2024/03/12 ブログ
セラミック治療とは?メリットや銀歯との違い、種類を解説!
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

虫歯治療後に用いられる詰め物・被せ物では、セラミックも選択できます。
本記事では、セラミック治療がどのような治療なのかを解説し、メリット・デメリットもご紹介しま銀歯との違いも詳しく解説するので、セラミック治療を検討されている方はぜひ参考にしてください。
目次
セラミック治療とは?

セラミック治療とは、削った歯や欠けた歯を補う際にセラミックという素材を使う治療方法です。これまで歯科材料は金属やプラスチックが主流でしたが、セラミックが普及したことによって詰め物や被せ物のバリエーションが増えました。
これまで、セラミックは強度が低くて割れやすいとされていました。強度を高めるために内部を金属で補強すると透明度が下がるので、銀歯に代わる治療法になるとは言えませんでした。
しかし、技術の進歩によってセラミック自体の強度が向上し、今までよりも割れにくくなっています。審美性も向上したため、多くの方が選ぶようになりました。
歯とセラミックをつける接着剤や技術も進歩したので、虫歯治療に取り入れやすくなったのです。
セラミック治療のメリット

セラミック治療にはさまざまなメリットがあります。
審美性が高い
セラミックは透明度が高く、遠くから見れば天然歯と見分けがつかないでしょう。詰め物・被せ物をしていても目立ちにくく、審美性が高いといえます。
銀歯など金属性の詰め物は、金属が溶け出すことで歯茎が黒ずむことがあります。セラミックは金属ではないので、歯茎の黒ずみに悩まされることもないでしょう。
セラミックでなくても、歯科用プラスチックを活用すれば白い被せ物・詰め物の治療が可能です。
しかし、歯科用プラスチックは変色するのが早いため、美しさを長期間キープしたいと考えた場合はセラミックを選ぶ方が多いです。
二次虫歯になりにくい
二次虫歯とは、一度治療した歯が再び虫歯になることを言います。
銀歯は非常に経年劣化しやすいことがわかっています。使っているうちに、口腔内の温度や噛むときの力などに影響されて少しずつ変形し、歯との接合性が低くなっていきます。歯と銀歯に生じた隙間から虫歯菌が入り込むため、虫歯になりやすいのです。
セラミックは、長期間使用していても温度や力などの影響を受けません。そのため、二次虫歯になりにくいのです。
金属アレルギーにならない
銀歯は、長く使用していると金属が徐々に溶け出していきます。金属がイオン化して体内に入り込み、入り込んだ物質がタンパク質と結合してアレルゲンへと変化すると、金属アレルギーを引き起こします。
しかし、セラミックは金属を使用していないため、金属アレルギーになりません。もともと金属アレルギーのある方や、金属アレルギーのリスクが心配な方でも、安心して治療を受けられます。
セラミック治療のデメリット

セラミック治療にはメリットだけでなく、デメリットもあります。セラミック治療におけるデメリットは、次のとおりです。
自費診療である
銀歯には保険が適用されますが、セラミックは自費診療です。そのため、銀歯の治療よりも費用が高くなります。
費用相場は、詰め物の場合1本4~8万円、被せ物の場合1本8~18万円ほどです。何本もセラミック治療を受けるのであれば、費用の負担は大きくなるでしょう。
生涯使えるものではない
残念ながら、セラミックは生涯使えるものではありません。後述するように割れるリスクがあります。虫歯になりにくいことをメリットとして挙げましたが、ケアが不十分だと虫歯になる可能性があります。
セラミックの寿命が来れば再治療が必要となり、さらに費用がかかるでしょう。銀歯よりも寿命は長いため、適切にケアしていれば長く活用できます。
割れやすい
セラミックは陶器でできているため、強い力が加われば割れる可能性があります。とくに、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方においては、割れる可能性が高いといえるでしょう。
一昔前と比べれば、技術が進歩したことによってセラミックも割れにくくなりました。
しかし、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、就寝時にマウスピースを装着するなどの対策は必要です。
銀歯とセラミックは何が違う?

銀歯とセラミックにはいくつか違いがあります。
審美性の高さ
代表的な違いは、前述した審美性でしょう。銀色で目立つ銀歯とは異なり、セラミックは透明度が高く白いため目立ちません。
保険が適用されるかどうか
保険が適用されるかどうか、つまり、費用の負担が大きいかどうかも明確な違いでしょう。銀歯は保険が適用される治療ですが、セラミックは自費診療です。
虫歯のなりやすさ
前述したように、銀歯は使用していると劣化して歯と銀歯の間に隙間ができるので、二次虫歯になりやすいです。セラミックは表面がなめらかなので、歯垢が付着しにくく虫歯になるリスクが低いといわれています。
生体親和性
生体親和性とは、身体にどれだけ馴染むかということです。銀歯の場合、生体親和性が低いことから、金属アレルギーになったり歯と歯の間に隙間ができたりします。
セラミックは非金属であり、生体親和性が非常に高いといわれています。身体への影響を最小限に抑えながら、長く使用できる詰め物・被せ物に仕上がります。
セラミック治療の種類

セラミックと言っても、その素材の種類によってさまざまな違いがあります。セラミック治療で使用する主なセラミックの種類は、次の5つです。
オールセラミック
金属やプラスチックなどを一切混ぜずに、セラミックのみで作られていることが特徴です。天然歯のような透明感や白さを再現できて、自然に美しく仕上がります。
補強する素材が入っていないので強度が低いことが問題視されていましたが、技術の進歩によってオールセラミックの治療が可能になりました。
メタルボンド
金属フレームの表面に、セラミックを焼き付ける方法です。外側はセラミックのため美しい白さを演出できるものの、なかに金属が入っていることから、オールセラミックと比較すると透明感が劣ります。
ほかのセラミックとは異なり、金属を使用しているため金属アレルギーの方は避けたほうが良いとされています。また、角度によっては金属が見えることもあるので、前歯などの目立つ部分には適していません。
内側が金属なので、強度が高いことが特徴でしょう。目立つ部分には適していませんが、奥歯などの強度が必要な場所に使用されることが多いです。
ハイブリッドセラミック
セラミックにレジンを混ぜた素材です。陶材とプラスチックの組みあわせなので、金属アレルギーの心配はありません。金属が溶け出すこともないので、歯茎の黒ずみなども回避できるでしょう。
プラスチックが混ざっているのでオールセラミックと比べれば耐久性は劣るものの、価格が安くなります。
ジルコニアセラミック
ジルコニアを使用したセラミックです。ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれており、非常に強度が高いことが特徴です。
その硬さから、これまでは歯科材料としての加工が難しいとされていましたが、技術が進歩にしたことで近年では加工が可能になりました。
強度が高いこともあり、奥歯などの負荷がかかる部分に使用される傾向にあります。見た目も美しいため、どの部分にでも活用しやすいでしょう。
まとめ

セラミックは、美しい見た目から選択する方が増えています。虫歯になりにくく審美性も高い一方で、自費診療のため費用がかかることが特徴です。
しかし、セラミック治療にもさまざまな種類があります。素材をうまく選べば、費用負担を最小限に抑えながらセラミック治療を受けられるかもしれません。
金属アレルギーで銀歯を選択できなかった方や、美しい見た目を求める方は、セラミック治療を検討してはいかがでしょうか。
セラミック治療を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。