2024/06/05 ブログ
セラミック歯の寿命は何年?長持ちさせるポイントを紹介!
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

セラミック歯を検討中の方は、寿命について気になることでしょう。「セラミック歯の寿命はどれくらい?」「セラミックの歯が寿命を迎えたらどうなる?」「セラミック歯を長持ちさせる方法はあるの?」と考える方は少なくありません。
そこで今回は、セラミック歯の平均寿命や長持ちする理由について解説します。セラミック歯を長持ちさせるためにできることについても解説しますので、セラミック歯を入れようか悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
セラミック歯の寿命はどのくらい?

セラミック歯の寿命は10年〜15年程度です。しっかりとケアをして、20年以上使用している方もいらっしゃいます。保険で治療する場合は、一般的に銀歯を使用します。銀歯の平均寿命は5〜7年程度です。銀歯に比べて、セラミック歯の寿命が長いことがわかるでしょう。
セラミック歯は永久に使用できるというものではありませんが、しっかりとケアを行えば長く使用できる素材なのです。
セラミック歯が寿命を迎えるとどうなる?
セラミック歯が寿命を迎えたときのサインは、以下のとおりです。
- セラミックを装着している接着剤が劣化した
- セラミック歯が変色した(ハイブリッドセラミックの場合)
- セラミック歯が破損した
- 2次う蝕になった
接着剤が劣化すると、セラミック歯が取れることがあります。また、ハイブリッドセラミックにはレジンが混ぜられているため、経年変色する可能性があるでしょう。
さらに、セラミック歯に衝撃が加わると破損することがあります。破損すると、作り直しが必要になるでしょう。
2次う蝕とは、一度虫歯治療をした歯が再び虫歯になることです。セラミック歯は虫歯になりにくいといわれていますが、歯磨きを怠るとセラミック歯の下が虫歯になる可能性があるのです。2次う蝕になるとセラミック歯を外して治療を行わなければなりません。
セラミック歯が長持ちする理由

セラミック歯の寿命は銀歯に比べて長いと解説しましたが、それはどうしてなのでしょうか。
本項目では、セラミック歯が長持ちする理由について詳しく解説します。
精度が高い
銀歯は、食べ物の温度によって膨張と収縮を繰り返します。すると、歯と銀歯の間にわずかな隙間や段差ができ、汚れが溜まると、2次う蝕になるリスクが高くなるのです。また、唾液が隙間に入り込み、接着剤の劣化を早める可能性もあります。
一方で、セラミック歯は精度が高く、歯としっかりと密着します。また、接着剤も精度が高いものを使用します。そのため、歯とセラミックの間に隙間ができにくく、プラークが隙間に入り込んで虫歯になったり、接着剤の劣化が早まったりするリスクが低いのです。
また、ツルツルした素材なので、プラークが付着しづらいという特徴もあります。
劣化しにくい
銀歯は、時間の経過とともに劣化します。銀歯が唾液に触れると金属イオンが溶け出して、形が変化し、歯と銀歯の間の隙間や段差が大きくなることもあるでしょう。できた隙間に虫歯菌が入り込み、2次う蝕になったり、接着剤の劣化を早めたりするのです。
一方で、セラミック歯は劣化しにくく、形や色合いを良い状態にキープできるという特徴があります。長く使用していても、変形して歯とセラミック歯との間に隙間ができる心配はほとんどありません。
セラミック歯の寿命が短くなる原因

