2025/05/14 ブログ
虫歯になりやすい人の共通点を解説!虫歯ができる仕組みと予防法も
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

毎日歯みがきしているのに、なぜか虫歯になると悩んでいる方は多いのではないでしょうか。実は、虫歯になりやすい人には共通する特徴があり、生活習慣や体質、口腔内の環境などが関係してきます。
今回は、虫歯ができる仕組みをはじめ、虫歯になりやすい人の共通点や虫歯を予防するための具体的な方法まで、わかりやすく解説していきます。虫歯予防に役立つ知識を身につけ、健康な歯を守るためにも、ぜひ参考にしてみてください。
目次
虫歯ができる仕組み

虫歯とは、口腔内に存在する細菌が糖分を栄養源として酸を作り出し、その酸によって歯の表面が溶かされていく病気です。正式にはう蝕と呼ばれます。
虫歯が進行すると歯に穴が開き、痛みや知覚過敏を引き起こします。初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに悪化することも少なくありません。ここでは、どのようにして虫歯ができるのかくわしく解説します。
虫歯の原因と発生の仕方
虫歯は、細菌と糖分、歯質、そして時間という四つの要素がそろうことで発生します。
口の中には常に多くの細菌が存在していますが、その中でも特にミュータンス菌という細菌が虫歯の原因菌として知られています。この菌が食べ物に含まれる糖分を取り込み、プラークを作り出すのです。
プラークは細菌のかたまりで、歯の表面にべったりと付着します。プラークの中で細菌が増殖すると酸を作り出し、歯の表面を徐々に溶かしていきます。歯の成分であるリンやカルシウムが歯の外に溶け出すことを脱灰といい、脱灰が進むことで歯に穴が開き虫歯になるのです。
虫歯が進行する原因
虫歯が歯の表面にとどまっていて、穴が開いていない状態を初期虫歯といいます。初期の虫歯は、歯の表面が白く濁ったりくすんだりして見えます。この段階ではエナメル質の再石灰化を目指すことができ、大きな治療を必要としません。
しかし、虫歯が進行し歯に穴が開いて歯の内部にまで細菌が侵食してくると、歯を大きく削る必要があります。最悪の場合は、抜歯をすることもあるでしょう。
虫歯は自然に治ることはありません。初期虫歯の段階で適切な治療がされなかった場合、時間の経過とともにどんどん進行していくのです。
虫歯になりやすい人の共通点

成人している日本人の90%以上が虫歯の経験があるといわれています。さらに、その中のおよそ80%以上が虫歯を繰り返しているともいわれています。
しかし、一度も虫歯にかかったことのない方もいます。ここでは、虫歯になりやすい人の共通点を解説します。
日々のケアに問題がある
日々のブラッシングが不十分だったり、歯間部や奥歯の清掃が行き届いていないと、食ベカスなどの汚れが取り除かれないまま長時間放置されます。汚れが口内に溜まると、プラークが発生しやすくなります。
プラークが多く付着していると細菌が活発に活動しやすいため、虫歯のリスクが高まります。そのため、歯磨きが不十分だと口腔内の環境が悪くなり、虫歯になりやすいといえるでしょう。
食生活に問題がある
甘いものや酸性のものを頻繁に食べる人も、虫歯になりやすいです。甘いものに多く含まれる糖分は虫歯菌のエサになるため、歯に付いている時間が長ければ長いほど虫歯のリスクが高まります。
また、すっぱいものや、炭酸ジュースなどの酸性の食べ物を頻繁に食べると、口腔内が酸性に傾きやすくなり、表面のエナメル質が溶ける恐れがあるでしょう。
また、だらだら食べ続ける習慣も虫歯のリスクを高めます。口の中に食べ物が入っている時間が長くなると、口内を酸性環境に保つことになるためです。
唾液の量が少ない
唾液には、酸性に傾いた口腔内を中性に戻す作用があります。さらに、唾液にはリンやカルシウムなどの成分が含まれていて、歯の再石灰化を促す働きもあります。
しかし、喫煙や生活習慣、ストレス、薬の副作用などで唾液の分泌が減少すると、口の中の自浄作用が弱まり、虫歯のリスクが高まります。また、唾液の粘度が高いと自浄作用が働きづらいため、唾液の質も虫歯のリスクに関係します。
習慣的に口呼吸をしている
習慣的に口呼吸を行っている人は、口腔内が乾燥しやすいです。口腔内が乾燥すると、汚れが付着しやすくなるだけでなく、細菌が繁殖しやすい環境になります。そのため、口呼吸をしていると、虫歯のリスクだけでなく歯周病や口臭のリスクも高まる可能性があります。
歯質が弱い
人によって体質が異なるように、歯の質にも違いがあります。人によってはエナメル質が通常よりも薄かったり、歯の表面の凹凸が大きかったりすることもあるでしょう。このような特徴があると虫歯になりやすく、進行のスピードが速くなる傾向にあります。
歯のエナメル質は25歳頃に完成し、加齢に伴って薄くなります。乳歯や生え変わりたての永久歯は歯質が弱く、虫歯のリスクが高いといえるでしょう。
歯並びが乱れている
虫歯のリスクが高い歯並びも存在します。叢生という歯が重なり合った状態だと、歯と歯の間の掃除が難しく、汚れもたまりやすいためプラークができやすく虫歯のリスクが高まります。
また、前歯が外に向かって生えている出っ歯だと、口呼吸になりやすいこともあります。
遺伝的要素も影響する
虫歯のなりやすさには、遺伝的要素も関係しています。歯質や形、唾液の性質などは遺伝によって決まることがあり、虫歯のリスクに影響を与える場合があります。
また、食事の時間や間食の多さ、歯磨きの回数や頻度などの影響も受けます。家庭ごと虫歯になりやすい生活習慣を共有している可能性もあるでしょう。
虫歯治療を行ったことがある
虫歯の治療をすると、詰め物や被せ物を装着することが多いです。経年劣化や嚙み合わせの変化によって、詰め物や被せ物と歯との間に隙間ができ、その部分に汚れが溜まって虫歯が発生することがあります。
これを二次虫歯といい、見た目では分かりづらいことも多いため注意が必要です。
虫歯を予防する方法

