2025/01/15 ブログ
虫歯の初期症状とセルフチェック方法!治療方法と費用、放置するリスクも
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

虫歯は多くの方がかかったことがある病気ではないでしょうか。虫歯は不可逆性疾患と言われており、罹患すると自然に治ることはありません。歯が溶かされ、穴が開けば治療が必要になります。
進行するほど治療の負担も大きくなりますから、虫歯になったらできるだけ早く治療を受けることが大切です。
今回は、虫歯の初期症状とセルフチェック方法、治療方法、費用などについて解説します。放置するリスクについても詳しく解説しますので、歯の健康を長く保つための参考にしてください。
目次
虫歯の初期症状

初期の虫歯は、痛みなどの自覚症状がほとんどないため、虫歯を早期発見するためには、症状を知ることが必要です。
ここでは、虫歯の初期段階ではどのような症状が現れるのか解説します。当てはまるものがある場合は、虫歯になっている可能性があるため、歯科医院で相談するとよいでしょう。
歯が変色している
歯の表面が白色や茶色、黄色に変色している場合、それは初期の虫歯かもしれません。
虫歯というと黒色のイメージをおもちの方が多いかもしれませんが、ごく初期の段階では、濁ったような白色になります。エナメル質に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出しているためです。もう少し虫歯が進行すると、茶色や黄色っぽい色になります。
鏡で見て変色している部分があれば、虫歯の可能性があるため、歯科医院を受診して相談しましょう。
食べ物が詰まる
特定の部分に頻繁に食べ物が詰まるようになった場合、虫歯になっている可能性があります。食べ物が詰まるからといって、必ずしも虫歯だというわけではありません。歯や歯列の状態によっても食べ物が詰まることがあります。
今まで食べ物が詰まらなかった部分に頻繁に詰まるようになった場合や、デンタルフロスが引っかかるようになった場合は、虫歯になっている可能性が高いです。
冷たいものがしみる
冷たい食べ物や飲み物を口にしたときにしみる場合も、虫歯になっている可能性があります。虫歯が歯の一番表層のエナメル質に限局している場合は、痛みを感じることはありません。
しかし、虫歯がエナメル質の下の象牙質まで到達すると、歯の神経に刺激が伝わって冷たいものを口にしたときにしみることがあるのです。
初期の虫歯でも、すぐに象牙質にまで到達するケースもあるため、このような症状がある場合には、進行する前に歯科医院を受診して相談しましょう。
軽い痛み・違和感がある
初期段階の虫歯でも、歯に軽い痛みを感じたり違和感を覚えたりすることがあります。虫歯が大きくなってきている可能性があるので、早めに受診したほうが良いでしょう。
虫歯のセルフチェック方法

では、自分で虫歯になっていないかチェックする方法はあるのでしょうか。ここでは、初期段階の虫歯をチェックする方法について解説します。
鏡を使用してチェックする
歯磨きをするときに鏡で口の中を確認して虫歯になっていないか確認しましょう。虫歯の初期段階では歯の表面や歯と歯の間などが白色や茶色、黄色に変色することがあります。
鏡を使って目で見て確認したときに変色している部分を発見したときには、虫歯になっている可能性があるため、歯科医院を受診したほうがよいかもしれません。
デンタルフロスを使用してチェックする
デンタルフロスを使用して虫歯になっていないかチェックするのも方法のひとつです。虫歯がない状態であれば、デンタルフロスを通してもひっかかることはありません。
しかし、虫歯になっている場合にはデンタルフロスを通したときにひっかかったり、切れたりすることがあるのです。これは、歯のエナメル質が溶かされてザラザラとしているためです。
これまでデンタルフロスがスムーズに通っていた箇所が、急にひっかかるようになった場合には虫歯になっていることが考えられるため、歯科医師に相談しましょう。
初期の虫歯の治療方法

