2024/07/24 ブログ
インプラントは痛い?手術中や術後の痛み、和らげる方法と予防策
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

インプラントは、失った歯を補う治療法のひとつです。外科手術で人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着します。画期的な治療法で、近年施術を希望する人が増えています。
そこで気になるのは、インプラント治療時の痛みです。外科手術を行うため、痛みがあるのではないかと不安に思われる方も多いでしょう。
今回は、インプラントは痛いのか解説します。痛みを和らげる方法や予防策も解説しますので、インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントは痛い?

結論から言うと、インプラントの手術中は局所麻酔をするため、痛みを感じることはほとんどありません。
ただし、麻酔が切れてしまった場合や、麻酔の効きが悪い場合は、痛みを感じることがあります。インプラントの手術中に痛みを感じたときは、すぐに歯科医師に伝えましょう。麻酔をしっかり効かせてから続きを行います。
インプラントで痛みがでるタイミング

インプラント治療において痛みがでるタイミングは、以下のとおりです。
インプラント手術中
インプラントの手術中は、局所麻酔を行うため痛みが出ることはありません。
しかし、麻酔をするときに痛むことや、麻酔が切れたあとに痛むことがあります。強い痛みではありませんが、痛みが出るタイミングを知っておくことで、リラックスして手術を受けられるでしょう。
局所麻酔をするとき
インプラントの手術をするときは、局所麻酔を行います。局所麻酔は、注射針で患部に麻酔薬を注入して行います。針を刺すときの痛みを軽減させるために、患部に表面麻酔薬を作用させてから行いますが、不快感が完全になくなるわけではありません。
また、麻酔薬を注入するときにも、多少の不快感があるでしょう。
インプラント手術中の麻酔の効きが弱いとき
インプラント手術中、局所麻酔が効いていれば痛みを感じることはほとんどありません。
ところが、麻酔の効き目には個人差があります。全員が決まった量の麻酔薬を注入すれば良いわけではありません。手術中に痛みを感じる場合には、麻酔の効きが弱い可能性がありますので、麻酔の追加が必要になります。
インプラント手術直後
インプラント手術直後、麻酔が切れてから痛みを感じることがあります。インプラント手術は、歯ぐきを切開し、顎の骨に穴を開けてインプラントを埋入します。外科処置になるため、麻酔が切れると痛みや違和感が出やすいです。
痛みのピークは2〜3日で、長くても1週間程度で和らぐでしょう。
インプラントが定着するまでの期間
インプラント手術後、10日程度経過したら抜糸をします。抜糸の際にズキズキとするような痛みはほとんどありませんが、歯ぐきを触るときに不快感が生じることがあります。
また、インプラントが顎の骨に定着するまでの間、トラブルが起こらなければ痛みを感じることはありません。傷口が感染を起こすと痛みが出る可能性があるので、清潔に保つ必要があります。
インプラント手術から数年後
インプラントが定着してからトラブルが起こらなければ、自分の歯と同じように使うことができ、痛みを感じることもありません。
注意したいのはインプラント周囲炎による痛みです。インプラントは人工物なので虫歯になることはありませんが、歯周病菌に感染することがあります。インプラントが歯周病菌に感染するとインプラント周囲炎になります。
インプラント周囲炎が進行すると、インプラント周囲に痛みを感じることがあります。適切な処置を行わないと、インプラントが脱落する可能性もあるでしょう。
インプラントでの痛みを和らげる方法

インプラント治療で痛みがあるときにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは、インプラント治療における痛みを和らげる方法について解説します。
インプラント手術中の痛み
インプラント手術中に痛みを感じた場合には、麻酔を追加することで痛みを感じにくくすることができます。痛みを我慢しながらインプラント手術を受け続ける必要はありません。手術中に痛みがある場合は、歯科医師に伝えるようにしましょう。
インプラント手術直後の痛み
手術直後、麻酔が切れて痛みがあるときは、痛み止めを服用しましょう。痛み止めを服用することで痛みを和らげることができます。
痛みに不安がある場合は、麻酔が切れる前に痛み止めを服用しておくのもよいでしょう。手術後はできるだけ安静に過ごすように心がけ、患部に触れるなどして刺激を与えないようにしてください。
インプラントが定着するまでの期間
抜糸をする際に強い痛みを感じることはほとんどありませんが、不安がある場合には歯科医師に麻酔ができないか相談するのもよいでしょう。
傷口や周辺が痛む場合には痛み止めを服用することで痛みが和らぐことがありますが、細菌感染の心配がありますので、できるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。
インプラント手術から数年後
インプラント周囲炎によって痛む場合は治療が必要です。インプラント周囲炎は初期の段階では痛みがありませんので、痛みが出るということは、かなり進行している状態だと考えられます。
痛み止めを服用することで一時的に痛みを和らげることができますが、インプラントを長く使い続けるためには治療を受けることが重要です。
インプラントで痛みがでないためにできること

