2025/09/18 ブログ
セラミック治療で歯茎が黒くなる原因と対処・予防法
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

セラミック治療を受けたあと、歯ぐきが黒くなってしまったとお悩みの方はいらっしゃいませんか。せっかく美しい歯を手に入れたのに、歯ぐきの黒ずみが目立つと、見た目の印象や自信にも影響してしまいます。
今回は、セラミック治療を受けたあとに歯ぐきが黒くなる主な原因について解説します。原因を知ることで、適切な対策や素材の選択にも役立ちますので、歯ぐきの黒ずみが気になる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
セラミック治療後に歯ぐきが黒く見える原因

セラミック治療は見た目の美しさを重視できる方法ですが、治療後に「歯ぐきが黒ずんで見える」という方もいます。
その要因は複数あり、主に金属の影響、メラニン色素の沈着、さらには加齢や歯周病の進行などが考えられます。以下でそれぞれの原因について解説します。
金属による影響
セラミックの内側に金属フレームを使用している場合、金属イオンが溶け出して歯ぐきが黒くなることがあります。
特にメタルボンドクラウンは内側に金属を使用しているため、長期間使用すると歯と歯ぐきの境目にメタルタトゥーと呼ばれる黒色の着色が現れることがあるのです。
金属アレルギーの症状が現れるリスクも指摘されており、審美性や健康面を考慮する場合は、金属を含まない素材の選択が推奨されます。
メラニン色素の沈着
セラミック治療後に紫外線や摩擦、喫煙習慣などが刺激となり、歯ぐきにメラニン色素が沈着する場合があります。健康な歯ぐきは淡いピンク色ですが、沈着が進むと茶色から黒色に見えることがあります。
喫煙者や歯ぐきの薄い方は特に色素が沈着しやすいとされています。治療後は禁煙や適切な口腔ケアを継続することが予防につながります。
加齢や歯周病の影響
内側に金属を使用している被せ物の場合、加齢により歯ぐきが後退すると、内側の金属や土台が露出して、黒く見えることがあります。また、歯周病が進むと歯ぐきが炎症を起こすと、歯ぐきが黒っぽく変色することもあります。
特に40歳以降は歯ぐきが後退しやすいため、定期的な検診と歯周病予防が重要です。
歯ぐきの黒ずみへの対処法

歯ぐきの黒ずみを改善するためには、原因に応じた対応が必要です。ここでは歯科医院での治療法、再治療の選択肢、日常的にできるセルフケアについてご紹介します。
レーザー治療
金属イオンや色素沈着が原因の場合、歯科医院でのレーザー治療により黒ずみを除去できる可能性があります。まずは原因を特定することが第一歩です。
金属を使用しない素材に交換する
金属の使用が原因と診断された場合、メタルフリー素材への交換が検討されます。
金属を使用しない素材には、ジルコニアやオールセラミックなどがあります。これらは審美性に優れた素材で、金属を使用しないため、歯ぐきが黒ずんだり金属アレルギーの症状が現れたりするリスクを軽減できるとされています。
しっかりとセルフケアを行う
歯ぐきの黒ずみが軽度の場合、まずは口腔内を清潔に保つことが大切です。毎日の歯磨きに加え、歯間ブラシやデンタルフロスを使用してプラークを取り除きましょう。歯ぐきのマッサージも血行促進に役立つとされます。
ただし、黒ずみが長期間改善しない、痛みや腫れを伴うといった場合は、必ず歯科医院を受診してください。
歯周病を治療する
歯周病が原因で歯ぐきが黒っぽく見える場合は、歯周病の治療を行います。歯に付着した歯石を除去し、歯根面を滑らかに仕上げるスケーリング・ルートプレーニングを行い、歯周病の改善を目指します。
セラミック治療のメリット

