2024/08/07 ブログ
セラミック歯は虫歯になる?長持ちさせるためのポイントも解説
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

歯科治療の際、被せ物や詰め物に銀歯を選ぶと目立つため、セラミック歯を選ぶ方が増えています。セラミックとは陶製の素材のことで、非常に審美性が高いことが特徴です。
虫歯治療を受ける際は「せっかく治療するのであれば、今後虫歯にならないような素材を選びたい」と考える方が多いでしょう。
この記事では、セラミック歯が虫歯になるのかどうかについて解説し、セラミック歯のメリット・デメリット、長持ちさせるためのポイントなどをご紹介します。
目次
セラミック歯は虫歯になる?

セラミック歯自体は人工物のため虫歯になることはありませんが、セラミックを装着している土台は天然歯です。そのため、口内ケアやメンテナンスを怠ると虫歯になる可能性があります。
虫歯になる可能性はあるものの、セラミック歯は銀歯に比べると虫歯になりにくいと言われています。以下で、セラミック歯が虫歯になりにくい理由をみていきましょう。
表面に汚れが付着しにくい
セラミック歯には、汚れが付着しにくいという特徴があります。銀歯は表面に細かな傷がつきやすく、傷のある部分に汚れが蓄積されていきます。汚れが蓄積すると細菌が繁殖し、虫歯や歯周病を引き起こす原因になるのです。
セラミックは表面がツルツルとしているため、汚れが溜まりにくいです。そのため、口内を清潔に保ちやすく、虫歯になりにくいのです。
変形しない
銀歯は口腔内で唾液にさらされ続けることで、少しずつ溶け出し形状が変わります。変形すると歯との間に隙間が生じ、細菌が侵入したり汚れが蓄積しやすくなったりするため、虫歯が再発する可能性が高いでしょう。
セラミック歯は、経年劣化によって形状が変わることはありません。隙間がない状態を半永久的に維持できるので、虫歯が起こりにくいのです。
また、銀歯は熱によって変形することもあります。特に、熱い食べ物や飲み物を摂取すると銀歯は膨張し、熱が冷めると収縮するので形状の変化が起こります。
セラミックの場合は熱によって変形することはないため、形状が変わりにくいです。歯との間に隙間ができにくいため、虫歯が起こりにくいとされているのです。
セラミック歯のメリット

セラミック歯は、虫歯にならないことだけがメリットではありません。他にも多数のメリットがあります。
以下で、セラミック歯のメリットについてみていきましょう。
審美性が高い
セラミック歯は、天然歯のような白さや透明感を再現できます。周囲の歯と比べても分からないほど自然な仕上がりにすることができる審美性の高さが、セラミックの大きなメリットです。
銀歯は口を開けた時に目立つため、人目が気になりコンプレックスになることもあります。もともと銀歯を使用していた方が、審美性の向上のためにセラミック歯に変えるケースも珍しくありません。
金属アレルギーの心配がない
銀歯は金属なので、金属アレルギーを引き起こすリスクがあります。銀歯が唾液に晒されることで少しずつ溶け出し、金属アレルギーを発症するのです。銀歯によって金属アレルギーが起こると、口内の痒みや腫れだけではなく、全身に影響を及ぼす可能性があります。
セラミック歯は金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がありません。健康面での心配がある方でも、安心して使用できる点はメリットと言えます。
歯周病のリスクを軽減できる
加齢に伴い歯周病が起こりやすくなります。銀歯を使用している場合、経年劣化による変形から細菌が繁殖して、歯周病が起こる可能性がより高まります。
セラミック歯は長期にわたる使用でも変形することがないため、虫歯だけではなく歯周病予防にも有効です。そのため、歯周病予防の観点からは、銀歯よりもセラミック歯のほうが良いといえるでしょう。
歯茎の黒ずみが起こらない
銀歯を使用していると、金属が溶け出すことによって歯茎が黒ずむ可能性があります。歯科金属による黒ずみのことを、メタルタトゥーと呼びます。
メタルタトゥーは歯磨きなどをしても落とせず、自然には改善しません。改善するためには、ピーリングやレーザー治療が必要でしょう。
セラミック歯の場合は素材が溶け出すことはありません。そのため、長年使用しても歯茎が黒ずまないのです。
セラミック歯のデメリット

