素材です。プラークや汚れが付着しにくく、また歯磨きをすれば簡単に汚れを落とせることも、虫歯になりにくい理由です。
歯のセラミックが欠けたときに考えられる原因
歯のセラミックが欠ける原因はさまざまあります。ここでは、歯のセラミックが欠けたときに考えられる原因について解説します。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある
歯ぎしりや食いしばりなどの癖があると、セラミックが欠ける可能性が高まります。セラミックは陶器と同じなので、お皿などと同様に強い力が加わると欠けることがあるのです。
歯ぎしりや食いしばりをすると体重ほどの力が歯や顎に加わります。なかには最大で100kgほどの力がかかるケースもあります。これだけの強い力がセラミックの歯に加わると欠ける可能性は高まります。
噛み合わせが悪い
噛み合わせが悪いことでセラミックの歯が欠けることもあります。噛み合わせが悪いと一部分に強い力が加わるためです。これによって、セラミックの歯に影響を及ぼす可能性があるだけでなく、顎に負担がかかって顎関節症を引き起こすリスクも高まります。
硬い食べ物を噛んだ
ふだんの食事でセラミックの歯が欠けることはほとんどありません。
しかし、お煎餅やキャンディ、ナッツ類などの硬い食べ物を噛むと、瞬間的にセラミックの歯に強い力が加わって欠ける可能性があるのです。
外部からの強い力が加わった
外部から強い力が加わったときにセラミックの歯が欠けることもあります。硬い食べ物を噛んだときと同様、瞬間的に強い力が加わるためです。たとえば、スポーツ中に相手と接触した、ボールが当たったといった理由でセラミックの歯が欠けるケースがあります。
歯のセラミックが欠けたときの対処法
歯のセラミックが欠けたときには、すみやかに歯科医院を受診することが理想ですが、人によっては仕事や家庭の都合ですぐに歯科医院を受診できないこともあるでしょう。では、歯のセラミックが欠けたときにはどのように対処したらいいのでしょうか。
ここでは、歯のセラミックが欠けたときにできる応急処置について解説します。
欠けたセラミックを保存する
欠けたセラミックは密閉袋やケースなどに入れて保管しましょう。歯科医院を受診する際に欠けたセラミックを持参し、歯科医師に断面を見てもらうことで、今後の治療法を検討するためのヒントにつながる可能性があります。
欠けた歯に刺激を与えない
セラミックの歯が欠けたら、刺激を与えないようにしましょう。欠けた部分で食べ物を噛んだり、刺激物を口にしたりすると、しみたり痛みを感じたりすることがあるためです。
自身で接着しない
セラミックの歯が欠けると、自宅にある瞬間接着剤などを使用して元に戻そうとする方がいます。
しかし、ご自身でセラミックの歯を接着してはいけません。万が一誤った方法で接着すると、その後の噛み合わせに影響を及ぼしたり、天然の歯を傷めたりする可能性があります。
また、市販の接着剤の成分は口の中に入れることを前提に作られていないため健康という面でもリスクがあります。そのため、ご自身で無理に戻そうとするのではなく、なるべく早く歯科医院を受診することが重要なのです。
お口の中を清潔な状態に保つ
セラミックの歯が欠けたら、お口の中を清潔な状態に保つことも大切です。欠けた部分に磨き残しが生じると、欠けた部分から細菌が侵入して、虫歯になるリスクが高まります。
そのため、セラミックの歯が欠けてからもしっかりと歯磨きをして、汚れを残さないことが大切なのです。欠けた部分が痛んだりしみたりする場合には、柔らかめの歯ブラシを使用して、優しい力で磨きましょう。
歯のセラミックが欠けないためにできること
上述のとおり、歯のセラミックは欠けることがあります。では、歯のセラミックが欠けないようにできることはあるのでしょうか。ここでは、歯のセラミックが欠けないためにできることについて解説します。
ナイトガードを装着する
歯ぎしりや食いしばりをする癖がある方は、ナイトガードの使用を検討しましょう。ナイトガードとは、就寝時に装着するマウスピースです。歯ぎしりや食いしばりを日中起きている時間に行なっている場合には、意識して改善できる可能性があります。
しかし、寝ている間に歯ぎしり・食いしばりをしているケースも多く、その場合は改善が難しいものです。寝ている間に行う歯ぎしりや食いしばりが最も強い力がかかるといわれています。そのため、就寝時にはナイトガードを装着することが推奨されるのです。
ナイトガードを装着することで、歯ぎしりや食いしばりによって歯に加わる力を分散させることができます。これによって、セラミックの歯が欠けるのを防ぐことができるのです。
ナイトガードは歯科医院で作製できます。歯ぎしり・食いしばりをする癖がある方は、歯科医院で相談するとよいでしょう。
定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける
セラミックの歯が欠けるのを防ぐためには、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることも大切です。定期的にメンテナンスを受けていれば、万が一、セラミックの歯や天然の歯に異常が起こっていても、早期に発見でき、適切な治療が受けられます。
また、歯科医院のメンテナンスでは歯のクリーニングを行う場合もあります。歯科医院で歯のクリーニングを受けることで、ふだんの歯磨きでは落としきれない汚れを除去できます。
これによって虫歯や歯周病の予防になるだけでなく、セラミックの歯を長持ちさせることにもつながるでしょう。
噛み合わせを調整する
噛み合わせは加齢などによって変化していきます。上述のとおり、噛み合わせが悪く、セラミックの歯に負担がかかると欠けることがあります。そのため、定期的に歯科医院を受診して噛み合わせに問題はないか確認してもらい、必要に応じて調整してもらうことが大切なのです。
これによって、セラミックの歯や天然の歯、顎に負担がかかりにくくなるでしょう。
まとめ
陶材でできているセラミックの歯には、審美性が高く、虫歯になりにくいなど多くのメリットがある一方で、強い力が加わると欠けることがあります。セラミックの歯で硬いものを噛んだり、噛み合わせが悪かったりすると欠けることがあるのです。
セラミックが欠けた場合に市販の接着剤でくっつけようとしてはいけません。歯科医院を受診するまでの間は、お口の中を清潔な状態に保ち、刺激を与えないようにすることが大切です。
歯ぎしり・食いしばりの癖や噛み合わせが悪いことでセラミックの歯が欠けたときには、それぞれ対策をしなければ、再び欠ける可能性があります。ナイトガードを装着したり、噛み合わせを調整してもらったりして、セラミックの歯に負担がかからないようにしましょう。
セラミック治療を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、WEB予約・LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
