2024/04/24 ブログ
マウスピース矯正の治療期間はどれくらい?保定期間についても解説!
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。
マウスピース矯正は、マウスピースを使用して歯を少しずつ動かしていく治療方法です。急激に歯を動かすと歯や歯茎に負担がかかるため、時間をかけてゆっくりと治療を進めますが、治療期間がどのくらいなのか気になる方が多いのではないでしょうか。
今回は、マウスピース矯正にはどれくらいの期間がかかるのか説明します。また、治療期間が延びる要因や、計画どおりにマウスピース矯正を終えるためのポイントもご紹介します。歯列矯正やマウスピース矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
マウスピース矯正の治療期間はどれくらい?
マウスピース矯正は、目立たないことや痛みが少ないことで人気の歯列矯正方法です。この治療法では、歯並びを整えるために複数のマウスピースを使用し、定期的に新しいものに交換していきます。
治療期間は、全体的な歯並びを整える全顎矯正と、前歯のみを対象とする部分矯正とで異なります。全体矯正も部分矯正もマウスピースの交換頻度は同じで、1〜2週間ごとに新しいものに交換しないといけません。
しかし、治療に必要なマウスピースの総数が異なるため治療期間が異なります。矯正が必要な範囲が広いほど使用するマウスピースの枚数が多くなり、それに伴って治療期間も長くなるのです。
全顎矯正の期間
全顎矯正では、奥歯を含む全ての歯の位置を調整します。通常2~3年の期間が必要で、40~50枚のマウスピースを使用するのが一般的です。
ただし、抜歯が必要な複雑なケースでは、さらに多くのマウスピースが必要になるでしょう。マウスピースは1日に20時間以上装着し、1~2週間ごとに次のマウスピースに交換しないといけません。
部分矯正の期間
部分矯正は、奥歯を除く前歯のみを矯正します。前歯の隙間や軽度の出っ歯、軽度な歯の凸凹やねじれなどは改善できるでしょう。治療する歯の数が少ないため、全顎矯正に比べて治療期間が短いことが特徴です。
14~20枚のマウスピースを使用し、平均して3~6ヶ月で治療が完了します。長くても1年以内に終わることが多いでしょう。
マウスピース矯正後の保定期間はどれくらい?
保定期間とは、矯正で整えた歯が元の位置に戻らないように安定させるための大切な期間です。この期間は、矯正治療にかけた時間とほぼ同じくらい必要です。
たとえば、矯正治療が6ヶ月かかった場合、その後の保定期間も6ヶ月ほど必要でしょう。
保定期間中は、リテーナーを装着して歯並びを固定します。リテーナーには取り外しが可能なものや固定式のものなど、いくつか種類があるのでご自身に合うものを歯科医師と相談して選択しましょう。
取り外せるリテーナーの場合、最初は長時間装着しなければなりませんが、時間が経つにつれて必要な装着時間は減少します。たとえば、矯正直後は1日20時間以上、6ヶ月後には半日、1年半後には就寝時のみなど、段階的に装着時間が短くなることが多いです。
マウスピース矯正の治療期間が長くなるケースとは?
マウスピース矯正の治療期間が長くなるケースを確認しましょう。
抜歯を行った
抜歯が必要な場合、空いたスペースに歯を動かすために時間がかかります。また、抜歯後のスペースに向かって歯が傾くことがあるので注意しないといけません。
歯をゆっくりと丁寧に移動させることで対処しますが、その分治療期間が延びる可能性があります。
重度の叢生(そうせい)
歯が重なり合っていたり歯列からはみ出していたりする場合には、正しい位置に戻すのに時間がかかります。場合によっては、歯列全体を拡大したり奥歯を後方に移動させたりする必要があるかもしれません。
マウスピースを正しく使用できていない
マウスピース矯正は、毎日一定時間装着することで歯を移動させます。装着時間が短いと歯が計画通りに動かず、治療期間が延長する可能性があります。また、正しく装着できていないと矯正力が均等にかからず、効果が得られません。
顎間ゴムを使用する場合は、その使用時間が短かったり古いゴムを使い続けたりすると、矯正効果が得られず治療期間が伸びることがあります。
また、マウスピースの交換時期を守っていない場合も矯正期間が長くなるでしょう。1枚のマウスピースで移動できる歯の距離は0.25mmほどです。同じマウスピースを使用し続けても、それ以上歯が移動することはありません。
定期的なマウスピースの交換を怠ると、その分治療期間が延びるのです。
生活習慣や口腔内の問題
喫煙は、矯正治療が遅れる原因になり得ます。歯茎の血行を悪化させ、歯の周辺組織の再生を妨げるので歯の移動がスムーズに進まないためです。
また、虫歯や歯周病が発生すると、矯正治療を中断しこれらの治療を優先しないといけません。矯正治療と並行して虫歯治療を行うこともありますが、歯の形が変わるとマウスピースを作り直す必要があるでしょう。
マウスピースの作り直しには1ヶ月ほどかかることが多いです。その分治療期間が長くなるので、矯正治療中は虫歯や歯周病を防ぐためのケアが重要です。
過去に治療した歯の詰め物や被せ物が取れてしまった場合にも、矯正治療を一時停止し再治療するのが一般的です。
計画どおりにマウスピース矯正を終えるためのポイント
治療期間を延ばさないためには、日々のケアと管理に努めることが大切です。
マウスピースの装着時間と交換時期を守る
マウスピース矯正の効果を最大限に引き出すためには、指示された装着時間を厳守することが重要です。マウスピースを装着していない時間は歯に矯正力がかからないため、治療の進行に影響がでます。装着時間を守ることで、計画通りの治療期間で矯正を完了させることが可能になります。
新しいマウスピースに交換する際には、必ず歯にしっかりとフィットしているかを確認してください。フィットしていない場合には歯科医師に相談し、適切に対応することが重要です。これにより作り直しの回数を減らし、治療期間の延長を防げます。
セルフケアを欠かさない
マウスピースを使用している間は、口腔内の衛生状態に注意が必要です。不衛生な状態が続くと、虫歯や歯周病のリスクが高まり、最悪の場合矯正治療を中断しないといけません。
歯磨きやマウスピースの清掃を怠らずに行いましょう。
メンテナンスを欠かさない
マウスピースのメンテナンスを怠ると、治療期間が長くなることがあります。マウスピースを清潔に保つことは、菌の繁殖を防ぎ虫歯や歯周病のリスクを減らすためにも重要です。
たとえ歯を丁寧に磨いても、洗浄していないマウスピースを使い続けるとその汚れが歯に移り、問題を引き起こす可能性があります。
また、矯正治療をスムーズに進めるためには、定期的な歯科診察を欠かさないようにしましょう。定期的な診察で歯の動きを確認して計画を適宜修正することが、治療期間を延ばさないためのポイントです。
まとめ
マウスピース矯正は、歯を整える矯正期間と、整った歯を固定する保定期間の二段階で進みます。前歯のみの矯正であれば数ヶ月で終わることもありますが、全体矯正では1年から2年半ほどかかるでしょう。
矯正治療を成功させるためには、マウスピースを1日に20時間以上しっかり装着することが大切です。これを怠ると、治療期間が予想よりも長くなるかもしれません。
美しい歯並びを手に入れるためには、マウスピースの装着時間を守り口内を清潔に保つことが大切です。
マウスピース矯正を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。