ブログ

2024/06/12 ブログ

マウスピース矯正で治療できない歯並びとその特徴!他の治療法も解説

こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

マウスピースを持っている女性

マウスピース矯正は、自由に着脱ができるマウスピースを用いて歯並びを整える治療法です。目立ちにくいため見た目が気になる方でも選択しやすい矯正方法といえるでしょう。

とはいえ、全ての症例でマウスピース矯正が適応となるわけではありません。

そこで今回は、マウスピース矯正で治療できない歯並びについて解説します。マウスピース矯正で治療できない場合の対処法についても解説しますので、マウスピース矯正を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正のメリット・デメリット

マウスピース矯正のメリット・デメリットイメージ

まずはマウスピース矯正のメリット・デメリットを確認しましょう。

マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正のメリットには、以下のようなものが挙げられます。

治療後の歯並びをイメージしやすい

マウスピース矯正では治療開始前に3Dスキャナーを用いて正確な型取りをおこない、それをもとに治療計画が立てられます。この治療計画では、シミュレーションソフトを使って歯の動きや治療後の歯並びを確認できます。

そのため、より治療後の歯並びをイメージしやすく、モチベーションを維持しやすいことがメリットといえるでしょう。

治療中のトラブルが少ない

マウスピース矯正は他の矯正方法に比べて、トラブルが少ない点もメリットのひとつです。

例えば、ワイヤー矯正では矯正装置が外れ、ワイヤーが頬や歯ぐきを傷つけるなどのトラブルが生じることがあります。また、マウスピース矯正よりも歯にかかる力が大きいため痛みを感じやすいことや、矯正器具が邪魔になり歯磨きがしにくいことも挙げられます。

一方、マウスピース矯正の場合は、マウスピースを装着・交換して少しずつ歯を動かすため痛みが少ないです。また、マウスピースはなめらかな素材でできているため、お口の中を傷つけることもほとんどないでしょう。

矯正装置が目立ちにくい

マウスピース矯正に用いられる装置は透明のプラスチックでできているため、目立ちにくいこともメリットといえます。接客業の方や見た目が気になる方でもはじめやすい矯正方法といえるでしょう。

矯正装置を取り外せる

ワイヤー矯正とは異なり、マウスピース矯正では食事や口腔ケアの際に矯正装置を取り外すことが可能です。写真撮影などがある時や激しいスポーツをする時など、状況に応じて取り外しができるのは大きなメリットといえます。

食事や生活面での制限がない

ワイヤー矯正の場合には、矯正装置の破損を防ぐために硬い食べ物や粘着性の高い食べ物を避けることなどが求められますが、マウスピース矯正の場合はそのような制限はありません。食事の際にはマウスピースが取り外せるので、普段通りに食事ができるのはメリットといえるでしょう。

また、ワイヤー矯正では人と接触するような激しいスポーツなどを制限しなければならない場合もありますが、マウスピース矯正であれば一時的に取り外しができるので、安全への配慮がしやすいことも特徴です。

金属アレルギーの方でも使用できる

マウスピース矯正に用いられるマウスピースはプラスチック製です。金属を使用していないため、金属アレルギーでワイヤー矯正などが行えない方でも安心して使用できます。

マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正にはいくつかのデメリットもあります。

マウスピース矯正のデメリットは、以下のとおりです。

装着時間を守る必要がある

マウスピース矯正では矯正装置を120〜22時間装着し続けなければなりません。装着時間が不足すると計画通りに治療が進まなくなります。食事や口腔ケア以外の時間はマウスピースを装着する必要があるため、慣れないうちは負担に感じることがあるかもしれません。

また、マウスピース矯正では1〜2週間に1回のペースで新しいマウスピースに交換します。

しかし、装着時間が不足すると次のマウスピースが装着できなくなることも考えられるでしょう。

対応できないケースがある

近年のマウスピース矯正では幅広い症例に対応できるようになりましたが、ワイヤー矯正に比べると歯にかけられる力が劣ります。そのため、なかには対応できないケースがある点は押さえておきましょう。

例えば、骨格に大きな問題がある出っ歯や正中が大きくずれているような左右非対称な歯並びなどは、マウスピース矯正だけで治療することは難しいでしょう。

ご自身の歯並びがマウスピース矯正の適応となるか確認するためにも、まずは詳しい検査を受けるとよいでしょう。

マウスピース矯正で治療できない歯並びとは?

