2024/06/19 ブログ
インプラント治療中の歯がない期間とその対策とは?治療の流れも解説
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

インプラント治療は終了するまでに長い期間がかかります。インプラント治療を検討している方のなかには「インプラント治療中、歯がない期間も存在するの?」「歯がない期間はどのくらい?」など、治療を受ける前から不安に思う方もいるでしょう。
本記事では、インプラント治療では歯がない期間はあるのか、また歯がない期間はどれくらいなのか解説します。歯がない期間の対応方法や注意点についても解説しますので、インプラント治療を検討中の方は、ぜひこの記事を最後までご覧ください。
目次
インプラントでは歯がない期間がある?

インプラント治療では、歯がない期間が存在します。インプラント治療とは、虫歯や歯周病などによって歯がなくなった部位に人工の歯根であるインプラント体を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。
インプラント体を顎の骨に埋入したあとは、骨と十分に結合させるために一定の期間待つ必要があり、その期間は人工歯が取り付けられません。
また、インプラント体を顎の骨に埋入してから人工歯を取り付けるまでの期間は、症例によって異なるため歯科医師の判断にゆだねられます。インプラント体を埋め込んですぐには人工歯を装着できず、歯がない期間があるのを知っておきましょう。
歯がない期間はどれくらい?

インプラント治療で歯がない期間は、約2〜6ヶ月です。
しかし、インプラント体と顎の骨が結合するまでの期間は、顎の骨の状態によって異なります。また、インプラント体を埋入する顎の骨に十分な厚みがない場合は、骨を増やす治療が必要になるため、さらに期間が延びます。
のちのトラブルにならないためにも、インプラント治療を受ける前に治療期間について十分に説明を聞いておきましょう。
インプラント治療の流れ

インプラント治療は、手術前のカウンセリングから人工歯を取り付けたあとのメンテナンスまで、長い期間かかります。
インプラント治療の流れについて順を追って見ていきましょう。
カウンセリング
はじめにカウセリングをおこないます。お口の中の状態を確認したうえで、患者さんに合った治療法を決めていきます。インプラント治療の期間やリスク、そのほかの治療法との違いなど、わからないことや不安なことがあれば、歯科医師に質問しましょう。
精密検査
インプラント体を埋入する顎の骨の量や神経・血管の位置を歯科用CTやレントゲン撮影により詳しく検査します。インプラント治療を安全に進めるためにも、手術前の精密検査は重要です。
骨造成手術や虫歯・歯周病の治療
インプラントを埋め込む手術をする前に、必要に応じて顎の骨を増やす治療や歯周病・虫歯の治療をおこないます。歯周病や虫歯などの口内トラブルはインプラントの寿命が短くなる原因にもなるため、インプラントを埋め込む前に治療したほうがよいのです。
日常的な喫煙も虫歯や歯周病の発生率を高めるため、インプラント治療を開始する前にできるだけ禁煙に努めたほうがよいでしょう。
インプラント手術1回目
麻酔をしたあとに歯肉を切開し、顎の骨にドリルで穴を開けてインプラント体を埋め込みます。インプラント体を顎の骨に埋め込んだら歯肉を縫い合わせて終了です。
待機期間
インプラント体と顎の骨がしっかりと結合するまで待機します。待機期間は顎の骨の状態などによって異なりますが、2〜6か月程度です。
インプラント手術2回目
歯肉を切開してインプラントの頭の部分を出します。インプラント体の頭の部分に人工歯をつなぐ部品であるアバットメントを装着して終了です。
型取り
人工歯を作成するために型取りをします。インプラントの人工歯の素材にはいくつか種類があるため、歯科医師と相談のうえ、ご自身に合ったものを選択しましょう。
人工歯の装着
出来上がった人工歯をアバットメントの上に装着します。噛み合わせなどに問題がないことを確認できたら治療終了です。
メンテナンス
インプラントの良好な状態を維持するために、3ヶ月〜半年に1回の頻度で歯科医院を受診してメンテナンスを受ける必要があります。
インプラント治療後のケアを怠ると、インプラント周囲炎を発症するリスクが高まります。インプラント周囲炎とは、インプラント周辺組織が炎症を起こす疾患です。
歯科医院でのメンテナンスでは、口内の状態を確認したり、クリーニングを行ったりします。定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることで、インプラント治療後のトラブルを防止したり、はやめに問題を解決できたりするでしょう。
また、インプラントを長く使い続けるためには、毎日ブラッシングを欠かさずおこなうことも重要です。
インプラントで歯がない期間の対応方法

インプラント治療で歯がない期間中は、仮歯を装着して歯がなくなった部分の審美性や咀嚼、発音の機能を補います。
仮歯の装着は埋めたインプラントの状態によって、インプラント体に取り付ける方法と隣接する歯に接着する方法の2つに分かれます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
インプラント体を利用する方法
手術をした日にインプラント体に仮歯を装着することがあります。この方法を即時荷重インプラントといいます。即時荷重インプラントは顎の骨の状態がよくないと行うことができません。この方法がおこなえるかどうかは、歯科医師の慎重な判断が必要です。
隣の歯を利用する方法
隣接する天然の歯に仮歯を接着剤で装着します。インプラント体に仮歯を装着する方法よりも外れやすいため、取り扱いに注意が必要です。
歯がない期間の注意点

歯がない期間は、仮歯にできるだけ負担をかけないようにし、口内のケアを念入りにおこないましょう。仮歯が破損したり取れたりした場合は、歯科医師に相談してください。
ここでは、歯がない期間に注意すべきことについて解説します。
仮歯に力を加えない
仮歯には強い力を加えないようにしましょう。仮歯はプラスチック製のものが多く、強い力をかけると破損したり、取れたりする可能性があるためです。
仮歯を装着したあとは、できるだけ歯ぎしりや食いしばりをおこなったり、歯ブラシで強く刺激したりすることは控えましょう。また、接着剤で隣接する歯に仮歯を装着した場合は簡単に取れる可能性があるため、やさしく扱うのが無難です。
硬いもの・粘着性があるものは控える
食事のときに硬いものを噛むと仮歯が破損したり、外れたりする可能性があります。また、ガムやキャラメルなどの粘着性のあるものも控えてください。仮歯の装着中は、仮歯に負担がかからないうどんやおかゆなどを摂取するとよいでしょう。
万が一、仮歯が破損したり取れたりした場合は、誤飲しないように気をつけてください。
しっかりとブラッシングをする
仮歯の装着期間でも、インプラントの埋入部位に細菌感染が起こる可能性があります。細菌感染を防ぐためには、しっかりとブラッシングをおこなうことが重要です。ブラッシングをする際は仮歯やインプラントを刺激しないように、やさしくおこないましょう。
まとめ

この記事では、インプラント治療中の歯がない期間やインプラント治療の流れ、歯がない期間の対応方法、注意点について解説しました。
インプラント治療中は、インプラント体と顎の骨が結合するまで一定の時間がかかるため、歯がなくなる期間が存在します。歯がない期間は仮歯を装着して、審美性や歯の機能を補います。
仮歯に強い力が加わると破損したり、取れたりする可能性があるため、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は気をつけなければなりません。また、硬いものや粘着性のあるものを口にするのも控えてください。また、しっかりとブラッシングを行って細菌感染を防ぎましょう。
インプラント治療を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。