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2024/08/21 ブログ

インプラントがぐらつくときに注意することと対処方法を解説!

こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

インプラント

インプラントの特徴は、自分の歯のようにしっかり噛めることです。

しかし、インプラントやお口の中にトラブルが起こると、インプラントがぐらつくことがあります。「噛めるから」とぐらつきを放置していると、インプラントが抜け落ちたり再治療が必要になったりするかもしれません。

この記事では、インプラントがぐらつく時に注意したいポイントや、対処法について解説します。

インプラントがぐらつく原因とは?

インプラントがぐらつく原因イメージ

インプラントがぐらつくのは、お口の中やインプラント自体にトラブルが起きているサインです。ここでは、インプラントがぐらつく原因について解説します。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、歯茎や顎の骨に炎症が起こり、歯周病のような症状が出る病気のことです。歯茎の腫れや出血が起こり、重症化するとインプラントが自然と抜け落ちることもあります。

初期段階のインプラント周囲炎は自覚症状が乏しく、気付いた時にはインプラントがぐらついているということも珍しくありません。インプラント周辺の歯茎に違和感を覚えた時点で、すぐに歯科医院を受診しましょう。

インプラントと骨が結合していない

インプラントは、インプラント体と顎の骨がしっかり結合することで天然歯のように使えるようになります。

しかし、インプラント体と顎の骨がうまく結合しなければ、インプラントがぐらつくことがあるでしょう。インプラント体と顎の骨が結合しない原因には、インプラントの埋入位置・角度が悪いことや、オーバーヒートなどが挙げられます。

オーバーヒートとは、インプラント体を埋入する際のドリルによる過剰な摩擦が原因で、顎の骨が損傷・壊死することです。また、体質的な問題や細菌感染が原因で、インプラント体と骨が結合しにくいケースもあるでしょう。

骨の厚みが足りない

顎の骨の厚みや骨密度が足りない場合も、インプラントが固定されずぐらつくことがあります。インプラント周囲炎や喫煙、全身疾患などが原因で骨量が低下するため、生活習慣の改善やインプラント周囲炎の予防を心がけましょう。

インプラント治療前の検査で骨の量をしっかり確認してくれる歯科医師を選ぶことで、インプラント治療の成功率が高まります。

アバットメントのゆるみ

インプラントは、顎の骨に埋め込むインプラント体と歯の代わりになる人工歯、2つをつなぐアバットメントの3つのパーツで構成されています。インプラント体や人工歯に問題がなくても、アバットメントがゆるむとぐらつく場合があるでしょう。

アバットメントがゆるむ原因は、インプラントに過度な負荷がかかることです。歯ぎしりや噛み合わせが悪いと一部に集中して力が加わり、アバットメントが緩みます。

噛み合わせは日々変化するため、定期的に歯科医院を受診し、問題がないか確認してもらうことが大切です。

人工歯のゆるみ

人工歯を接着剤で固定させている場合、接着剤が経年劣化して接着力が低下し、ぐらつきを感じることがあります。インプラント本体に問題がないのであれば、再度接着剤をつけて人工歯を装着することが多いでしょう。

インプラントがぐらつくときに注意すること

インプラントがぐらつくときに注意することイメージ

インプラントがぐらついた際、歯科医院を受診するまでは以下のポイントに注意してください。

インプラントを触らない

インプラントがぐらつくと、違和感や噛みにくさから指や舌で触りたくなるかもしれませんが、インプラントのぐらつきが悪化したり痛んだりすることもあるのでやめましょう。

また、手や指で直接触ると、細菌感染する可能性もあります。インプラントがぐらついて気になっても、極力触らず安静にしてください。

インプラントで噛まない

インプラントがぐらついている時にインプラントで噛むと負担がかかり、ぐらつきが悪化する場合があります。最悪の場合、部品が外れたりインプラントが抜け落ちたりすることもあるので注意が必要です。

ぐらついているインプラントでは極力噛まず、他の歯で噛むようにしましょう。また、硬いものを避け、柔らかいものを選択するのも大切です。

外れた部品は捨てない

インプラントの部品が外れた場合は、大切に保管しましょう。アバットメントや人工歯などの部品が外れても、不具合がなければ付け直せることがあります。

捨ててしまうと再利用できず、再度費用がかかるかもしれません。プラスチックなどの固い容器に入れ、受診する際に持参しましょう。

外れた部品を自分で接着しない

外れたアバットメントや人工歯は、絶対にご自身で接着しないでください。お口の中は見えにくく、ご自身では元の位置に戻すことは難しいです。間違った箇所に接着すると、歯茎や顎の骨に炎症が生じる可能性があります。

また、人工歯を瞬間接着剤などで接着すると、簡単には外れないため削って取り外さなくてはいけません。部品の作り直しだけでなく、インプラント治療のやり直しが必要になる場合もあるので注意が必要です。