セラミック歯にはメリットだけではなく、デメリットもあります。デメリットも理解したうえで、選択することが大切です。
保険が適用されない
銀歯は保険が適用されるため、かかる費用は一般的に1本あたり3,000円程度です。
しかし、セラミック歯には保険が適用されません。自由診療なので、患者さまが費用を全額自己負担することになります。セラミックの種類によって費用は異なりますが、1本あたり10〜20万円程度が相場です。
また、歯科医院によっても金額設定は異なるため、複数の歯科医院を比較しながらしっかり検討することが大切でしょう。
衝撃で割れることがある
セラミックは陶器素材のため、強い衝撃で割れることがあります。転倒や交通事故などで強い衝撃を受けた場合、割れる可能性があるので注意する必要があります。
また、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方や強い咬合力が加わる奥歯に使用する場合は、セラミックの中でも強度の高い素材を選ぶ必要があるでしょう。
歯を削る量が多い
セラミック歯は耐久性の関係で、厚みを持たせて作製する必要があります。厚みのある詰め物や被せ物を装着するためには、天然歯を多く削らなければなりません。
銀歯よりも削る量が多くなるため、デメリットと感じる方もいるでしょう。
メンテナンスが必要
セラミック歯に限ったことではありませんが、長く使用するためにはメンテナンスが必要です。セラミック自体は耐久性が高く、寿命は10年以上とされています。
しかし、口腔ケアやメンテナンスを怠ると、早い段階で使用できなくなります。セラミックを長持ちさせるためには、日常的なケアや歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることが必要といえるでしょう。
セラミック歯を長持ちさせるためには

セラミック歯は虫歯になりにくいと言われていますが、虫歯や歯周病になる可能性がないわけではありません。セラミック歯を長持ちさせるためにできることは、以下のとおりです。
口内の清潔を保つ
セラミック歯を長持ちさせるためには、毎日の歯磨きが非常に大切です。歯磨きを怠ったり磨き残しが多かったりすると、歯垢や歯石が蓄積されて細菌が繁殖し、虫歯や歯周病を引き起こします。
とくに、歯と歯の間には汚れが蓄積されやすいです。歯ブラシと合わせてフロスや歯間ブラシなども使用し、汚れを綺麗に取り除きましょう。
また、強い力で磨と表面に傷がつく恐れがあるので、毛先が柔らかい歯ブラシで優しく丁寧に磨いてください。
ナイトガードを使用する
セラミック歯は耐久性がある反面、強い衝撃で割れるリスクのある素材です。そのため、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方の場合、セラミック歯が破損する可能性があります。
就寝時に歯ぎしりをする方は、ナイトガードと呼ばれるマウスピースを着用しましょう。ナイトガードを着用することで、就寝時の歯ぎしりによってセラミックにかかる負担を軽減できます。
定期的に歯科医院へ通院する
普段の歯磨きだけでは、綺麗に汚れを落としきれません。そのため、定期的に歯科医院で歯のクリーニングをしてもらうことが大切です。
歯科医院のクリーニングでは、専用の機器を使用してセルフケアで落としきれなかった汚れを除去することができます。セラミック歯を維持するだけではなく、天然歯の虫歯や歯周病の予防にもなります。
歯科医院では、歯の磨き方を指導してもらうこともできます。どのように日頃のケアを行うべきかを確認できるため、セルフケアの質の向上も期待できるでしょう。
また、定期的に歯科医院に通院することで、歯の状態も確認できます。セラミック歯や周囲の歯に虫歯などが起こった場合も、定期的な通院をしていれば初期段階で発見して治療に取りかかれます。
まとめ

セラミック歯は銀歯に比べると虫歯になりにくく、天然歯のような仕上がりを実現できます。経年劣化も起こりにくいため、長く使用できる点も大きなメリットでしょう。
ただし、自由診療なので費用は銀歯に比べると高いです。また、ケアやメンテナンスを怠ると虫歯や歯周病になるため、注意が必要です。
セラミック歯を長持ちさせるためにも、日頃からしっかり歯磨きを行い、定期的に歯科医院でメンテナンスを行いましょう。
セラミックを検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、WEB予約・LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。