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2025/08/20 ブログ

失った奥歯をインプラントで補う!メリットとデメリット

こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

奥歯をインプラントにした女性

奥歯を失うと、見た目の問題だけでなく、噛む力や発音、さらには全身の健康にも影響を与えることがあります。補う方法はいくつかありますが、そのなかでもインプラント治療は、自然な噛み心地と高い耐久性が期待できる選択肢です。

一方で、外科的な処置を伴うため、メリットだけでなく注意点も理解しておくことが大切です。

この記事では、奥歯をインプラントで補うメリットやデメリットについて詳しく解説します。

奥歯を失うとどんな影響がある?

奥歯を失うとどんな影響があるのか考えるイメージ

奥歯は、食べ物をしっかりと噛み砕くために欠かせない歯です。そのため、奥歯を失うと口腔内だけでなく、全身の健康や生活の質にもさまざまな影響が及びます。以下に、主な変化とそのリスクについて詳しく解説します。

噛む力が低下する

奥歯は、食べ物をすりつぶし、消化を助ける役割を担っています。そのため、奥歯を失うと、硬い食材や繊維質の多い野菜を噛みにくくなり、食事の選択肢が制限されることがあるのです。その結果、栄養バランスが崩れやすくなり、健康面に悪影響を与えることがあります。

無理に片側の歯だけで噛もうとすると、顎や筋肉にも負担がかかります。

噛み合わせや歯並びが乱れる

奥歯を失ったままにすると、隣接する歯が空いたスペースに傾いたり、反対側の歯が伸びてきたりすることがあります。これにより噛み合わせが乱れ、口を開閉するときに顎関節に負担がかかる場合があります。

さらに、噛み合わせの不調和は頭痛や肩こりなど、全身の不調につながることもあるため、早めの対応が重要です。

発音や見た目に影響が出る

奥歯がない状態では、空気の流れや舌の動きに変化が起こり、発音に影響が出る場合があります。また、奥歯を失うことで顔の輪郭や口元のバランスが崩れ、見た目の印象にも関わってきます。長期的には頬がこけやすくなり、老けた印象を与えることもあるでしょう。

消化や全身の健康に悪影響を及ぼす

噛む力が弱まると、食べ物を十分に細かくできないまま飲み込むことになり、胃や腸に負担がかかります。これにより消化不良や栄養吸収の低下を招くリスクがあります。また、噛む回数の減少は脳への刺激も減らすため、認知機能の低下に関係するという指摘もあります。

奥歯をインプラントにするのは難しいのか

奥歯をインプラントにする様子

奥歯のインプラント治療は難しいといわれることがあります。ここでは、奥歯のインプラント治療が難しいとされる理由について解説します。

顎の骨の量や質が重要

奥歯は噛む力が最も強くかかる部位であるため、インプラントをしっかりと支えるためには、十分な骨量と適切な骨質が必要です。奥歯を失った状態が長く続くと、顎の骨が徐々に吸収されて薄くなることがあります。その場合、インプラントを安全に固定するのが難しくなります。

骨が不足していると診断された場合には、骨を補うための骨造成手術が検討されます。

上顎と下顎で異なるリスクがある

上顎の奥歯では、骨のすぐ上に上顎洞(副鼻腔)という空洞があるため、骨が薄いケースが少なくありません。その場合、サイナスリフトやソケットリフトと呼ばれる骨を増やす手術が必要になります。

一方、下顎の奥歯は、下歯槽神経という重要な神経が通っているため、インプラントを埋め込む位置や角度を慎重に計画する必要があります。こうした解剖学的な制約が、奥歯の治療を難しくする要因の一つです。

強い噛む力への対応が必要

奥歯は前歯に比べて噛む力が数倍強く、その力を受け止めるための精密な設計が求められます。インプラント本体のサイズや長さ、埋入位置を適切に調整しないと、上部構造(人工歯)が破損するリスクがあります。

また、噛み合わせの調整も重要で、術後に力が一部の歯に集中しないよう、細かな調整が必要です。

奥歯をインプラントにするメリット

奥歯をインプラントにするメリットのイメージ

ここでは、奥歯をインプラントにするメリットについて詳しく解説します。

自然な噛み心地を取り戻せる

インプラントは、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する仕組みです。これにより、天然歯に近い安定感と強度が得られます。奥歯は食べ物をしっかりと噛み砕く役割を担っており、ブリッジや入れ歯では噛む力が不十分になることがあります。

一方、インプラントであればしっかり噛めるようになるため、硬い食材や繊維質の食べ物も安心して食べられます。食事の満足度が高まり、栄養バランスを崩さずに済むことは、健康維持にとって大きなメリットです。

周囲の歯に負担をかけない

ブリッジの場合、失った歯の両隣を大きく削り、支台として使用する必要があります。これは健康な歯を犠牲にすることになり、将来的にその歯の寿命を縮めるリスクがあります。