では、初期の虫歯はどのように治療するのでしょうか。ここでは、初期の虫歯の治療方法について解説します。
フッ素塗布
エナメル質がわずかに溶けた初期段階の虫歯の場合は、フッ素塗布を行います。フッ素には、歯の質を強化したり、虫歯菌の働きを抑制したりする効果があります。初期の虫歯の場合、フッ素を塗布することで、進行を抑えられることが多いです。
ブラッシング指導
初期虫歯の進行を防ぐためには、しっかりと歯磨きをすることが大切です。自分ではしっかり歯磨きができていると思っていても、すべての汚れを落とすことは難しいといわれています。
歯科医院では、正しい歯磨きの仕方を指導するブラッシング指導を行います。磨き方の癖や磨き残しが多い部分を知り、ご自身の歯並びに合った歯磨きの仕方を習得・実践することで、虫歯の進行を抑えることができるでしょう。
コンポジットレジン充填(CR充填)
虫歯部分を削り取り、歯科用のプラスチック材を詰める方法です。詰め物は白色で、口をあけてもそれほど目立ちません。1回で治療が完了することがほとんどです。虫歯がエナメル質に限局している場合は、虫歯を削る際に痛みを感じることはほとんどないでしょう。
しかし、虫歯が象牙質にまで進行している場合は歯を削るときに痛みを感じることがあるため、麻酔をするケースもあります。
インレー修復
インレーとは、型取りをして作る詰め物のことです。初期〜中程度の虫歯で、コンポジットレジンでは強度が足りない場合にインレーを装着します。麻酔をして虫歯部分を削り取り、形を整えてから型取りをします。治療が完了するまで、最低2回の通院が必要です。
保険が適用される材料は限られており、主に金銀パラジウム合金を使った銀歯が使用されます。自費治療の場合には、天然歯のような見た目を再現できるオールセラミックやジルコニア、生体親和性の高いゴールドを選択することもできます。
初期の虫歯を治療するのにかかる費用

初期の虫歯の治療には保険が適用されます。保険適用の3割負担で1本あたり1,500円〜3,000円程度が相場です。充填部位の大きさや前後の処置によって、費用は多少異なります。
また、詰め物の材料によっても費用が異なります。オールセラミックやジルコニアなどの審美性が高い素材を選択した場合の費用は4万円〜10万円程度です。ゴールドの場合は金の価格により変動しますので、歯科医院での確認が必要です。
虫歯の初期症状を放置するリスク

虫歯は初期の段階では簡単な治療で済むケースが多いですが、虫歯が大きくなるほど治療の負担は増えます。虫歯を放置するリスクは、以下のとおりです。
強い痛みが出るようになる
虫歯が神経にまで到達するとズキズキと何もしなくても痛むようになります。眠れないほど痛みが強くなることもあるでしょう。
根管治療が必要になる
虫歯が神経にまで進行すると、神経を除去する根管治療が必要になるケースがあります。歯の神経は除去すると元には戻りません。
根管治療では、歯の内部にある神経と血管を除去するので、痛みなどの感覚がなくなり、また歯に栄養が行き渡らなくなります。歯を残すための治療になりますが、歯自体が脆くなるので、歯の寿命が短くなる可能性もあるでしょう。
また、歯の神経を除去したら、歯の内部を無菌状態になるまで洗浄・消毒を繰り返します。そのため、何度か通院が必要です。その後、根管内に薬剤を詰めてから、被せ物を装着して歯の機能を回復させます。
根管治療では歯の内部がきれいになるまで、4回〜6回程度の治療が必要です。その後、土台作りと被せ物の治療で2回〜4回程度の通院が必要になります。
歯を失うリスクが高くなる
虫歯は放置すると、時間の経過とともに進行します。虫歯が進行すれば、それだけ歯を失うリスクも高くなります。歯の大部分を失ってしまった場合には、歯を残せなくなります。
まとめ

虫歯は初期の段階では、自覚症状が少ないため気づきにくいです。象牙質に進行するまでは、歯がしみる、痛むといった症状が現れることはほとんどありません。
虫歯を早期に発見できれば、治療の負担は少なく済みます。治療費用もそうですし、治療回数も歯を削る量も少なくて済みます。
ご自身の歯を残すためにも、歯の異常に気づいたら、早めに歯科医院を受診しましょう。セルフチェックだけでは発見が難しいことも多いので、定期検診を受けることも大切です。放置すると歯の寿命を縮めることにも繋がりますので、決して放置しないようにしましょう。
虫歯にお悩みの方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・根管治療や予防歯科、小児歯科、マウスピース矯正、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、WEB予約・LINE予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。