口内を清潔に保つ

インプラントがぐらつく原因がインプラント周囲炎の場合、口内が不衛生だと症状が進行し、ぐらつきが悪化する可能性があります。そのため、ケアを丁寧に行い、口内を清潔に保つことが大切です。

強い力で歯みがきをすると、歯茎が傷ついたりぐらつきが悪化したりする恐れがあるので、やさしい力で丁寧に磨いて汚れを取り除きましょう。初期のインプラント周囲炎であれば、適切にケアをすることで炎症が治まるケースもあります。

インプラントがぐらつくときの対処方法

治療を受けている患者

ここでは、インプラントがぐらつくときの対処法について解説します。

アバットメントを締め直す

アバットメントのゆるみが原因でインプラントがぐらつく場合、アバットメントを締め直すことで対処できます。アバットメントは使用している内に徐々にゆるむことがあるので、定期メンテナンスに通い、歯科医師のチェックを受けるのがよいでしょう。

人工歯の付け直し

人工歯をつけている接着剤の劣化が原因でインプラントがぐらついている場合、人工歯を付け直すことで対処できます。

一度人工歯を外して噛み合わせなどを確認した後、もう一度付け直します。噛み合わせなどに問題がある場合、人工歯の作り直しが必要になるケースもあるでしょう。

噛み合わせの調整

歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせが問題でインプラントに負荷がかかってぐらついている場合は、噛み合わせを調整することで症状を改善できる可能性があります。

ただし、インプラントのぐらつきがひどい場合には、再治療が必要なケースもあるでしょう。ぐらつきを放置すると、インプラントへのダメージが蓄積して再治療のリスクが高まります。早めに歯科医院を受診することが大切です。

インプラント周囲炎の治療を受ける

インプラント周囲炎が原因でインプラントがぐらつく場合、まずはインプラント周囲炎の治療を受けてください。軽度のインプラント周囲炎であれば、治療を受けることでぐらつきを改善できるでしょう。

しかし、重度のインプラント周囲炎の場合は、インプラントの再治療が必要になる可能性が高いです。

インプラント周囲炎を早期発見できれば、簡単な処置でぐらつきを改善できます。インプラントや周辺の歯茎に違和感などがある際は、なるべく早く歯科医院を受診することが大切です。

インプラントの再手術

インプラントの埋入位置・角度が悪いことや、インプラントと顎の骨が定着していないことが原因でインプラントがぐらつく場合、再手術が必要です。

埋入したインプラントを一度除去し、骨の回復を待った後にインプラントの手術を再度行います。再手術は、傷口が落ち着いた1〜2か月後に行われる場合が多いでしょう。

インプラントがぐらつくのを防ぐためには

4本の歯間ブラシ

ここでは、インプラントのぐらつきを防ぐ方法を解説します。

定期的にメンテナンスを受ける

インプラント治療後は、定期的にメンテナンスを受けることが欠かせません。インプラントの周りに汚れが溜まると、インプラントがぐらつく原因であるインプラント周囲炎になるリスクが高まるからです。

定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、インプラント周囲炎を予防できるでしょう。また、定期メンテナンスでは、インプラントの不具合や噛み合わせのチェック、周りの歯の虫歯や歯周病のチェックもしてもらえます。

インプラントや口内にトラブルが起きても、定期メンテナンスに通っていれば早期に発見・対処できます。インプラントを長持ちさせるには、何も症状がなくても定期的にメンテナンスを受けることが重要なのです。

毎日のケアをしっかりする

毎日のケアを怠り口腔内が清潔に保たれていない場合、さまざまなトラブルを招く可能性があります。定期的なメンテナンスだけでなく、毎日の歯磨きで磨き残しをなくすことが大切です。

できれば毎食後に歯磨きをし、やさしい力で歯1本1本を丁寧に磨いてください。歯と歯の間には歯間ブラシやフロスを使用すると、効果的に汚れを除去できるでしょう。

まとめ

綺麗な歯の女性

インプラントがぐらつく原因は、インプラント周囲炎やパーツの緩みなどさまざまです。インプラントがぐらついても、指や舌で触ったり噛んだりせず刺激を与えないようにしましょう。

外れた部品がある場合は、付け直せる可能性があるので大切に保管して受診時に持参しましょう。

インプラントがぐらついても、適切に対処して早期に歯科医院を受診すれば改善できる可能性があります。ぐらつきは放置せず、違和感を覚えた時点で歯科医院を受診しましょう。

インプラントについてお悩みの方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちらWEB予約LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

医院名 色川歯科医院
所在地 〒983-0023
宮城県仙台市宮城野区福田町1-10-37
TEL/FAX 022-259-4145
最寄り駅 JR仙石線「福田町」駅より徒歩4分
駐車場 8台
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