インプラントは独立して埋め込むため、周囲の歯を削る必要がありません。健康な歯を守りながら欠損部分を補える点は、長期的に見ても大きな利点といえます。

見た目が自然で違和感が少ない

奥歯は普段あまり見えない部位ですが、笑ったときや大きく口を開けたときに目に入ることがあります。入れ歯では金属のバネが見えて気になるという方も多いです。

インプラントの場合は人工歯部分にセラミック素材が使用されるケースが多いです。自然な色調で仕上げられるため、見た目の違和感がほとんどありません。また、装着感も自然で、異物感が少ないのも特徴です。

顎の骨を守ることができる

歯を失うと、その部分の骨は徐々に吸収されて痩せていきます。これは、噛む刺激が骨に伝わらなくなるためです。入れ歯やブリッジではこの骨吸収を防ぐことはできませんが、インプラントは人工歯根が骨に直接力を伝えるため、骨が痩せるのを防ぐことができます。

顎の骨を維持することは、顔の輪郭や口元のバランスを保つうえでも重要です。

安定性が高く、ずれにくい

入れ歯は装着中にずれる、食事中に外れそうになるといった不安を感じることがあります。

しかし、インプラントは顎の骨に固定されているため、動く心配がほとんどありません。しっかり噛めるだけでなく、話すときや笑うときも安心感があります。この安定性は、快適な日常生活を送るうえで大きな魅力です。

耐久性が高い

インプラントは適切なケアを続けることで、10年以上、場合によっては20年以上使用できます。もちろん、口腔内の衛生管理や定期検診は欠かせませんが、ほかの治療法と比較しても長持ちしやすいです。

頻繁に作り替える必要がない分、長期的には経済的なメリットにもつながります。

奥歯をインプラントにするデメリット

奥歯をインプラントにするデメリットのイメージ

インプラントは、自然な噛み心地や見た目を取り戻せる優れた治療法ですが、すべての患者さんにとって完璧な選択肢というわけではありません。治療には外科的な処置や長期の管理が伴うため、あらかじめデメリットを理解しておくことが大切です。

ここでは、奥歯のインプラント治療における主な注意点を詳しく解説します。

外科手術が必要である

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込むための外科手術を伴います。局所麻酔を使用するため、処置中の痛みは最小限に抑えられますが、術後には腫れや軽い出血が生じることがあります。

また、手術を受けるには全身状態の確認も必要で、糖尿病や骨粗しょう症などの疾患があると治療に影響を与えることがあります。そのため、事前の健康管理と適切な診査が欠かせません。

治療期間が長い

インプラント治療は、埋入手術を行ったあと、骨とインプラントが結合するのを待つ必要があります。この期間は通常3〜6か月程度とされ、最終的な人工歯を装着するまでには数か月かかることがあります。

ブリッジや入れ歯と比べると、治療が完了するまでに時間がかかる点はデメリットといえるでしょう。

費用の負担が大きい

インプラント治療は保険適用外であるため、1本あたり数十万円の費用がかかります。骨を増やす治療が必要な場合は、さらに費用がかかることもあります。

長期的な機能や見た目のメリットを考えるとコストパフォーマンスは高いものの、初期費用が大きい点は慎重に検討すべき要素です。

治療後のメンテナンスが不可欠

インプラントは虫歯になることはありません。

しかし、ケアを怠るとインプラントの周辺組織に炎症が起こるインプラント周囲炎を発症するリスクがあります。これは歯周病と同様に進行しやすく、放置するとインプラントが脱落することもあるため、治療後のセルフケアと定期的なメンテナンスは必須です。

天然歯以上に丁寧なブラッシングや歯科医院でのクリーニングが求められる点を理解しておく必要があります。

すべての人に適応となるわけではない

顎の骨の量や質が不十分な場合や、重度の全身疾患がある場合は、インプラントが適応とならないことがあります。また、治療に対する協力度や定期通院の意思も重要です。適応を判断するためには、歯科用CTなどを用いた精密な診査が欠かせません。

まとめ

奥歯をインプラントにして食事がスムーズにできるようになった女性

奥歯を失うと、噛む力の低下や噛み合わせの乱れ、見た目の変化など、口腔内だけでなく全身の健康に影響を与えることがあります。インプラントは、これらの問題を解決できる優れた治療法であり、自然な噛み心地と高い耐久性が期待できます。

しかし、外科的な処置や治療期間、費用、メンテナンスなどのデメリットも理解しておくことが重要です。

大切なのは、自分の口の状態やライフスタイルに合った方法を選ぶことです。まずは歯科医師に相談し、正確な診査と丁寧な説明を受けたうえで、納得できる選択をしましょう。

インプラント治療を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちらWEB予約LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

医院名 色川歯科医院
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宮城県仙台市宮城野区福田町1-10-37
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