虫歯になりやすい人でも、適切な予防をすれば虫歯を防ぐことはできます。ここでは、虫歯を予防する方法をご紹介します。
正しい歯みがきを実践する
虫歯予防の基本は、汚れを溜めないことです。そのためには、日々の正しい歯みがきが非常に重要です。毎食後できるだけ早めにブラッシングを行い、歯垢をしっかり取り除きましょう。
特に、歯と歯ぐきの境目や奥歯の噛み合わせ部分は磨き残しが多くなりやすいので、丁寧に磨きましょう。また、歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間の汚れもきれいに取り除くことが重要です。
歯科医院でブラッシング指導を受けることもできます。一度自分の歯磨きを見直すのも良いでしょう。
フッ素を積極的に活用する
フッ素には、歯の再石灰化を促進し、歯質を強化する効果があります。フッ素配合の歯みがき粉を使用することはもちろん、歯科医院でのフッ素塗布や、フッ素入りの洗口剤を取り入れるのも効果的です。
特に、虫歯のリスクが高いと判断された場合は、定期的なフッ素ケアを受けるとよいでしょう。
食生活を見直す
食生活の改善も、虫歯予防に欠かせません。甘いものや間食が多い場合は控えるようにして、食事のリズムを整えることが大切です。また、唾液の分泌を促すために、よく噛んで食べる習慣を身につけることも効果的です。
口内の乾燥を防ぐために、水分補給を心がけることも良いでしょう。ガムや硬めの食材を積極的に取り入れ、口腔内の環境を整えることを心がけましょう。
定期的に歯科検診を受ける
虫歯は、早期発見と早期の治療が何よりも重要です。自覚症状がなくても、定期的に歯科検診を受けることで、初期の虫歯や小さな虫歯を見つけてすぐに対処できます。
また、歯石除去や専門的なクリーニングを受けることで、セルフケアだけでは取りきれない汚れを除去できます。
まとめ

虫歯は、細菌、糖分、時間がそろうことで発生する病気です。歯質が弱い人や口腔内の環境が悪かったり、食生活に問題があったり、唾液の分泌量が少ない場合など、虫歯になりやすい人には共通した特徴があります。
しかし、正しい歯みがきの習慣を付け、フッ素の塗布や定期的な歯科検診などを行うことで、虫歯は十分に予防できます。自分の生活習慣を見直し、早めに対策を講じることで、健康な歯を長く保てるでしょう。
虫歯にお悩みの方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、WEB予約・LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。