セラミック治療は多くの利点がある治療法です。ここでは、セラミック治療のメリットについて解説します。
自然な見た目を実現できる
セラミックは透明感があり、天然歯に近い自然な色合いを再現できます。周囲の歯となじみやすく、審美性に優れた治療法とされています。
金属アレルギーのリスクが少ない
金属を使用しないセラミックの歯を選択すれば、金属アレルギーの症状が現れたり歯ぐきが変色したりするリスクを大幅に軽減できます。
金属を使用しない素材には、主にオールセラミックやジルコニアなどがあります。金属に敏感な方や、将来的な歯ぐきの黒ずみを避けたい方は、金属を使用しないセラミック素材を検討するのがよいでしょう。
変色しにくい
セラミックには長期間使用しても色が変わりにくいという特徴があります。セラミックの表面はつるつるとしており、また吸水性が低いため、着色汚れが付着しにくいのです。
長く使用できる
セラミックは、正しいケアと定期的なメンテナンスを行えば、長期的に使用できる素材です。噛み合わせが安定しやすく、見た目と機能の両立が期待できます。
セラミック治療のデメリット

一方で、セラミック治療にはデメリットも存在します。セラミック治療を検討する際には、デメリットについても理解しておくことが大切です。
割れる可能性がある
セラミックは硬い反面、衝撃には弱い素材です。継続的に強い力が加わると割れる可能性があります。特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、ナイトガードと呼ばれる専用のマウスピースの使用が必要となることがあります。
費用が高額
セラミック治療は見た目を美しくすることを目的とした治療のため、ほとんどの場合は保険適用外です。治療費は全額自己負担となるため、事前に見積もりを確認しておくと安心です。
セラミック治療の費用

セラミック治療の費用は、1本あたり約8万〜15万円が一般的とされています。費用は、選択するセラミックの素材や治療する歯の本数、歯の状態によって異なります。事前に虫歯治療が必要になる場合には、別で費用がかかるでしょう。
歯科医院によっても費用は大きく異なるため、事前に歯科医師に確認してください。
歯ぐきの黒ずみを予防するために
ここでは、歯ぐきが黒ずむのを予防する方法について解説します。
金属を使用しない素材を選ぶ
将来的な歯ぐきの黒ずみを避けるためには、金属を含まないセラミック素材を選ぶことが推奨されます。たとえば、オールセラミックやジルコニアなどです。
メタルフリーの素材を選択することで、金属成分の溶け出しによる歯ぐきの変色を防ぐことにつながるでしょう。
定期的にメンテナンスを受ける
治療後に歯ぐきが黒くなるのを防ぐには、定期的な歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。一般的には3〜6か月ごとにクリーニングや口腔内のチェックを受けることが望ましいとされています。
これにより、セラミックと天然歯の境目に汚れや歯石がたまるのを防ぎ、健康な歯ぐきを保つことができます。また、早期に異常を発見できるため、黒くなる原因となる金属の露出や歯ぐきの炎症にも迅速に対応可能です。
自宅での歯磨きやフロスによるケアと組み合わせて、定期的なプロによるメンテナンスを習慣化することが重要です。
毎日のセルフケアをしっかり行う
自宅でしっかりとセルフケアを行うことも重要です。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも使用して歯と歯ぐきの境目も丁寧に清掃しましょう。
特にセラミックの被せ物の周囲にはプラークが溜まりやすいため、意識して磨いてください。強く磨きすぎると歯ぐきを傷つける恐れがあるため、力加減にも注意しましょう。
歯磨きの仕方に自信がない場合は、歯科医院でブラッシング指導を受けることが推奨されます。歯科医院では、歯科衛生士が患者さんのお口の状態に合った歯磨きの仕方を指導します。これによって、セルフケアの質の向上が期待できます。
まとめ

セラミック治療後の歯ぐきの黒ずみは、金属の影響や加齢、歯周病など複数の要因が関与します。黒ずみが気になる場合は、原因を特定し、必要に応じて除去や再治療を行うことが大切です。
また、金属を使用しない素材に変更すること、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることで、歯ぐきの変色を防ぐことができるでしょう。
セラミック治療を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、WEB予約・LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。