インプラントによる痛みを予防するためにはどうしたらいいのでしょうか。インプラント手術直後とインプラント定着後に分けて解説します。
インプラント手術直後
インプラント手術直後、麻酔が切れたあとは、最も痛みが現れやすいタイミングです。痛みのピークは2〜3日です。最低でも手術当日、痛みが気になる場合には2〜3日は、次のことに注意して過ごしましょう。
血行がよくなる行為を控える
身体の血行がよくなると、痛みが出やすくなります。激しい運動や飲酒、お風呂に長く浸かることは、控えるようにしましょう。お風呂は軽いシャワーのみにしてください。インプラント手術後は、1週間ほど飲酒の予定などを入れないようにしておくと安心です。
薬を指示通りに服用する
インプラント手術後は、痛み止めと抗生物質が出されることが多いです。歯科医院から処方された薬は指示通りに服用してください。特に抗生物質は術後の治りに影響します。飲み忘れないように注意しましょう。
患部に刺激を与えない
インプラント体が顎の骨と結合するまで、噛めない状態になっていますが、なるべく刺激を与えないように注意する必要があります。できるだけ反対側の歯で噛むようにしてください。
喫煙しない
喫煙すると血行が悪くなるため、傷が治りにくくなります。細菌感染を起こしたり、インプラント体が顎の骨と結合しにくくなったりする可能性もあるでしょう。インプラントを長く使い続けるためには、禁煙をするのが望ましいです。
患部に歯ブラシを当てない
お口の中が不潔になると、患部が細菌感染を起こして痛みの原因になる可能性があります。
しかし、手術部位に歯ブラシを当てると痛んだり出血したりする可能性があります。手術部位が治癒するまでの間は歯ブラシを当てるのは避けたほうがよいでしょう。ほかの歯はしっかり磨いてください。
インプラント定着後
インプラント定着後は、インプラント周囲炎を予防し、痛みなどのトラブルが起こらないようにすることが大切です。インプラント定着後は、以下のことを心がけましょう。
毎日しっかりと歯磨きをする
インプラントが定着したら自分の歯と同じようにしっかり歯みがきをしてください。インプラントは虫歯になりませんが、歯磨きを怠り、インプラント周囲にプラークが蓄積するとインプラント周囲炎になるリスクが高まります。
歯と歯の間やインプラントと歯茎の境目に付着した汚れは歯間ブラシやワンタフトブラシなどを使ってしっかり落としてください。インプラント周囲の磨き方がわからないという方は、歯科医院でブラッシング指導を受けるのが良いでしょう。
定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける
インプラント治療後の痛みなどのトラブルを未然に予防し、長く使い続けるためには、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが大切です。メンテナンスでは、インプラントや噛み合わせに問題はないか、虫歯はないかなどを確認し、状況に応じてクリーニングを行います。
定期的に歯科医院でメンテナンスを受けていれば、インプラント周囲炎などのトラブルを早い段階で発見でき、重症化する前に治療を開始できます。また、歯のクリーニングを受けることで、インプラント周囲炎や虫歯の予防にもつながります。
まとめ

インプラント手術は局所麻酔を使用して行うため、基本的に痛みはありません。
ただし、インプラント手術後、麻酔が切れると痛みが出やすくなります。できるだけ安静にして過ごすように心がけ、激しい運動や飲酒、入浴、喫煙は控えましょう。また、歯科医院から痛み止めと抗生物質が処方されることが多いです。歯科医師の指示通りに服用しましょう。
患部が細菌感染を起こすと痛みが出ることがあるため、日頃からインプラント周囲を丁寧に清掃し、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けるようにしてください。
インプラント治療を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、WEB予約・LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。