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2025/04/23 ブログ

親知らずが虫歯に!そのままにするリスクと治療法

こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

虫歯になった親知らずの歯

親知らずは、一般的に10代後半から20代前半にかけて生える歯列の一番奥に位置する歯です。正しく生えないことが多く、虫歯など様々なトラブルを引き起こしやすい歯としても知られています。

治療が遅れると多くのリスクが伴いますが「虫歯になったけれど抜歯は怖い」と治療を躊躇している方も少なくないでしょう。

この記事では、親知らずが虫歯になる原因やそのまま放置するリスク、さらに適切な治療法について詳しく解説します。また、抜歯が必要になるケースや虫歯を予防するための対策についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

親知らずが虫歯になる原因

奥まで歯ブラシが届かず親知らずが虫歯になった女性

親知らずが虫歯になる原因は1つではなく多岐にわたります。ここでは、親知らずが虫歯になりやすい原因について解説します。

清掃が難しいから

親知らずは歯列の一番奥に位置しているため、口を大きく開けても歯ブラシやデンタルフロスが届きにくいです。そのため、日常の歯磨きでは歯と歯の間や歯茎の隙間に溜まった食べかすやプラークを完全に除去することが難しくなります。

その結果、虫歯の原因となる細菌が増え定着しやすい環境が作られます。

正しく生えないことが多いから

親知らずの生え方には個人差があります。正しく生える場合もありますが、斜めや横向きに生えるケースが多くあります。

このような生え方では、歯と歯茎の隙間に食べかすや細菌が溜まりやすくなり、さらに歯ブラシの毛先が届きにくいため汚れが残りやすくなります。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。

また、プラークは時間が経つと唾液の成分などと結合して硬化し、歯石に変わります。歯石の表面はざらざらとしており、プラークの蓄積を促す要因となります。

生活習慣と食生活の影響

現代の食生活は、糖分や酸味の強い飲料、加工食品の摂取が多く、虫歯の原因菌であるミュータンス菌の栄養源となりやすいものが多いです。時間を決めず間食をだらだら食べたり、食後や就寝前の歯磨きを怠ったりすると、虫歯菌が活発に活動し虫歯が進行しやすくなります。

虫歯予防には、規則正しい生活習慣とバランスの良い食事が欠かせません。

口腔内の環境による影響

遺伝的な要因や個々の口腔内の環境も、虫歯のなりやすさに影響を与えます。口腔内の細菌バランスや唾液の分泌量、歯のエナメル質の硬さなどには個人差があるため、すべての人が同じリスクを持つわけではありません。

例えば、歯の質が弱いと虫歯菌の酸性する酸で歯が溶けやすくなり、唾液の分泌量が少ないと自浄作用が低下し、虫歯リスクは高まります。

親知らずの虫歯をそのままにするリスク

親知らずの虫歯をそのままにするリスクイメージ

それほど痛くないからという理由で親知らずの虫歯を放置すると、さまざまな深刻な問題を引き起こす恐れがあります。以下に、そのリスクを詳しく説明します。

痛みや腫れが悪化する

虫歯が進行すると、冷たいものや熱いものがしみたり、甘いものを食べたときに強い痛みを感じたりするようになります。さらに悪化すると、何もしていなくてもズキズキとした激痛に見舞われることがあり、食事や睡眠を妨げ、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。

顎の骨や神経への影響

虫歯がさらに進行し、歯の神経まで達すると、激しい痛みを伴うだけでなく、顎の骨にまで炎症が広がる可能性があります。また、親知らずの根の近くには重要な神経が通っており、炎症がその神経にまで及ぶと、顔面麻痺や感覚異常などの後遺症が生じる場合もあります。

口臭の原因になる

虫歯になった親知らずの周辺では細菌が繁殖しやすく、強い口臭の原因となることがあります。口臭は、自分では気づかないうちに周囲の人に不快感を与えている可能性があるため注意が必要です。

周囲の歯へ悪影響を及ぼす

親知らずの虫歯を放置した場合、隣接する健康な歯にも悪影響を与えることがあります。

例えば、親知らずだけでなく手前の歯にも虫歯菌が感染し、新たな虫歯を引き起こしたり、溜まった歯周病菌が歯周病を進行させたりする可能性があります。特に、親知らずと隣の歯の間は清掃しにくいため、一度問題が起きると連鎖的に状態が悪化しやすくなります。

