2024/07/17 ブログ
マウスピース矯正中に虫歯が見つかったときの対処法を解説!
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。
目次
マウスピース矯正をはじめる前に虫歯が見つかったら

マウスピース矯正中に虫歯が見つかったら

矯正と虫歯治療を並行して行うケース
虫歯があまり進行していない初期段階であれば、虫歯になっている部分を少量削り詰め物をして治療が終わります。一度の通院で完了することが多いため、治療中だけマウスピースを外し、治療が終わったらマウスピースを装着します。 歯の形状が大きく変わらない場合は、矯正治療を中断することなく虫歯治療ができます。矯正を一時中断するケース
虫歯がかなり進行している場合、虫歯治療を優先させるのが一般的です。歯の神経の処置や抜歯が必要な場合では、マウスピース矯正を一時中断して治療をしなければならないでしょう。 歯の神経の処置が必要なケースでは、歯を大きく削って何日かに分けて治療を行います。治療中に歯の形が変わってしまい、マウスピースが合わなくなる可能性があるので矯正治療は続けられません。 また、抜歯をした場合でも、噛み合わせなどが変化することでマウスピースが合わなくなる可能性があります。どちらの場合も、マウスピースを作り直さなければいけなくなるでしょう。 矯正治療が中断した分の治療期間が延びるだけでなく、マウスピースの再製作の時間もかかります。マウスピース矯正中に虫歯ができる原因

- 唾液が歯に触れにくくなるから
- 歯とマウスピースのケア不足
- マウスピースを装着したまま食事をする
唾液が歯に触れにくくなるから
マウスピースは歯の表面を覆うため、唾液が歯に触れにくくなります。唾液には歯の表面の汚れを洗い流す自浄作用があり、溶けた歯の修復をする再石灰化などの働きもしています。 マウスピース矯正中は、1日20〜22時間程度マウスピースを装着します。長時間歯を覆うため、唾液の作用が働きにくくなります。自浄作用などがうまく働かないため、マウスピースをつけていない時に比べると虫歯になりやすい環境といえます。歯とマウスピースのケア不足
食後の歯磨きを怠ったり、磨き残しが多いままマウスピースを装着したりすると、口内に残った食べカスが原因で細菌が繁殖し虫歯のリスクが高まります。また、1日のほとんどを装着して過ごすマウスピースにも、徐々に汚れが溜まるでしょう。 歯とマウスピースのケアが足りないと、虫歯が発生する原因になりかねません。マウスピースを装着したまま食事をする
マウスピースを装着している時は、基本的に水以外の飲食物を口にすることができません。マウスピースをつけたまま食事をすると、食べカスがマウスピースと歯の間に入り込みます。虫歯菌の棲家となる歯垢の付着を促進することになるでしょう。 また、マウスピースをつけたまま糖を多く含む飲料などを口にすると、虫歯のリスクが高まります。マウスピースの影響で唾液の作用がうまく働かないので、歯の表面に残った汚れが十分に洗い流されません。 長時間糖が歯の表面に付着すると、虫歯のリスクがさらに高まるでしょう。マウスピース矯正中の虫歯を予防する方法

- こまめに水分をとる
- 丁寧に歯磨きをする
- マウスピースを適切にケアする
- マウスピースの使い方を守る
- 定期的にプロのクリーニングを受ける
こまめに水分をとる
マウスピース矯正中は、口内が乾燥しやすいため虫歯の原因となる細菌が繁殖しやすくなります。乾燥を防ぐために、こまめに水分補給をしましょう。口内の湿度を保てれば、細菌の繁殖を抑制できるかもしれません。 ただし、水以外のジュースなど、糖を含む飲み物を飲むと虫歯になるリスクが高まるので、注意してください。丁寧に歯磨きをする
マウスピースの装着前は、丁寧に歯磨きを行うようにしましょう。歯磨きが不十分だと汚れがマウスピースと歯の間に閉じ込められ、虫歯になるリスクが高まります。 とくに磨きにくいとされる歯と歯の間や歯と歯茎の境目などは、デンタルフロスやワンタフトブラシなどを使って磨くといいでしょう。 外食時など、すぐに歯磨きができない状況の場合はうがいをしてからマウスピースを装着してください。ある程度の汚れは落とせるので、虫歯のリスクを低減できます。 ただし、帰宅後に丁寧に歯を磨き、マウスピースについた汚れも落としておきましょう。マウスピースを適切にケアする
歯と同様に、マウスピースを適切にケアして清潔に保つことも虫歯予防には欠かせません。マウスピースを外したときは、水で汚れを洗い流しましょう。汚れが気になるときは、専用のブラシや洗浄剤を使用して汚れを取り除きます。マウスピースの使い方を守る
虫歯を予防するために、飲食の際は必ずマウスピースを外してください。マウスピースをつけたまま飲食すると、汚れがマウスピースと歯の間に入り込み虫歯のリスクが高まります。 また、飲食時にマウスピースを装着したままだと、咀嚼の際の負荷でマウスピースが破損する可能性もあります。マウスピースが破損・変形して使えなくなると、再製作が必要になって治療期間の延長につながるリスクがあります。定期的にプロのクリーニングを受ける
どれだけ丁寧に歯磨きをしても、口内には細かい汚れなどが残っている場合があります。虫歯の原因となる細菌が繁殖して虫歯になることがあるので、汚れを徹底的に落とすために歯科クリニックでプロのクリーニングを受けましょう。 スケーラーと呼ばれる器具を使って細かい汚れを落としたり、磨き残しが多い場所などを教えてもらえたりします。 また、マウスピース矯正中に虫歯になったとしても、定期的に歯科クリニックへ通院していれば初期段階で発見できる可能性が高いです。早期に治療を始めることができるなど、虫歯予防以外にもメリットがあります。まとめ