セラミック歯は銀歯に比べると寿命が長いですが、永久に使用できるわけではありません。特に、お手入れ方法や口腔内環境によっては寿命が短くなる可能性もあります。
本項目では、セラミック歯の寿命が短くなる原因について詳しく見ていきましょう。
口腔ケアがしっかりとできていない
口腔ケアがしっかりとできていないと虫歯になるリスクが高くなります。セラミックの歯自体は人工物であるため虫歯にはなりませんが、口腔ケアを怠るとセラミック歯の下が虫歯になる可能性があるのです。
セラミック歯の下に虫歯ができると、セラミック歯を外して治療しなければなりません。一度外したセラミック歯は再装着できないため作り直す必要があります。
衝撃が加わって破損した
セラミック歯に強い衝撃が加わると破損することがあります。例えば、スポーツ中に人とぶつかったり物が当たったりしてセラミック歯に衝撃が加わると破損することがあるのです。硬いものを噛んだ拍子にセラミック歯が欠けることもあるでしょう。
セラミック歯は銀歯に比べると衝撃に弱く、強い衝撃が瞬間的に加わると破損する可能性がある点は理解しておきましょう。欠けた部分や程度によってはそのまま使用できることもありますが、大きく破損した場合は作り直さなければなりません。
噛み合わせが合っていない
噛み合わせが合っていないと一部に強い負荷がかかり、セラミック歯が欠けたり割れたりする可能性があります。また、噛み合わせの歯がすり減るリスクもあります。
このように、噛み合わせが合っていないままセラミック歯を使用し続けると、セラミック歯だけでなく周辺の歯にも影響が出る可能性があるのです。
食いしばりや歯ぎしりの癖がある
食いしばりや歯ぎしりの癖があると、セラミック歯が破損するリスクが高くなります。食いしばり・歯ぎしりは就寝時や集中しているとき、ストレスを感じているときなど無意識のうちに行っていることが多いです。
食いしばりや歯ぎしりの癖があるとセラミック歯の寿命に影響を及ぼす可能性があるため改善しましょう。
セラミック歯の寿命を延ばすためにできること

セラミック歯を入れるのであればできるだけ長く使用したいと考えることでしょう。セラミック歯はメンテナンスの方法によって、長く使用できる可能性が高くなります。
ここでは、セラミック歯の寿命を延ばすためにできることについて解説します。
正しく口腔ケアを行う
セラミック歯の寿命を延ばすためには、正しく口腔ケアを行うことが非常に重要です。正しく口腔ケアを行うことで、虫歯や歯周病になるリスクを抑えられます。
歯ブラシは自分の口のサイズに合ったものを選びましょう。歯磨きをするときはブラシの毛先を歯面に当てた後で小刻みに動かしましょう。このとき、力を入れすぎると汚れが取れないだけでなく、歯茎を傷つける原因になるので要注意です。
また、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシなどのツールを併用しましょう。歯と歯の間や、歯と歯茎の境目など、歯ブラシだけでは磨きにくい部分に付着した汚れもきれいに落とせます。
定期検診を受ける
セラミック治療後も欠かさず定期検診を受けましょう。定期検診では、セラミック歯の状態だけでなく、虫歯の有無や噛み合わせの状態なども確認します。
万が一、セラミック歯に問題が起こっていても、定期的に検診を受けていれば問題に気づきやすいでしょう。問題を早期に発見できると適切な処置ができるので、セラミック歯の寿命を延ばすことにつながります。
さらに、定期検診の際は、専用の器具と機械を使って口腔内の隅々まで清掃します。歯ブラシでは磨きにくい箇所もきれいになり、虫歯や歯周病のリスクを抑えられるでしょう。
口腔内がきれいになると「この状態をキープしたい」「虫歯や歯周病にならないようにしたい」など、モチベーションを保ちやすくなります。
食いしばりや歯ぎしりを改善する
食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合は改善しましょう。
とはいえ、食いしばりや歯ぎしりは就寝中に行っていることが多く、自分では改善が難しい場合もあります。そのような場合は、歯科医院で相談するとよいでしょう。
噛み合わせに問題があって食いしばりや歯ぎしりをしている場合は調整してもらうことで改善できる可能性があります。
また、歯科医院では就寝時に装着するナイトガードというマウスピースを作成してもらえます。ナイトガードを装着することで、食いしばりや歯ぎしりによって歯に加わる力を分散でき、顎への負担を減らしたり、セラミック歯が破損するのを防いだりできるのです。
まとめ

今回は、セラミック歯の寿命について解説しました。
セラミック歯の平均寿命は10年〜15年程度です。セラミック歯は銀歯に比べて、精度が高く劣化しにくいという特徴があります。また、セラミック歯の表面はツルツルとしており、プラークなどの汚れが付着しにくいため、虫歯になるリスクが低いのです。
とはいえ、口腔ケアを怠ったり、噛み合わせが悪かったりするとセラミック歯の寿命は短くなります。セラミック歯の寿命を延ばすためには、正しい口腔ケアの方法を身につけ、定期検診を受けることが重要です。
歯科医院のスタッフと一緒に、健康な口腔状態をキープするための努力を続けていきましょう。
セラミック治療を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。