感染症のリスクがある

重度の虫歯を放置すると、細菌が血液中に侵入し、全身性の感染症を引き起こす可能性があります。特に、免疫力が低下している方や、持病をお持ちの方は注意が必要です。まれなケースではありますが、重篤な状態に発展することもあります。

親知らずの虫歯を治療する方法

親知らずの虫歯を治療する方法を歯科医師に尋ねる女性

親知らずの虫歯治療では、虫歯の進行度や患者さまの口腔内の状態に合わせた適切な対応が必要です。ここでは、初期の虫歯治療から進行した場合の治療法、さらには抜歯が必要となるケースについて、具体的に解説していきます。

初期段階での治療

親知らずの虫歯がまだ初期段階である場合、虫歯部分を削り取って詰め物をする充填処置を行い、できるだけ歯を保存する方法がとられます。虫歯菌がまだ浅い部分に留まっている場合に有効で、痛みや不快感を軽減できます。

進行した虫歯の治療

虫歯が進行して歯の内部の神経にまで及んでいる場合、単なる充填治療では対応が難しくなります。その場合は根管治療で虫歯に侵された歯髄組織を完全に除去し、消毒後に根管へ充填材を詰める処置を行います。

この処置により歯は保存できますが、治療が複雑になり期間が長くなることもあります。根管治療後は、被せ物を装着することで歯を修復します。

抜歯

親知らずの虫歯が進行していた場合、抜歯が推奨されることが一般的です。理由として、他の歯と比べて清掃が難しく、治療後も再び虫歯になるリスクが高いことが挙げられます。

また、斜めに生えていたり、一部が歯茎に埋まっていたりする場合は、隣の歯に悪影響を及ぼす可能性があるため、抜歯が最善の選択肢となることが多いでしょう。

ただし、親知らずが正常に生えていて噛み合わせに問題がない場合は、抜歯を避けて先述したような通常の虫歯治療を行うことも可能です。さらに、将来的に他の歯を失った際の移植用ドナーとして活用できる場合などのケースでは、抜歯を見送ることもあります。

親知らずの虫歯を予防するためには

親知らずの虫歯を予防するための口腔ケアグッズ

親知らずの虫歯を予防するためにできることを解説します。

正しい歯磨き方法を取り入れる

虫歯予防には、日々の正しい口腔ケアが非常に重要です。歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを活用して、歯と歯の隙間に詰まった食べかすやプラークを丁寧に除去しましょう。

歯磨きの際には、親知らずを含む全ての歯をしっかりと磨くことが大切です。特に、就寝前には十分な時間をかけて清掃するように心がけましょう。

また、フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、歯の再石灰化を促し、虫歯に対する抵抗力を高められます。

定期検診を受ける

日常のセルフケアだけでは清掃しきれない部分があるため、定期的な歯科医院でのチェックやクリーニングが不可欠です。専門的なケアによって、細かな部分の清掃や虫歯の初期段階での発見が可能です。

特に、親知らずは自分では確認しにくい場所のため、定期検診で異常を早期発見・早期治療できることが大きなメリットとなります。検診の頻度は一般的には半年に1回が推奨されますが、個々の口腔内の状態に合わせて歯科医師と相談しながら決めるとよいでしょう。

生活習慣と食生活の見直し

虫歯の原因となる糖分や酸性の飲食物の摂取を控えることも、予防対策として重要です。普段の食生活において、野菜や果物、乳製品など栄養バランスの良い食品を積極的に取り入れることで、口腔内の健康維持に繋がります。

さらに、間食の回数を減らし、食事と食事の間に十分な時間を空けることで、口内の酸性環境が改善され、虫歯菌の繁殖を抑制できます。

まとめ

親知らずのむし歯を治療し美味しく食事をいただく女性

親知らずが虫歯になった場合、そのまま放置すると歯周病や周囲の歯への影響、さらには痛みや腫れなどの問題が発生するおそれがあります。初期段階であれば治療は可能ですが、進行すると抜歯が必要になる場合もあります。

虫歯の予防には、日々のセルフケアと定期的な歯科検診が欠かせません。親知らずの虫歯に関して不安を感じている方は、早めに歯科医院に相談して、適切な対策を取りましょう。

親知らずの虫歯にお悩みの方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちらWEB予約LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

医院名 色川歯科医院
所在地 〒983-0023
宮城県仙台市宮城野区福田町1-10-37
TEL/FAX 022-259-4145
最寄り駅 JR仙石線「福田町」駅より徒歩4分
駐車場 8台
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