2024/04/03 ブログ
セラミックの歯の値段はどれくらい?種類ごとに詳しく解説!
こんにちは。仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」です。

歯科治療の詰め物や被せ物の選択肢のひとつとして挙がるのがセラミックです。セラミックにはさまざまなメリットがあるため選ばれる傾向にあるものの、値段がネックとなって悩む方も少なくありません。
本記事では、セラミックの歯の種類と値段について詳しく解説します。セラミックの歯はなぜ高額なのか、長持ちさせるにはどうすればよいのかについても解説しますので、セラミック治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
セラミックの歯の種類と値段

セラミックの歯にはさまざまな種類があり、それぞれ値段が異なります。
ここでは、セラミックの歯の種類と値段について解説します。
オールセラミック
オールセラミックとは、すべてセラミックでできた歯のことです。天然歯に近い白さを再現できるほか、陶器なのでつるつるとした素材感である点も特徴です。また、金属を一切使用していないことから、金属アレルギーの方でも安心して使えます。
オールセラミックの詰め物の値段は1本あたり4万〜6万円程度、被せ物の値段は1本あたり10万〜15万円程度です。
ジルコニアセラミック
ジルコニアセラミックとは、ジルコニアの上にセラミックを焼きつけて作られた歯です。ジルコニアは「人工ダイヤモンド」とも呼ばれるほど硬い素材です。そのため、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方に適しているかもしれません。
ジルコニアセラミックの詰め物の値段は4万〜6万円程度、被せ物の値段は10万〜20万円程度です。
ハイブリットセラミック
ハイブリットセラミックとは、セラミック素材に歯科用プラスチックであるレジンを混ぜて作られた素材です。審美性・機能性・耐久性という観点から言うと、オールセラミックやジルコニアセラミックのほうが質は高いといわれています。
ハイブリットセラミックの最大の特徴は値段が比較的安いという点です。歯科用プラスチックを混ぜることによって費用を抑えることができます。詰め物の値段は3万円程度、被せ物の値段は4万〜10万円程度です。
2014年からは保険適用の対象となっているため、条件を満たしていれば3割負担で治療が受けられます。
ただし、歯垢がつきやすいため、ほかのセラミックと比べて二次虫歯のリスクが高いでしょう。
メタルボンド
メタルボンドとは、外側はセラミック、内側は金属でできた被せ物です。外から見える部分はセラミックであるため審美性が高く、内側は金属であるため強度が高いことが特徴です。
しかし、金属イオンが溶け出して歯茎が黒ずむことや金属アレルギーを引き起こすことがあります。
メタルボンドの値段は8万〜15万円程度です。
セラミックの歯が高額な理由

セラミックはほかの歯科診療材料と比べて高額になる傾向にあります。セラミックの歯はなぜ高額なのでしょうか。
ここからはセラミックの歯が高額な理由について解説します。
保険適用外であるため
セラミック治療は保険適用外です。この点がセラミックの歯が高額となる最たる理由といえるでしょう。虫歯治療で使用される銀歯などの金属の詰め物・被せ物は、歯の機能を回復するという点で保険が適用されます。
しかし、セラミックは審美目的の治療に該当するため保険が適用されないのです。保険適用外の治療の場合は歯科医院が自由に値段を設定できます。そのため、歯科医院によって値段は異なります。
材料費が高額であるため
セラミックは他の歯科診療材料と比較して材料費が高くなる傾向にあります。セラミックは型取りやスキャンした歯型をもとに歯科技工士が作製しますが、その過程でさまざまな材料が必要になります。
たとえば、保険診療のときよりも高性能な型取りの材料を使用するため、そのぶん費用が高くなります。また、セラミックの歯を装着するときには接着力が強い接着剤を使用することから、保険診療よりも高くなるのです。
作製に手間と時間がかかるため
セラミックはオーダーメイドで作製されるため、型取りから装着までに手間と時間がかかります。とくにセラミックは審美性を求める治療でもあるため色調の調整は重要です。
また、陶器と同じ素材で焼成も必要となるため時間がかかります。さらに、セラミックはすべての歯科技工士が作製できるわけではありません。多くの場合はセラミックを専門とする歯科技工士が作製します。
このように、作製に手間と時間を要するため、高額になるのです。
高額でもセラミックの歯が選ばれる理由

