2024/04/17 ブログ
インプラントの費用相場はどれくらい?高額な理由も詳しく解説!
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

インプラント治療を受ける際に多くの方が気になるのは費用のことでしょう。インプラント治療は外科手術が必要であるため、他の治療法と比較して費用は高額です。
では、インプラント治療の費用相場はどれくらいなのでしょうか。また、費用負担を軽減する方法はあるのでしょうか。
今回は、インプラント治療の費用相場や高額な理由、費用負担を軽減する方法について解説します。インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インプラントとは?

インプラントとは、失った歯を補う治療法のひとつです。インプラント体と呼ばれる人工の歯根を顎の骨に埋入して、その上に被せ物を装着します。
人工の歯根を顎の骨に埋め込むため、入れ歯やブリッジよりもしっかり噛めます。固定式なので、着脱の手間もありません。
さらに、人工歯部分にはセラミックなどの素材を使用するため、天然歯のような見た目を再現できます。自分でもどの歯がインプラントなのかを忘れてしまうこともあるでしょう。また、しっかりとケアを行えば10年以上使用し続けられるケースが多いです。
しかし、インプラントは人工歯根を埋め込むために外科手術を行います。手術の回数や患者さんの状態にもよりますが、入れ歯やブリッジよりも治療期間は長いです。
インプラントの費用は高額ですが、多くの場合は、保証が設けられています。その点も確認して納得してから治療を受けましょう。
インプラント治療は保険が適用される?

虫歯や歯周病、加齢などで歯を失った場合にインプラント治療を受ける場合は保険が適用されません。ほとんどのケースではインプラント治療は自由診療です。
しかし、なかには保険が適用されるケースもあります。
保険が適用されるケース
保険が適用されるケースは、以下のとおりです。
先天性の疾患がある場合
後天的な原因ではなく、先天性の疾患によって歯がないといったケースでは、保険診療でインプラント治療を受けられます。例えば、先天性の疾患により顎骨の1/3以上が欠損している場合や顎骨が形成不全である場合などです。
先天性の疾患がある方は歯科医院で相談しましょう。
病気や事故によって歯を失った場合
病気や交通事故などで顎骨の大部分を欠損した場合も、保険診療でインプラント治療が受けられます。
保険診療でインプラント治療が行える歯科医院の条件
保険診療でインプラント治療が行える歯科医院には、以下の条件があります。
- 入院用のベッドが20床以上ある
- インプラントの治療経験が3年以上、または歯科・口腔外科での治療経験が5年以上の常勤の歯科医師が2名以上いる
- 当直の体制が整備されている
- 医療機器・医薬品などの管理が整備されている
上記の条件を満たす医療機関は大学病院などの大きな病院といえます。一般的な歯科医院では保険診療でインプラント治療を受けることは難しいかもしれません。
インプラントの費用相場

インプラントの費用は、1本につき30万〜40万円程度が相場です。内訳としては、検査料や診察料、人工歯の費用、インプラント手術の費用などがあげられます。その他、保証のための料金が含まれていることもあります。
上述のとおり、インプラント治療は基本的に保険が適用されません。自由診療となるため、歯科医院ごとに料金体系が異なります。
検査や治療ごとに費用がかかる場合もありますし、トータルフィーといって治療を開始する際に治療にかかるすべての費用を一括で支払う場合もあります。都度支払いの場合は、一度に支払う金額が少ないですが、トータルフィーだと費用の見通しが立ちやすいでしょう。
入れ歯やブリッジの費用相場と比較

失った歯を補う方法にはインプラントのほかに入れ歯やブリッジがあります。
入れ歯の費用相場は5,000円~2万円程度、ブリッジの費用相場は2万〜3万円程度です。インプラントの費用相場は1本あたり30万〜40万円程度であるため、入れ歯やブリッジと比較すると高額であることがわかるでしょう。
しかし、入れ歯の寿命は5〜6年程度、ブリッジの寿命は7〜8年程度であるのに対して、インプラントの寿命は10〜15年程度です。入れ歯やブリッジが寿命を迎えて、作り直しなどの治療が必要になることを考えると、必ずしもインプラントが高額とはいえないでしょう。
インプラント治療はなぜ高額?

インプラントは自由診療であるため歯科医院によって費用に差はあるものの、入れ歯やブリッジと比較しても高額な治療法です。
それには以下のような理由があります。
歯科医師の高い技術力が求められるため
入れ歯やブリッジの場合は手術の必要はありません。
一方、インプラントは顎の骨にインプラント体を埋入するために外科手術を行う必要があります。顎の骨を露出させて、穴をあけるなどといった高い技術力が必要です。このような専門性が必要となる手術を行える人材は多くないため、治療費が高くなるのです。
材料代や設備費がかかるため
骨はバリア機能が弱いため、たやすく細菌に感染します。手術の際は清潔な環境を維持するためにコストがかかるのです。
また、インプラント治療では高価な治療器具を使用します。使い捨ての治療材料も多いです。その分、費用がかかります。
さまざまな検査を行う必要があるため
インプラント手術前にはさまざまな検査を行います。インプラント体を埋め込む顎の骨などを確認するために三次元的な画像を撮影できる歯科用CTによる診断が必要です。
また、血液検査も行います。インプラント手術において歯茎を切開すると出血します。そのため、事前に血液検査を行って、血が止まりにくくないか、糖尿病などの疾患はないかなどを確認する必要があるのです。
このようにさまざまな検査を行う必要があるため、費用が高額になります。
インプラント治療の費用を抑える方法はある?

インプラント治療の費用を抑えるにはどうしたらいいのでしょうか。
インプラント治療にかかる費用負担を軽減する方法を、以下にご紹介します。
医療費控除を申告する
医療費控除とは、1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合に納めた税金の一部が戻ってくるという制度です。
自由診療のインプラント治療の場合でも、医療費控除の対象になります。医療費控除を申請することで、インプラント治療にかかる費用負担を軽減できるでしょう。
複数の歯科医院で見積もりをとる
インプラント治療は多くの歯科医院で行っています。
費用だけではなく、歯科医師の技術や設備、使用するインプラント体や被せ物の品質などを考慮にいれる必要はありますが、少しでも支出を抑えるためには、複数の歯科医院で見積もりをとり、費用を含め比較検討するとよいでしょう。
高額療養費制度を利用する
保険診療でインプラント治療を受けられた方に限りますが、インプラント治療も高額療養費制度が利用できます。高額療養費制度を利用することで、自己負担限度額を超えた分の治療費が戻ってくる可能性があります。
まとめ

今回は、インプラント治療の費用相場について解説しました。
インプラントの費用は1本あたり約30〜40万円程度が相場です。失った歯を補う治療法である入れ歯やブリッジと比較すると、インプラントのほうが高額といえます。
ただし、インプラントには自分の歯のようにしっかり噛めるようになること、自然な見た目を取り戻せることなど、多くのメリットがあります。また、入れ歯やブリッジに比べて寿命も長いため、必ずしも高額とはいいきれないかもしれません。
インプラント治療は基本的に保険が適用されず、高額な費用がかかるため、複数の歯科医院で見積もりをとって比較検討することも重要です。
インプラントを検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。