重度の叢生の人

先にも述べた通り、マウスピース矯正では治療できない歯並びもあります。

ここからは、マウスピース矯正では対応できないケースについて解説します。

骨格に問題がある出っ歯

出っ歯は上顎前突ともいい、上の前歯が下の前歯よりも前に突き出した状態を指します。出っ歯の度合いはさまざまで、前歯だけが前に突き出している場合もあれば、骨格自体に問題がある場合もあります。

例えば、上顎の骨が極端に大きい、下顎の骨が極端に小さいなどです。前歯だけが前に突き出した状態であればマウスピース矯正で治療できますが、骨格に問題がある場合には顎の骨を整えるための外科的な手術が必要です。

骨格に問題がある受け口

受け口とは出っ歯とは逆に、上の歯よりも下の歯が大きく前へ出ている状態のことです。

受け口には歯の生える向きが問題で受け口になっているケースと、骨格に問題があって受け口になっているケースがあります。歯の生える向きが原因で受け口になっているケースであれば、マウスピース矯正で治療できる可能性が高いです。

しかし、骨格に問題があって受け口になっているケースは、マウスピース矯正での治療は難しいでしょう。この場合は、下顎の骨を引っ込めるための外科的手術が必要になることもあります。

重度の叢生

叢生(そうせい)とは、歯が並ぶスペースが十分に確保できないことにより、歯が重なっていたりガタガタしたりしている歯並びです。歯を収めるためには当然スペースが必要になるため、重度の叢生では抜歯を行うケースが多いです。

また、マウスピース矯正は歯を大きく動かすことは得意としないため、状況によってはマウスピース矯正ではなくワイヤー矯正が適応となるケースもあります。

オープンバイト(開咬)

オープンバイト(開咬)とは、噛み合わせた時に上下の歯の間にすき間ができる歯並びです。オープンバイトを治療するためには歯を複雑に動かすことが求められるため、マウスピース矯正では対応できない場合があります。

しかし、近年ではマウスピース矯正でオープンバイトの治療を行った症例もあり、熟練した歯科医師であれば対応できることもあるでしょう。

マウスピース矯正で治療できない歯並びの特徴

マウスピース矯正で治療ができるか診断をしている人

先にも触れましたが、マウスピース矯正で治療できない歯並びにはいくつかの特徴があります。

ここでは3つの特徴について解説します。

歯を大きく動かす必要がある

マウスピース矯正では歯を大きく動かすことは難しいという特徴があります。そのため、歯列全体を動かさなければならないケースや抜歯をしてすき間を埋めなければいけないようなケースには向かないかもしれません。

顎の骨に問題がある

歯並びだけでなく顎の骨格自体に問題があるようなケースでは、顎の骨を整える手術が必要です。この場合、外科的手術とマウスピース矯正の併用で対応できることもあります。

複雑に動かす必要がある

歯並びを複雑に動かす必要があるケースもマウスピース矯正では対応できないことが多いです。例えば、奥歯を下に沈ませたり前歯を手前に引き出したりといった複雑な動きが必要な場合はマウスピース矯正で治療するのが難しいといわれています。

必ずしもできないというわけではありませんが、対応できるドクターが限られているのが現状です。

マウスピース矯正で治療できない場合の治療法

ワイヤー矯正している人

では、マウスピース矯正で治療できない場合にはどのような治療法が適応になるのでしょうか。

ここでは3つの治療法について解説します。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は歯の表面にブラケットという装置を装着し、そこにワイヤーを通して歯並びを整える方法です。マウスピース矯正よりも歯に強い力をかけて大きく動かせるので、重度の症例にも対応できます。

ワイヤー矯正には表側矯正と裏側矯正があり、裏側矯正は装置を歯の裏側に装着するため、矯正装置が目立ちにくいという特徴があります。表側矯正に比べて費用がかさむ点や滑舌に影響が出る点はデメリットといえますが、見た目が気になる方は検討するとよいかもしれません。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の併用

マウスピース矯正で対応できない症例でも、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を組み合わせることで治療できるケースもあります。この場合、はじめにワイヤー矯正で歯を大きく動かし、そのあとにマウスピース矯正で細かい調整を行います。

外科的治療

先にも述べましたが、骨格に問題があるようなケースでは外科的治療が必要になります。骨格に問題がある場合にはワイヤー矯正でも対応が難しいため、まずは外科的手術を受けて骨格を整える必要があります。

まとめ

医師からマウスピース矯正についての説明を受けている女性

着脱できる矯正装置によって手軽に矯正が行えるマウスピース矯正ですが、なかには治療ができない症例も存在します。マウスピース矯正が適応となるかどうかは患者さんの歯並びや顎の状態によって異なりますので、まずはカウンセリングを受けるとよいでしょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。

医院名 色川歯科医院
所在地 〒983-0023
宮城県仙台市宮城野区福田町1-10-37
TEL/FAX 022-259-4145
最寄り駅 JR仙石線「福田町」駅より徒歩4分
駐車場 8台
teech

仙台市宮城野区で歯科・歯医者をお探しなら、色川歯科医院までお越し下さい。© 色川歯科医院