セラミックの歯は高額であるものの、多くの方に選ばれています。
高額でもセラミックの歯が選ばれるのには、次のような理由があります。
天然歯と同じくらいの白さを再現できる
セラミックの最大の特徴は天然歯と見間違うほどの白さにあります。従来の虫歯治療の詰め物には銀歯が一般的でしたが、セラミックが普及したことで天然歯のような白い歯を手に入れられるようになりました。
とくに、口を開けたときに人に見える部分であっても、セラミックであれば天然の歯と同じくらいの白さを再現できるため、高額でも選ばれているのです。
二次虫歯になりにくい
セラミックの歯には二次虫歯になりにくいという特徴もあります。二次虫歯とは、虫歯治療で装着した詰め物や被せ物の下が虫歯になることです。
銀歯などの場合は、劣化しやすく、銀歯と天然の歯との間にすき間ができやすいため、二次虫歯になるリスクが高いといわれています。
一方、セラミックの歯の表面はつるつるしており、歯垢がつきにくいといわれています。また、セラミックには劣化しにくく、天然の歯とセラミック歯との間にすき間ができにくいという特徴があります。そのため、二次虫歯になりにくいのです。
二次虫歯になりにくい点も、セラミックの歯が高額でも選ばれる理由といえるでしょう。
金属アレルギーの心配がない
虫歯治療後に銀歯を使用すると、金属が溶け出して体内に吸収され、金属アレルギーの症状が現れることがあります。
一方、セラミックのなかには金属を使用しない素材もあります。金属を使用しない素材を選ぶことで金属アレルギーを引き起こす心配がありません。この点もセラミックの歯が選ばれる理由のひとつといえます。
セラミックの歯を長持ちさせるためのポイント

セラミックの歯は値段が高いため、なるべく長持ちさせたいと考える方が多いでしょう。セラミックの歯の平均寿命は10〜15年程度といわれていますが、長持ちさせるためのポイントを知り、実践することでもっと長く使い続けられるかもしれません。
セラミックの歯を長持ちさせるためのポイントは、次の通りです。
日々のケアをしっかりおこなう
歯垢が付きにくく虫歯になりにくいセラミックですが、日々の口腔ケアはしっかりとおこないましょう。
セラミックは100%虫歯にならない素材ではありません。汚れが付着したままだと天然の歯が虫歯になり、セラミックの歯を長く使い続けることができなくなる可能性があるのです。
歯ブラシを使った歯磨きはもちろん、フロスや歯間ブラシも活用して口の中のケアを入念におこないましょう。
定期的にメンテナンスを受ける
ふだんの歯磨きですべての汚れを落とすことは難しいです。そのため、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが重要といえます。
メンテナンスでは磨き残しをきれいにしたり、歯石の除去をしたり、セラミックに問題がないかをチェックしたりします。3〜6か月に1回は歯科医院でメンテナンスを受けるとよいでしょう。
ナイトガードを装着する
セラミックの歯は衝撃に弱いです。歯ぎしりや食いしばりをする方の場合、セラミックが割れる可能性が高まります。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方はナイトガードを装着するとよいでしょう。ナイトガードを装着することで、セラミックの歯に加わる力を軽減できます。ナイトガードは歯科医院で作製できるので、歯科医師に相談してみましょう。
まとめ

今回は、セラミックの歯の種類や値段について解説しました。
セラミックの歯にはさまざまな種類があり、値段もそれぞれ異なります。セラミックの歯は、保険が適用されないため高額です。また、材料費が高いこともセラミックの歯が高額である理由といえます。
しかし、その美しさや耐久性などから高額であっても選ばれているのです。しっかり自宅でケアを行い、定期的にメンテナンスを受けることでセラミックの歯を長持ちさせることができるため、コストパフォーマンスが高い治療法といえるでしょう。
白く美しい歯を手に入れたいという方は、セラミック治療を検討してみてはいかがでしょうか。
セラミック治療を検討されている方は、仙台市宮城野区「福田町駅」より徒歩4分にある歯医者「色川歯科医院」にお気軽にご相談ください。